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イタリア的ダイエット話の続き
イタリア的ダイエット話の続き_b0206901_2338267.jpg 前回のイタリア的なダイエット話(詳しくはコチラ)をしましたが、美食というよりオリーブオイル信仰のこの国において、ダイエットに成功するというのは日本より絶対に難しいと思います。イタリアでもダイエットに関する薬や本やいろいろ出ているくらい、イタリアでも多くの女性がダイエットに関心を持っています。

 さて、ダイエットに関して私の場合ですが……特に私はマリナから、こってこてのイタリア料理を恵んでもらっていた(食べ物の好き嫌い関係なく文化と味を知るために進んでいただいていた)ので、容赦なく太りました。たぶん一年で五キロは軽く太ったと思います。周囲のイタリアにいた日本人の友人たちも、一年で五キロは軽く太ったと言っていたので、基本的に食事をコントロールしないと太ります。

 逆に痩せたという人は、もともと食事をうまくセーブできる人や少食の上に、よく行動(運動)していた人なのかも……イタリアは少し外に出るだけで、日本の倍歩くことになるというか、石畳の道は体力を使うんです。あと、バールも基本が立ち飲みなので、外で座るところはあまりないという意味ではいい運動になりますが、その分食べる量が並ではない。
イタリア的ダイエット話の続き_b0206901_237424.jpg 太る原因は、間違いなく油(オリーブオイル含む)と炭水化物とお菓子です。料理にほとんどオリーブオイルが使われるので、自炊しない限り基本的にオイル摂取を拒否できません。野菜煮込みでもオイルはコップ半分くらいザバッと使う上、ミネストローネ(野菜だけのスープ)でも、食べるときにオリーブオイルを大匙1くらい入れます。マリナに「入れないで!」と、懇願しても「ここはイタリアだから入れるの! オリーブオイルは身体にいいんだから!」と、かけられるという(苦笑)。

 パスタソースをつくるときも、オリーブオイルが皿底にたまるくらい使います(なので、日本のパスタ料理はやたら軽く感じる)。そして、パスタを食べた後に残ったソースは、パンで拭き取るようにつけて食べる、と。それだけでもすごいカロリーですが、それに肉とか魚とかでるので(チーズもかならずある)……ちゃんと正餐をしたらすごいカロリーになります。

 また、お菓子(ドルチェ)は、スナック系、ビスケットやチョコレートが基本です。値段も安くてビスケット一キロで2ユーロ! それも普通に一週間以内に食べ終えますから。全体的なお菓子の種類はかなり少ないですが、ビスケットの種類は豊富で、カロリーオフや健康に気を遣ったタイプのものもあります。でも、たかがしれています(苦笑)。粉と砂糖と油脂を使うお菓子がほとんどなんですね。日本みたいに、油脂のないお菓子(せんべい等)はありません! 

イタリア的ダイエット話の続き_b0206901_2383492.jpg 私は極力お菓子に、果物、ヨーグルト、それにカロリーオフのフルーツジャムをそのまま食べていました(笑)。イタリアに住んであまりに太ったため、普段の食事はもっぱらサラダとリゾット、たまに日本食で生活していました(たまになのは、食材探しが面倒で割高だから)。リゾットは、米から用意するのが面倒なのでインスタントを使っていました(ケロッグなどからでています)。サラダは、トマトとかインゲンとか菜っ葉ものとか……生野菜か豊富で安いのは本当に助かりました。スーパーは少し高めですが、朝市や八百屋さん(フルッテリア等)では野菜が日本の半額以下だったりするので相当買って料理していました。

 ちなみに、イタリアでパスタを一度も購入したことがありません。パスタの国なのに……というか、イタリアに住んで自分がさほどパスタ好きではないことを知りました(苦笑)。日本は料理の種類に幅があって、抵抗なく受け入れられているので、飽きないしいいなあと常々思います。イタリアにいるとイタリア料理しかないですから、どれだけ好きだと言っても限界はある。よほど愛があって太ることを受け入れないと辛いかもしれません(私の場合、イタリアが好きで住んだわけではないので……第一、トマトと燻製肉とチーズがあんまり好きではないという、まるでイタリアにそぐわない好みです。苦笑)。
イタリア的ダイエット話の続き_b0206901_2342458.jpg イタリアの食事ダイエット本をたくさん見ましたが、絶対的に量を減らすのがメインで、日本のように鍋とか蒸料理とカロリーを抑えるけれど量たくさん食べられる! という発想にはなかなかならないみたいです。拒食症とかで問題になりやすいのは、もともと低カロリーの食品が少ないせいなのかなあとも思います。

 体調管理を徹底しているイタリア人の話も聞きましたが、夜はほとんど食べないで炭水化物を極力抜く。肉は低脂肪のものを食べてよく運動する、という感じなのだそうです。その方法ならば日本でも確実に痩せると思います。欧州で低カロリーの食品なんて、本当に限られますからね……。

 最後に、日本へ一時帰国したときに友人に連れられてフランス料理を食べに行ったんですが、そこのフレンチシェフと「和食が一番。太らないし」という話になって盛り上がったことがあります。フランス料理屋だったのに(笑)。自分の母国の料理が肌に一番合うということもありますが、和食は世界的に見てもヘルシーな料理なので……自国の料理、侮ってはいけませんよ。イタリアで、いろんな国の方と知り合いましたが「寿司とか、日本の料理は本当にヘルシー!」と、女性群は一様に目を輝かせていましたもの。(写真は、イタリアのいろんな食事処です。二枚目だけ、アイルランド)。

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by gosuiro | 2012-04-05 23:50 | イタリア的雑記 | Comments(0)


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