イタリア式エスプレッソ、カフェティエラ活用法

b0206901_2319279.jpg イタリアの飲み物といえば、エスプレッソ! でも、現地のバールなどで「エスプレッソください」とはほぼ言いません。イタリアでは、コーヒー(カッフェ)=エスプレッソです。イル・カッフェ(Il caffe)です。一杯ぶんだとウン・カッフェ(Un caffe)。イタリアのお外でエスプレッソを頼むときは、「ウン・カッフェ・ペルファヴォーレ(Un caffe per favore/訳*カフェ一杯お願いします)」と言えばなんとかなります。

 早速話が脱線しましたが、今回はご家庭で楽しむ場合のエスプレッソについて! けっこう知られている基本ネタかもしれませんが……私なりにあまり知られていない小ネタをいろいろ盛り込みますよー。

 というわけで、写真一枚目はイタリア式のエスプレッソをつくる際に必要な道具です。右側の銀色三点がエスプレッソ・コーヒーメーカーで分解したもの。本場イタリアではカフェティエラ(la Caffettiera)と言われています(組み立てた完品はラスト写真にあります)。エスプレッソをつくるときも、かならずこのように分解します。三点が揃っていないと、エスプレッソはできません。
b0206901_23194843.jpg 材料は、水とエスプレッソ用のコーヒー豆、それに火(笑)。カフェティエラは直式火なので、ガスコンロを使います。用意する水をこだわるならば、イタリアの土地柄にあわせて硬水がいいかもしれません。ちなみに、カフェティエラのメーカーで有名なのは、ビアレッティ(Bialetti)。これ以外のカフェティエラを使うと、けっこう水が漏れたり壊れたりが早いようです。安物は特に危険。写真のものは五杯用です。三杯用くらいが大きさ的にはベスト。かたちも写真のものが定番ですが、他にもいろいろあります。

 さて、淹れかたは写真の二枚目を見つつ……最初にするのは、お水を入れることです。右の器はガスコンロに敷く一番下の部分で、水が入るところです。水の量は、かならず内側にある金具のポッチあたりまでいれます。それを無視して目一杯入れると、沸騰したときに大惨事になりますので注意(笑)。

 この中に重ねるのが、左のアルミの容器。写真ではすでにコーヒー粉を敷き詰めています。こちらに粉を目一杯平らになるよう入れますが……実は、濃いエスプレッソを淹れたいときはぎゅうぎゅうに粉を詰めて、薄いのがほしいとき分量をちょっと少なくして……と、その日の気分次第に量を変えてもOK。基本的には、写真のように目一杯淹れたほうが失敗しません。
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 ここで、あまり知られていないのは、目一杯コーヒー粉を敷き詰めた後。爪楊枝で写真のように差し込んで、数個の穴をつくるとよりおいしくつくれます。イタリア人のマンマ、マリナちゃんの知恵でございます。

 このように水とコーヒー粉をセットして、右の水を入れた容器に左のコーヒー粉を入れたアルミ容器を上に重ねます。アルミのやつは下の部分が筒になっていて、カフェティエラを火にかけると沸騰した湯が筒を通り、上のコーヒー粉に浸透して抽出する仕組みです。

 そして、写真三枚目のように、抽出したものを蓄えるポット部分を装着します。瓶の蓋と同じようにねじってはめ込むものですので、固く締めなければいけません。緩いと沸騰させて抽出しているときに横からお湯が漏れます。カフェティエラは火にかけると熱伝導でとても熱くなるので注意。

 また、一番上のポット部分を逆さにすると抽出部分はツプツプのアルミがはめられゴムパッキンで留められています。このふたつは老朽化しますので、一年~二年に一度くらいは交換したほうがいいのかな。イタリアでもアルミとパッキン部はセットで別売りされています。
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 火にかけるときはミニコンロに乗せます。つまり、ミニコンロがないと基本的にカフェティエラは使用できません(苦笑)。イタリアのガスコンロはかならずカフェティエラ用のようなミニコンロが用意されています。火加減はカフェティエラの大きさによりますが、底辺に満遍なく火がかかる程度です。火が横から出ていたらかけすぎです。抽出し終えると、コホコホーと一番上のポット部分が唸ります。蓋を開けて確認するのが一番ですが、ものすごく熱いのでコホコホーといって数十秒経ったら火を止めていいと思います。

 最後は、カップに入れる前に蓋を開けてスプーンでくるりと一回エスプレッソをかき混ぜます。こうすると濃淡が均一になっておいしくなります。あとは飲むだけ!

 イタリア的な飲み方の場合は、30ccくらいのミニカップにエスプレッソをいれて、シュガーステック一本ばさーっといれ、数度かき回して、くいっと一気飲みすればOKです。エスプレッソはめちゃくちゃ濃いので、一般のカップの量を飲むと、変な話、胃を痛めます(笑)。砂糖をたくさんいれるのは、イタリアの人々が甘党だからというのもありますが、エスプレッソが苦いのと胃にやさしくないからに違いない……。
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 濃すぎてキツイと感じる方には、ミルクを足すのがおすすめ。カフェ・マッキアートのように、ちょっとだけミルクを垂らすのもいいし、ミルク多めでカフェラテにしてもおいしい。逆に、あまりおすすめしないのは、お湯で割ることです(笑)。

 ちなみにですが、イタリアにも日本やアメリカ他で飲むのような薄いコーヒーは存在しています。名称は「カッフェ・アメリカーノ」。メニューでだしているバールでこちらを頼むと、奇跡が起これば日本やアメリカ他で飲むようなコーヒーがでます。

 でも、基本はエスプレッソとお湯がでてきます。「外国人が好きなコーヒーって色水だろ? エスプレッソにお湯足したようなもんだろ。お湯やるから、自分で割って飲めよ」という扱いで、でてくるんですよ……おまえらナメてんのか! 焼酎とお湯ならいいけど、これ無理! と、叫びたくなります。なので、カッフェ・アメリカーノなんてイタリアでは滅多に頼まない(笑)。

 そう言いつつ、個人的に気に入っているのはエスプレッソ+氷。夏におすすめです。大量の氷を入れたグラスにエスプレッソ投入すると濃いコーヒーでおいしいですよー。でも、これはイタリア的には邪道です。現地でやると引かれます(笑)。

 最後に、使用コーヒー豆のメーカーについて。日本でも知られているイタリアで有名なコーヒー粉は、セガフレード・ザネッティ(Segafredo ZANETTI)、イリー(illy)、ラヴァッツァ(LAVAZZA)あたりですが……私の周囲では、キンボ(KIMBO)が人気です。ナポリ系で濃く抽出できて香り高いとかマリナが言ってたかな。私もキンボが好みです。
 
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by gosuiro | 2012-06-29 00:03 | おいしいレシピ紹介 | Comments(0)


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