人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ローマで日本食をつくるための食材探し、その2
ローマで日本食をつくるための食材探し、その2_b0206901_014642.jpg イタリアで日本食をつくる、その2! というわけで、日本食といえばナマモノ。今回は生鮮食品をどう探すかという話でございます。

 写真1、2枚目はシラクーサの市場。イタリアでも海に面した街に住んで入れば、けっこう簡単に手に入ると思います(地中海で取れる魚の種類は、日本に比べて限られていますが)。ここでは新鮮な生魚がたっくさんあるという情報から、醤油と皿と箸を持参して突入したバカ者の写真です(笑)。

 もうシチリアは感動した。なんせローマで、こんな新鮮な魚には出会えない! マリナたちのレストラン情報を聞いて思ったのは、「ローマで魚が安くおいしく食べられるレストランは、一目置かなければならない」ということ。日本はその点、どんな定食屋でも魚が気軽に食べられて最高です。ローマなんて、肉系と魚介類系の料理で金額が倍くらい違うから、お魚食べたくても泣く泣く肉を選ぶことも……。

 それくらいローマで海鮮類を探すのは面倒です。私はもっぱら冷凍食品(甲殻類、貝類メイン)で魚介を食べていました。が、日本食を振舞うなら別。というわけで、新鮮な魚介類を手にいれる方法。まず、地元民の口コミで新鮮な魚を扱う魚屋を知る(笑)。がっつり地元のコミニュティーに仲間入りできて、その上そこの人たちが舌の肥えたひとたちなら楽勝なんですが、なかなかそれは難しいので……日本食を探しに行くなら、まずヴィットーリオの市場が無難です。

ローマで日本食をつくるための食材探し、その2_b0206901_015953.jpg 前回、日本食探しで良い中国人系ショップと伝えたところと同じ区域にあります。実はローマ大学の東洋関係の学部も設置されており、本当にアジアな場所になっているのですが……その市場は大学校舎に隣接しているという。カオス!(笑)

 この市場は海鮮類用の広いスペースがあります。でも、鮮度はイマイチ微妙です。鮭とかすっかり魚臭くなってたもん。寿司に使うとかは難しいと思います(探せば鮮度いいのあると思いますが)。日本食を振舞う会では、鮭を鮭フレークに、エビをてんぷら用に購入しました。寿司とか巻物をつくるなら、カニカマ(イタリアでSURIMIという)を使ったほうが危険は少ないかなあ。

 なんというか、魚はシチリアでもないかぎり諦めモードです。なんのアドバイスにもならんかったすまぬ(苦笑)。ただ、このヴィットーリオ広場の市場はアジア・イスラム・アフリカ系のちょっと変わった野菜とかも売っているので使えます。私はよく日本の野菜探しに行ってました。たとえば南瓜。欧州はオレンジのハロウィンにでてくるようなやつが主流なんですが、筋が多くて水っぽいしおいしくない。日本で売られている皮は緑で中が黄色いカボチャは、この市場にはかならずあったんですよねー。カボチャの煮つけにして食べていました。

ローマで日本食をつくるための食材探し、その2_b0206901_021234.jpg あと、レンコンとタケノコ、サトイモはこの市場でゲットできたので、豚汁とか筑前煮モドキとかはなんとかつくれました。ちなみに、イスラム系のお兄さんが売っていたのですが、野菜の名前も知らなければ調理法も知らなかった(笑)。タケノコをゲットしたときも、「これ、食べ方知ってるの?」と聞かれ、「日本人だから知ってるよー」というと、すごい納得されました(彼の国にはない野菜だった)。ローマで日本食をつくる気ならば、一度ヴィットーリオ広場周辺は散策すべきだと思います。

 それと、一応食に保守的なイタリアでも、スーパーに日本食がちょっと置かれるようになりましたが……写真3枚目程度の有様です。醤油の小瓶が約3ユーロ、上にある謎の寿司キット約7ユーロ、味噌汁セット4.5ユーロって狂っているわ(苦笑)。

 普通のスーパーで購入するとバカ高いですが、自然食品スーパーだと日本食も普通の価格で手に入ることもあります。特に豆腐。乳製品アレルギーの人には、豆腐が「植物性チーズ」としてもてはやされているらしい。よって比較的安く手に入る(400gで2ユーロしない)。

ローマで日本食をつくるための食材探し、その2_b0206901_010848.jpg 私がフル活用していたのは、ナチュラシー(naturasi)というスーパーでした。ここは自然派系で豆乳とかも安く手にはいるし最高でした。私のためのスーパー。ちなみに、変なものもたくさんある(詳しくはコチラ)。最後に、ナチュラシーのサイトとか載せておきます。

 海外に住んで、他国在住者が寄り集まって母国食のパーティする気持ちが本当によくわかりました。一人でやろうとすると、お金がかかる、食材探し大変、そして探しても食品は足りない、他国のひとは食べなれないから余ったら全部自分で食べなければならない、というわけで皆集まってパーティーしちゃったほうが食材は集まるし母国語話せるし勝手知ってるしホッとできるんですよね。

 そして、手作りに勝るもんはない、と。私がいまだに内地で沖縄料理屋ジプシーしているのも、実はそれと同じなのかも。自分がつくったほうが、現地の味っぽいときあるもん。風土や文化は身体に浸透させたもん勝ちですねー。

■ ナチュラシー(naturasi)、イタリア全土に展開している自然食品系スーパー。
 公式サイト(伊のみ)→ http://www.naturasi.it/it/

人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログへ   ☆★☆ブログランキング・WEB拍手に参加中です。ポチッとご協力お願い申し上げます☆★☆
by gosuiro | 2013-06-24 00:17 | イタリア的雑記 | Comments(0)


<< イタリアのエセ日本食レストラン!? ローマで日本食をつくるための食... >>