カテゴリ:イタリア的雑記( 69 )

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イタリア語の「言い回し」と多言語との違いについて
b0206901_23184411.jpg 今回はイタリア語の言い回しの面白さと多言語の相違(特に英語との違い)についてです。個人的な見解が多少あるので、詳しくは身近なイタリア語講師さんとか達者なお方へどうぞ……。

 早速ですが、イタリア語って難しいですよね。私は語学全般が大嫌い(現在進行形)なので本当に大変でした。この難しいと思わせるひとつが『言い回しの多さ』です。

 たとえば、質問したときの解答に対して「あっています(正解です)」という返事をするとき……イタリア語で使われるのは、Esatto(エザート)、Certo (チェルト)、Corretto(コレット)、Giusto(ジュースト)、Chiaro(キアーロ)、Vero(ヴェーロ)とか山ほど、普通にOKも有り。わざわざ長い単語、Esattamente (エザッタメンテ)なんて使う人もいます。

 つまり、言い回しがたくさんあるんです。
b0206901_23185171.jpg 最初は、それらが全部同じような意味だなんて知らないじゃないですか(笑)。語学学校の先生が「正解!」って言うとき、いっぱい種類があるんだ!と気づいた日から、私はイタリア人の相槌や短いけれど多様に言い回しがあるフレーズを覚えることにしました。

 例をいうと「確かにそうよ!」みたいな相槌。Sicruramente(シクラメンテ)、Sicoro(シクーロ)、Certo(チェルト)、Certamente(チェルタメンテ)、Esattamente(エザッタメンテ)とかとか……色々あるんです。ちなみにマリナはこの中でCertoを頻繁に使っています。マリナの知り合いさんはEsattamenteをよく使っていました。私もマリナの口癖が移ってCerto!って言っちゃいます。

 さらに段階的なものもあって、「本当に?」という意味合いだとVero?(ヴェーロ)「マジかよ!」Veramente!(ベラメンテ)。「考えてもみなかった!」Non pensavo(ノン・サペーヴォ)「マジイケてるわ!」Che fico!(ケ・フィーコ)=It's cool!
b0206901_2318552.jpg 上記のように細かく色々ありまして……ニュアンスの話になるとキリがないというか、もうイタリアに住んで現地の人たちと交流しながら体得するしかない(笑)。

 この言い回しは、人それぞれなんです。その人の話し癖と状況次第なので、どれが正解というのはありません。辞書で翻訳すれば、けっこう答えは一つですけどね……それが事態をややこしくしているのだと思いますが(仕方ないけど)。

 もしイタリア語を教わるならば、最初は一人の方に徹底して教わると決めて、その人の話し癖を把握してから、別の人の会話を言い回しあわせて聞き分けていくとしたほうが……混乱しないかもです。

 で、いろんな言い回しを気分や状況で使い分ける楽しさに気づけば、イタリア語が楽しくなります(現地人っぽくもなります)。ここが、英語との違いかもしれません。イタリア人の方と仲良くしていた時「英語は言い回しがイタリア語より少ないから、イタリア語で話せて嬉しい」的なことも言われましたし。
b0206901_2319212.jpg 私はローマに住んでからイタリア語を学びだしたため、過去形が五種類もあって、文法法則も動詞活用も例外や細かいルールがあると知らず、かつ動詞がひとつにつき数十通りも活用変化するなんて知る由もなく軽く絶望しました(笑)。でも、発音と言い回しの多さ、語尾変化がパズルっぽいというか言葉遊びみたいに感じられたことでイタリア語が好きになりました。

 イタリア語は綺麗な韻の踏み方もわりと容易に身につくし、発音も日本語に酷似しているのでその点だけは楽だったし(英語は発音記号が別にあるため)。そして、個人的に英語が受付けられなかった理由は、発音と言い回しの少なさにあったこともイタリア語を学んで知りました。

 なので、私のように英語が大嫌いな人でも、他言語ならば頭に入ってきやすいということもあるのだと思います……自分にあう言語が探せていないだけで。欧州型言語を学ぶ全般的な利点としては、一度欧州型言語の仕組みを身につけると、他言語で書かれている文でも、ここが動詞だな、この単語はこういうニュアンスだろうなーとかうっすら推測できるようになり抵抗感が薄れることです(欧州の似た言語同士にかぎりますが)。
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 冷静に考えなくても、英語のほうが単語量も少なく文法の仕組みもわかりやすくて絶対楽なのは間違いありませんよ(笑)。でも、イタリア語等、非英語圏の欧州言語を学ぶと他の欧州言語をスライド式に学びやすいと感じるんですね。これはフランス語やスペイン語を最初に学んでイタリア語へ……という逆パターンにも通じます。

 ただ、英語→他欧州言語の習得はけっこう大変みたい。というのも、語学学校に通っていたとき、英語圏の生徒さんたちがイタリア語で意外にも苦労していたんです。質問タイムでもすぐ英語を使っちゃうから学内英語禁止令が出たほどで(笑)。

 わりと合理的な言語である英語が一番に身につくと、イタリア語の表現法(沢山ある言い回しや形容詞、動詞の変化があること)を覚えるのが大変になるらしく。日本人で英語が達者な方もイタリア語を習得するのは大変そうでした。英語を先に学ぶと、英語でもういいじゃん世界の言語だし!って無意識の心理が働くからダメかもしれん、と思ったものです。
b0206901_2319101.jpg 逆をいえば、イタリア語より日本語こそ文法の法則があってないようなものなので、外国の方が日本語を習得するのは大変だと思います。特に日本語は表現方法が自由すぎるんですよね。述語・主語・目的語の並べ替えをごちゃごちゃにしてもある程度意味通じるし(英語もイタリア語も基本通じません。文法の法則に従わないとダメです)、日本語は簡単に略語もつくっちゃうし(イタリア語は略できないので、名詞・形容詞がすごく長いのは普通です)。

 自由度が高い言語は、外国人が学ぶときには不親切(笑)。だから、わりと簡潔で合理的な英語が万国共通の言語になったのでしょう(でも、だからこそ私は英語の詩人は偉大だなあと思うわけです)。

 イタリア語は英語より複雑なぶん、表現の仕方に自由がきく、という日本語と似た点があるので……『言い回しの多さ』を逆に楽しめるようになれれば、勉強も面白くなってくるのではないかと思います。まずはちっちゃなフレーズからコツコツと。イタリア語にかぎらずややこしい言語を学んでいる方は、めげずにがんばってください!陰ながら応援しています!!(写真はコロッセオの通りです。)
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by gosuiro | 2017-04-07 23:36 | イタリア的雑記 | Comments(0)
イタリア的な食の雑談もろもろ(コネタです)
b0206901_23485374.jpg イタリアワインの見方や種類等について前々回(コチラへ)と前回(コチラへ)でお話したので、今回はついでにイタリア的食の小ネタをばーっと!

 ワインの小ネタから。イタリア人は水のようにワインを飲むみたいな話もありますが、別にそういうわけでもなくアルコールがダメな人もいます。そういった方がどうしてもバーなどでお酒を頼まなければならない場合、どうされているのかというと……。

 白ワイン+炭酸水+氷、という裏技があるのです(笑)。ローマのバーで、この飲み方を見つけたときはすごくびっくりしました。白ワインって、水で割っていいんだ!って(笑)。お酒が飲めないけど、ホームパーティーとかで飲まなきゃならない際は、この方法おすすめです(飲みすぎたときも)。

 水割りモノでいえば、イタリアでカッフェ・アメリカーノ(日本の一般的なコーヒー)を頼むと、エスプレッソ+お湯のミニチェーサーででてくるときがあります(そんなもの頼むなと言わんばかりに笑)。なので、個人的には大人しくエスプレッソの水多めである、「カッフェ・ルンゴ」をイタリアではおすすめします。
b0206901_23485621.jpg ちなみに、barでお手洗いを借りるとき、一杯何かを頼むのが暗黙のルールなのですが、……一番おすすめなのは水です。安いし特に夏は「アックア(炭酸ならアックア・ガッサータ)」で(トイレ行って水頼むのかって話ですが、住んで観光慣れするとわかります。エスプレッソでは水分が足りない)。

 また、ワインで言うと、イタリアでは自家製が一番です。趣味でワインをつくっている家庭もいて、何度か白ワインを飲ませていただいたんですが、薄めです。が、フルーティで料理の邪魔をしないし、酔わないし、すごく味が新鮮。私の周りの現地人は上流階級・中流階級関係なく「自家製がやっぱり一番だよ」と言っていました。つくる人のリスペクトもあると思います(イタリアはそういう感覚をとても大事にします)。リモンチェッロとかも自家製が優勝です。日本の梅酒みたいなもんです。

 あと、イタリアワインには規格がありますが、同じようにバルサミコ酢やオリーブオイルにも規格やランク付があります。本物がほしい場合は規格をちゃんと見て買うと失敗しないと思います(どちらも本物は金額が高く、廉価のものだとイタリアでも微妙に混ざっていたり産地が実は違っていたりとかあるんです。イタリアで買うなら店の詳しい人に、コントロールされているか聞いたほうがいいかも)。
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 さらに……イタリア人はパスタをパンで食べる的な、炭水化物大好きな一面があるのですが(私もイタリアに住んで、パスタよりパンたくさん食べる人種じゃん!って思ったくらい)、小麦アレルギーの方もいるんですよ。そうした方々には、そば粉や米粉のパスタがあったり、グルテンフリー食品が充実しています(特に都会)。イタリアで小麦アレルギーはかなりきついですよ(すごく痩せているイメージあります)。日本でもグルテンフリー主義が少しずつ知られてきていますが、イタリアでもかなり有名で、私の周りでは菜食主義よりもノーグルテン主義がかなり多かったです。

 アレルギーといえば、乳製品アレルギーの方にはアーモンドでつくったミルクやヤギ乳等、チーズの代わりに豆腐とか、イタリアではかなり気を遣って置かれています。食にこだわる国は、食品アレルギーにも敏感だなあという印象でしたが……カロリー表示とか普通に間違ってるのとか本当にやめてほしいとも思う(笑)。
b0206901_234933.jpg イタリアに慣れてきたら、お土産にそば粉や米粉のパスタ買ったり、規格のきっちりしたものを買ったり、イタリア人と仲良くなって自家製の飲み物もらったりとか……色々、食にまつわる楽しみが多いですよ。

 ちなみに、イタリアに住んで一番驚いたのは「アメリカなどはアルデンテを嫌う」とマリナに教わったことです。「日本人、アルデンテわかるの!?通ね!!」とすごく喜ばれました。イタリアに行って、くたくたのパスタを出されても、それたぶんアメリカ人仕様なので、アルデンテでお願い!と言ったら、ちゃんと美味しいのが出てくると思いますよ(ツアーのバス旅行とかね)。

 最後に、写真は色んなところで味わった、イタリアの食にまつわる風景でしたー。完全に小ネタでしたね……。私がイタリアで大好きな系列スーパーは、naturasi(公式サイトはコチラへ。たぶんイタリア語のみ)です。
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by gosuiro | 2017-02-27 23:55 | イタリア的雑記 | Comments(0)
南イタリアの遺跡たち
b0206901_19195763.jpg イタリアには遺跡が数多く存在しています。遺跡と言えば=ローマ帝国時代みたいな印象かもしれませんが、実は南のほうへ行けば行くほどそうではないんです。

 古代ローマの前には、古代ギリシアの香りあり。というわけで、今回は数あるイタリア遺跡の中でもおすすめしたい場所をご紹介。これぞ南イタリアの醍醐味!という感じです。まず一枚目は前回登場したポンペイ遺跡の通り(前回話はコチラ)。

 元々ポンペイは紀元前6世紀につくられた街で、侵攻や同盟などから色んな民族の手に渡りつつ、最終的には古代ローマ人の保養地として繁栄しました。有名なポンペイの壁画様式は古代ローマの壁面装飾(紀元前2世紀~被災した西暦79年まで)なので、ローマの文化が色濃いです。

 ポンペイには壁画や建物がけっこう残されているので、失われた古代都市を歩いていると古代人の亡霊に遭遇するんじゃないかというタイムスリップ迷路のような見ごたえがあります(本当に広くて迷路です……)。庶民の息遣いを感じる遺跡です。
b0206901_1920299.jpg 次に、古代ローマと比較する遺跡ですが……写真2枚目、ユーノー・ラチニア神殿(ヘラ神殿)。南イタリアの中でも南、シチリア島南西部にあるアグリジェント遺跡群、神殿の谷の神殿です(詳しいシチリア島の話や写真はコチラ付近)。

 ポンペイ遺跡に比べて、完全に雰囲気がギリシャです。私はコンコルディア神殿を前にしたときに「もうギリシャ行かなくてもいいじゃん、ここで神殿観れたし」って思いました(笑)。

 アグリジェントの神殿の谷は古代ローマ色がとても薄い遺跡です。それもそのはず、当時シチリア島からナポリ・アンコーナ(アドリア海側)あたりは古代ギリシアの植民地でした。今でも古代ギリシアの風土は残っていて、マグナ・グラエキアと呼ばれています(イタリアでは、マーニャ・グレチャ Magna Graecia みたいに呼ばれているはず)。プーリア州あたりから下の州は方言や髪色(黒の強い癖毛)などもかなりギリシャっぽい雰囲気。


b0206901_1920659.jpg 私がイタリア南部に惹かれる理由のひとつが、このマグナ・グラエキアの個性。北イタリアにはない古代のにおいがたまりません。ちなみに、慣れてくるとイタリア人でも、北イタリアと南イタリアの出自どちらかなんとなく察せるようになります(日本でいうところの、本土と沖縄の人の顔の違いがなくとなく察せるみたいな感じ)。

 さて、アグリジェントという都市ができたのは紀元前6世紀頃。古代ローマ人によるローマ建国が紀元前8世紀頃なので、それよりも都市は若いですが、アグリジェントは古代ギリシャの植民都市として建造されたわけで……大もとの古代ギリシアは最初の文明(ミノア文明)が紀元前20世紀頃、ポリス成立が紀元前8世紀、つまり相当成熟した状態で建造された植民都市になります。建造様式はドーリア式。

 この都市も国の戦いに巻き込まれ、紀元前5世紀頃北アフリカのカルタゴの手に落ち、さらに紀元2世紀頃ローマ軍に制圧されます。神殿の丘にある考古学博物館近くにはローマ軍に制圧された後のローマ時代の遺跡があり、古代ギリシアと古代ローマの様式の違いもよくわかります。


b0206901_19201063.jpg 神殿の丘の考古学博物館はすごくよかったです。アグリジェントの後にポンペイ観光してしまったから、ポンペイの印象が私の中で微妙なんだろうなあ(苦笑)。ポンペイは神殿の丘ほど復元も弱く保存もよくなげっふげっふ。また、神殿の丘という名のとおり高い丘の上にあるので景色がものすごく良いです。海も臨めます(アフリカ大陸に思いをはせることができます)。私の一等好きな遺跡です。

 その流れで、写真3枚目は同じくシチリア島南東の端、シラーサのギリシア劇場。考古学公園内にあり、シチリア島では一番大きい劇場です。森の先は海。公園内は他には円形闘技場や祭壇、天国の石切り場という洞窟等があります(写真はコチラ)。

 シラクーサは本当に古代から現代を感じさせる生きた都市で、建造は紀元前8世紀。ギリシア人が入植して繁栄しました。円周率などで有名な数学者アルキメデスはこの都市の人間でした。旧市街にはオルティージャ島という小島がありドーリア式のアポロ神殿や、アレトゥーザの泉というギリシア神話に出てくるスポットもあります。シラクーサの考古学博物館もかなりおすすめです。


b0206901_19201589.jpg ついで、写真4枚目はシチリア島東岸に位置するタオルミーナのギリシア劇場、客席側一番上からの景色(シチリアで2番目に大きい劇場)。先に見える山はエトナ山です。欧州でも憧れのリゾート地であり、映画の舞台でも有名ですが……もとは古代ギリシアに起因する町で遺跡も多く残っています。ギリシア劇場は最たるもので今も現役、綺麗に使われています。よくオペラやバレエ等の上演がされていますね(私が行ったときもしていました)。

 という南イタリアの主要遺跡。最後の写真はポンペイに戻って劇場跡です。ポンペイそばの都市ナポリも古代ギリシアの植民地として建設され、シチリア島より早く古代ローマの支配下にはいっています。ポンペイにも古代ギリシア時代の面影はありますが、シチリアに比べると弱いです。ローマのフォロ・ロマーノあたりは完全にローマ帝国の基礎になるため、ギリシア文化の影響はあってもまったく別さの民族の話になるのです。

 イタリアはいろんな文化や民族が古代から入り交じりすぎ(笑)。そのぶん歴史は本当に深いですし、世界遺産が世界一あるのもうなずけるなーと思うのです。特に古代ギリシアから世界的覇権をとったローマ帝国がローマで生まれたというのはすごい……というわけで、次回は久しぶりに愛しのローマの遺跡のお話へ!でも、シチリア島の遺跡群は(個人的にポンペイよりも)強く旅行地としておすすめしたいです……。
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by gosuiro | 2015-07-01 19:28 | イタリア的雑記 | Comments(2)
イタリアの猫とかペットとか動物の話
b0206901_10573245.jpg コチラで長編をはじめているのに関連して、今回はイタリア的な動物のお話です。写真1枚目は、立ち寄った村の通り道でまったりしていたにゃんこさんを激写。

 イタリアのネコたちを見ると、生まれ変わったらここのネコになりたいなんて毎度本気で願っています(笑)。それくらいネコたちはのんびりしているんですよね。コテージ(ホテル)の中に勝手に入ってくるし、危機感全然ないし。すぐ抱っこできちゃうし。

 ぴゃっと逃げたり警戒したりすることの多い日本のにゃんこたちとイタリアンにゃんこたちとの違いはなんだろうとか思うんですが……あんまり人間がネコにかまっていないのと、警戒心を植えつけることをしていないからなのかなあ。それと、ネコたちにとって暮らしやすい場所が多いのかもしれません。ローマの遺跡はネコの棲み処と化しているとも言われるくらいです。

 ちなみに、友人で元家主のマリナちゃんは大の動物好きですが、野生化したネコや躾の悪い飼い主は嫌いです。前にも、「毎月200ユーロも野良猫たちにキャットフード買って与えてて、私はお金がないだなんて言うのよ! あのひとおかしいわよ! 野良猫も居つくからやめてほしい」なんて知り合いのことを言っていました。その感覚はイタリアも日本と変わらないなーと思います(そんなマリナはネコ大好きなんですよ)。
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 ペットを飼う方のマナーも、悪い人は本当に悪いです。たとえば、ローマは日本よりも道に糞がぼろぼろ転がっています。美についてやかましいわりに、公共の場でのマナーは本当にひどいと思うときが度々あります……特にトイレの使い方とか。人間もそれじゃあ、ペットの糞に対しても放置だよな、みたいな。少しずつ改善していると思いますけどね。ただ、むやみに吠える犬はいないですね。吠えないような教育だけはしっかりしているように感じます。

 で、イタリア人の中でも性格的にマナーを重んじて几帳面で愛情深くて動物好きのマリナさんなのですが、ペットを飼ったら上手に教育して可愛がるだろうに、飼わない理由は明確です。床に毛が散らばるのと足跡がつくのは嫌だから(苦笑)。

 マリナの友人には、大きくて甘えん坊なシェパードを飼っている方がいて、そこのワンコがマリナは大好きなのですが(散歩もマリナがよくしている)、……友人とワンコが帰った瞬間、マリナは掃除機を取り出して懸命に掃除をはじめます(笑)。マリナの家は半土足禁で、普段裸足で歩いたり、床にシーツ敷いてごろんとしたり、いっそ土足厳禁のほうがいいのでは? というほどイタリアでは珍しい床生活な家なんですね。
b0206901_10574676.jpgなので、犬以外にも似たような感じ。土足の人が大勢訪問してきた後日はすごい掃除しています。一ヶ月半に一度ワックスもかけていたくらい。欧州にも床でごろごろしたいから懸命に掃除するって感覚のひとがいるんだ、と本当に勉強になったほどです。

 靴を脱ぐ家といえば、シチリア旅行のときに知り合ったスロヴェニア人のお兄さんも、土足禁の床生活をしていました。写真2枚目が、そこで出会ったネコちゃん。すごく大人しくて可愛いこでした(その旅行概要はコチラ)。

 スロヴェニアのお兄さんは、シチリア島でデザイナーをしているドイツ人女性のおばさま宅で居候していて(ややこしいですがよくある話)、たまたま旅行中に知り合って夕飯つくって晩餐会しよーということになったんですね。日本食とイタリアご飯で夕食会した後、別室で日本式座談会をしました。

 もちろん土足の家なんですが、彼いわく、地べたに座っているのが好きでリラックスできるとのことで裸足にあぐらをかいていましたね。スロヴェニアに住んでいたときから床生活していたと言っていたので……日本のことを知らなくても、そういう日本式(アジア式?)が潜在的に好きな人っているんだなと改めて実感した覚えがあります(マリナも同様)。
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 ちなみに彼は、絵を描いて道端で売って生計を立てている気ままな暮らしをしているみたいで、スロヴェニアに比べてイタリアはすごく良いと言っていました。確かに、シチリア島はスロヴェニアより暖かいし絵描きには魅力的な町だと思います。というか、お兄さんがネコのような方でした(笑)。日本人にはない自由な感覚で、彼の自然な生き方がすごく印象に残っています。

 と、いうわけで、ネコの話から欧州人なのに日本的な感覚をもつ人たちの話になっちゃいましたが、つきつめると動物も人間も、その土地の習慣に関係なくいろんなタイプがいるということで(そんなまとめ方ありなのか)。

 最後に、動物ネタに話を戻して、……私がローマの動物で一番びっくりしたのは、道でよく鳥が轢かれていることです。逃げてよ! 羽はなんのためにあるんだよ! と轢かれて召されている鳥を見るたびに思います(笑)。イタリアの動物って、なんかのんびりしているんですよねー。やっぱり国民性が動物にもあらわれるのかなあ?
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by gosuiro | 2014-11-06 11:12 | イタリア的雑記 | Comments(0)
イタリアでの、食材な小ネタです♪
b0206901_23164840.jpg 前回イタリアの食と文化のエッセイをUPしたので(コチラより)、このたびはその補足というか書ききれなかった食べ物の話をぼちぼちしていきます。

 早速、写真1枚目はザ・秋の味覚 in イタリア。トマトは夏が最も美味しいけれども! イタリアの味覚の本番は秋だと思います。栗とかザクロとかぶどうとか、ポルチーニ、カルチョーフィ(アーティーチョーク)、その他もろもろ、美味しい食べ物が実る時期は日本もイタリアも同じです。特に南イタリアの気温差は日本とほとんど変わらないので、湿度さえ問題なければイタリアで育つ野菜は日本でも育つと思うんですよね。(問題は湿度なんですけど。日本ほんと雨季が多いです。)

 ただ、イタリアの食材は総じて海より山の幸がメインです。リストランテでも、魚料理は肉料理の倍以上の値段がしますから、日本の感覚で魚料理を食べてはいけません。イタリアでどうしても魚料理が食べたくなったら、魚介類が入ったパスタかスープがまだ安いのでおすすめというかそれで我慢してください。あとはムール貝ならまだ安いかなー。とりあえず、魚料理はイタリアでは高価な料理だと思っていてくれれば、むやみに頼まなくなると思うので……いざ旅行したときにリストランテで魚を食べた後「ぼったくられた!」と思わないで済みます。
b0206901_2317268.jpg 魚料理は日本が最強です。今となっては、外国の方々がわざわざスシ食べるために日本へ来る気持ちもよくわかります。なんせ日本は魚の扱いがうまいだけでなく、魚介類の種類も豊富。イタリアで赤身の魚見たことないし……地中海って食べられる魚の種類少ないのかな? と思ってしまうほどです。

 ロシア人の子と「日本とロシアは魚最高だよね!」って盛り上がったくらい、イタリアは本当に魚が残念。唯一シチリアはまだおいしかったなーってくらいです(マグロがとれるし)。マリナたちに「日本は安い寿司屋なら、スシ2個で1ユーロだよ」って言ったら、超びっくりされましたから。物価の高い日本で、あの魚料理が激安! という感じで、すごく羨ましがられました。私、魚好きで日本に生まれてよかった(笑)。

 さて、種類といえば、野菜も日本と比べてイタリアは種類が少ないかな~と感じています。トマトの種類は豊富ですけど(笑)。イタリアらしい野菜で、ビエトラとかチコリとかトリュフとかカルチョーフィとかポルチーニとか色々ありますけど、タケノコとかレンコンとかゴボウとかキクラゲとか……私の好きなものは基本ないね、イタリアには(苦笑)。イタリアは根菜類が案外少ない気もします。
b0206901_23171284.jpg ちなみに、この季節はポルチーニが採れる時期ですが、……マリナが親戚のいる町から新鮮な生ポルチーニをどっさり持って帰ってきたことがあって、そのときは大量のポルチーニに大量の小さい芋虫がウネウネしていました(笑)。しかも、それ、マリナは平然と洗わずそのまま調理したので……ポルチーニのオリーブオイル炒めは芋虫のエキスがたくさん入っていたと思う。食べましたけど。おいしかったですけど。マリナに「あの大量の芋虫どうした?」とは訊けなかったよ!!(笑)

 キノコ類といえば、マッシュルームもイタリアは大きくて素敵。実はマッシュルームって、生でぽりぽり食べてもおいしいんです。食物繊維も豊富で低カロリーなので、薄くスライスしてサラダにまぜると本当に美味しいです。

 たとえば、写真3枚目。硬いパンを薄くスライスして、トマト・ルッコラ・スライスしたマッシュルームをオリーブオイルと粉チーズ(パルミジャーノ・レッジャーノをすったばかりのやつ)であえて、パンの上に乗せたものです。これなら、日本でも簡単にできると思うので、イタリアンな前菜をつくりたい方にはおすすめ。(写真2~4枚目まで他所のおうちへ訪れた際の料理。)
b0206901_23172987.jpg そういえば、ローマでは、パテ状のものやゼラチン使った料理とかほとんど見たことないです。野菜のサンドウィッチも、中身は炒めたほうれん草が多いし……生の野菜とパンのあわせ方は、写真のようにパンの上へ豪快に乗せるパターンが基本ですね。日本みたいにしゃきしゃきのレタスとハムのサンドウィッチという発想はイタリアにはまずない気がいたします。

 あと、豪快なものといえば、肉。ウサギの皮を剥いで、丸ごと折りたたまれてラップに包まれた生肉がスーパーで普通に売ってたときは五度見しました。私が目をキラキラさせて「このウサギ、シュールだ! おもしろいんだけど!」ってイタリア人の友人に見せると、すごい嫌な顔をされました(笑)。ウサギ肉の煮込み料理は復活祭のときに食べましたが、ラムより野生の味がしましたね……でも、煮込んでる肉は赤ワインとあって美味しかったです。

 個人的に、イタリアにあるお肉で大好きなのはターキー。鶏の胸肉に近いのですが、それよりもターキーのほうがヘルシーで扱いやすくて安くて好きです。……と、イタリアの食べ物ネタは留まることを知らないので、今回はここまで。炭水化物とアレルギーの話はエッセイにして今度掲載しようと思います。

 最後に、食関連のページを一気にリンクします。イタリアのスーパー事情については「コチラ」より、アーティーチョーク(カルチョーフィ)の調理法は「コチラ」、フェンネル(フィノッキオ)の食べ方は「コチラ」、イタリアの秋食材は「コチラ」です。興味があれば是非どうぞ♪
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by gosuiro | 2014-10-23 23:27 | イタリア的雑記 | Comments(0)
イタリアの路地歩き♪ 
b0206901_1322277.jpg 路地。それはどんな土地でも散策するにはもってこいの道のことです。特にイタリアは世界遺産の街も多く、街並みがどこもいろんな趣があって本当に素敵です。イタリアを縦断したことがあるひとなら、お気に入りの街とか店とかあると思います。

 私が好きな街歩きは……やっぱり、ローマかなあ。なんたって旅行程度の滞在ではまわりきれない街。いろいろありすぎ。住みがいはあるけど、永住はしたくない(苦笑)。でも、ローマくらいの大都会になると(日本の東京に比べるとだいぶちっちゃいけど)、路地も危ないところは多いです。

 写真1枚目は、ローマで一番有名な通り、コンドッティ通り。奥に見えるのはスペイン階段です。ここは日本でいうところの銀座の路面店通りみたいなもので、有名なブランド店がたくさんあります。この周辺は観光地化されていて危なくはないですね。夜でも比較的歩けます。ただしスリや置き引きには本当に注意が必要です。

b0206901_13224976.jpg 一方、危険なのは……それ以外の人通りの少ない夜の路地(笑)。広場になっていたり、飲食店が連なるところだったり、それこそトラステヴェレみたいに下町の風情が観光名所になっているところは、夜も活気があるので初観光で歩いても危なくありません。特にトラステヴェレは夜のほうが活気があって好きですね。

 ただ、下町と名がついているところは、観光地化しているところから一本離れると危ないです。ローマ中心部を夜でも一人で歩ける私でも、街灯が極端に少ないところや袋小路になっているところは絶対行きません。日本の比ではないくらい危ないです。

 また、特別な区域があったところも存在していて、ヨーロッパで顕著なのは、ゲットー地区 ghetto。写真2枚目がゲットーの小さい広場。日中でもこんな感じ。私とマリナが好きなお菓子やさんがあるのは、このゲットー地区なのですが(お菓子屋の話はコチラへ)、ここは昔ユダヤ人住居地区でした。正しくは、中世から近代にかけてヨーロッパの諸都市に設けられたユダヤ人の強制移住区域。ゲットー地区は第二次世界大戦以前の、宗教関係上から生まれたものです。詳しくはwikiでどうぞ(濃い歴史の話になるので割愛)。
b0206901_13223877.jpg ローマのゲットーは極端に人が少ない場所です。一応住んでいるひとはいて美味しいお菓子屋さんもあるし、昼に路地歩きをするには危険ではないですが、全体的に薄暗いんですよね。夜は用がないかぎりは入らないほうがいいですよ。

 あと、テルミニ駅周辺は外国人街ぽくなって危ないとかコロッセオの裏手の地区は新宿二丁目的なスポットらしいとか(知人の余計な目撃談も聞いた)。ローマくらいの規模になると、路地にもいろいろあります(笑)。

 郊外のオルヴィエート(町については、コチラ)くらいの小さい町ならどんな路地を歩いても危なくないと思いますが、大きな街は注意が必要です。危険が少なく歩きまわりたいというなら、旅行中に小都市に立ち寄ってみるのがいいかも。一日で見まわれるところはたくさんありますよ。シエナとか、チンクエテッレもそうかな。

 日本とイタリアの街の違いはいくつもあります。ローマだと、広場がいくつもある、通りの途中から階段というところがあるのは普通(3枚目写真のように)、車が通れない道も多い、そして中心街は大部分が一方通行です(センツァ・ウニコ senza unico という)。古い町並みだから、二車線にするのが難しいんですよね(あとは建築物の劣化を防ぐとか)。
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 それと、イタリアの多くの街中に「旧市街=歴史的市街区 centro storico(チェントロ・ストーリコ)」という区画があります。一番古い町の区域でもともとの中心部であることが多く、歴史的に価値のある観光名所が集中しています(歴史保存区域みたいなものかな)。

 旧市街は小都市だと車が通れないことがほとんど。ローマくらいになると、旧市街の規模がめちゃ広いので、車は通れるけれども特定の車両しか通れないようになっています(レンタカーを借りるひとは注意が必要)。

 観光時間がないときや知らない街に立ち寄った時の散策は、とりあえず旧市街を散策すれば(もしくは中心地になる教会を探せば)いいのさ! という感じで、次回はより突っ込んで、イタリア語と地図の読み方に向かいます。ラスト写真は、コロッセオへ向かう広い道。これはムッソリーニがフォロ・ロマーノを半分ぶっ潰してつくったとんでもない道です。ぜひローマに来たら歩いてみてください(笑)。道にもいろいろな由縁があるので、それを調べながら歩くとより楽しいですよ♪
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by gosuiro | 2014-04-23 13:46 | イタリア的雑記 | Comments(2)
海外に旅したり住んだりして願うこと
b0206901_23442271.jpg 冬季オリンピック真っ只中ですが、ソチの気温は東京とあまり変わらないらしいですね。知り合いのロシア人の女子が、トルコ経由しか空路がないロシア中部出身で、極寒が嫌すぎてイタリアに嫁いだという逸話がありましたけれど、黒海のあたりは温暖なんですね。冬季五輪は個人的にXゲーム系の競技がたくさんあるので見ていて面白いです。

 さて、今回はちょっと日本の話。日本、といっても写真1枚目のようなお話です。これは弟がエストニアのタリンを旅行していたときに発見したもの。はじめての国で旅をすると、ときどきこうしたものに出逢ってほっこりします。特にこの手の記念碑。個人的には日本語と現地語が一緒になっているのがよいです。(言語がよりよくわかるから。)

 日本人はとかくいろんな場所へ旅する民族で(未開地の一番乗りが好きなのかしら?)、「さすがにここまで来ないだろう」という観光スポットにもすでに先客が訪れている(笑)、場合によっては案内所や売店に日本語のパンフレットが置かれてあるんです。需要あるんだ、誰が訳したんだろうっていう……マテーラに日本語看板があったときは驚きました。外国の地で日本がらみのものを見るのは嫌! という方もいるでしょうが、三ヶ月くらい滞在しはじめた頃に母国ネタはしみじみ感じてくるものなんですよ(母国が大嫌いでないかぎり)。
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 海外旅行をするのであれば、その国を見て回ることが一大事で楽しまなきゃならんもんだとは思いますが、その国における日本人としての立ち位置を知るのも物事の視点をより広げる良い作用になると思うんですよね。

 私もイタリアに住んで心底学びましたが、日本在住のなかでイタリア人に出会うのと、旅人としてイタリアに行ってイタリア人と出会うのと、実際にイタリアに住んでイタリア人に出会うのと感覚はそれぞれまったく違います。

 全部体験しましたが、日本に住んでいてイタリア人に出会ったときは永らく「わー外国人だ」と思っていました。イタリア旅行中にイタリア人と接したときは、建物や文化やフードと人がパッケージされていてイタリア語は未知の言葉だし、イタリア人なんて半分どうでもよかったんです。旅が楽しければ(笑)。

 で、最終的にイタリアに実際住んだら結局「私が外国人だった」というオチ(笑)。日本に永らく住んでいたときの私と同じ感覚で、逆にイタリア人が私に接してくるわけです。「わー日本人だ」みたいな。
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 もう今は、日本でイタリア人に会うと、「あーもーわかる。言葉にできないけど、すごいなんかわかる。大変だと思うけど、悪い国じゃないからがんばってね」という労わりたい気持ちでいっぱいになります(苦笑)。

 私もローマに住んでから、地球のどこへ行っても日本人でしかない私、というのを強く意識させられるようになりました。日本を離れれば否が応でも外国人の扱いになるんです……逆を言えば、私が外国人と言われない場所って、日本しかないんですよ。そう考えると、日本に住む事がすごいことに思えるし、自国を大切にしないとなー、日本人としての誇りを大事にしないとな、と思うんです。……なんて言いながら、外国生活も嫌いではありません。ワクワクします。ありのままで勝負できるし、自分のポテンシャルを直に感じられるし、逃げ場はないので。日本にいると、どうしても馴れ合いで甘えてしまいますからね。

 右左以前の問題で、日本人としての矜持は大切だと思っています。日本国がなくなったら(もしくは形骸化したら)、右左どころではなくなるわけですからね。その一方で、はじめて行く土地に関しては、人種的な事前知識もかならず頭に入れて(特にイスラム圏とか)、実際に見てまわる際は、先入観とか個人的な感情は一切排除します。
b0206901_2345135.jpg 何事も、ファースト・インスピレーションが大事です。旅にかぎらず、食事も芸術も。私はそう思ってはじめてのものに接します。あと国に関しては、反論したい国があれば、批判する前に実際にその国を旅する、とかね。私は個人的に反感を持ちそうな国へ、あえて旅行して客観的に国を捉えなおすようにしています。

 ……なーんて、こんな雑談を毎年海外旅行に行く弟に延々と聞かせていた姉。それが私。弟は欧州の街並が大好きなので、姉の忠告はさぞうざかったろう(笑)。でも、去年の海外旅行後に弟さんが、「飛行機からポルトガルの街を見たら綺麗ですごくよかったんだけど、でも日本に降りるときの日本の街並を見て、これはこれでいいなあと思ったんだよね。雑然としてるけど、飽きないし、細部を見ると個性があって面白いし。外国人が日本の街並が好きっていう気持ちがなんとなくわかってきた」って言ってくれたんですよ! 外国から日本を見つめる余裕が彼に出てきてくれて、すごい嬉しかったです。 

 人も国も、良いところがあれば悪いところがあるなんて当たり前なんです。個人的かつ勝手な願いですが、海外旅行やこれから海外へ住むことになる方には、行くからこそ見える日本の良いところを感じてほしいなーと思うんです。
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by gosuiro | 2014-02-15 00:01 | イタリア的雑記 | Comments(0)
海外の土産の定番は♪
b0206901_23304592.jpg たとえば、はじめて行く国に旅行するときや、周囲で海外旅行するひとがいて、土産を頼むとき。行く先が、英語圏でなかったり日本では知られていない独自の言語を使用している国の場合、私には真っ先に土産に頼むものがあります。

 それは、料理本。早速、写真1枚目は前方右から、クロアチア、リトアニア、イタリア、後方右からエストニア、フィンランドの料理本です。

 料理の本を土産にするのは、単純にこれらを料理したいからというわけではありません。日本でもできないことはないでしょうが、その地域独自の食材もあって材料を揃えるのが大変。そして私は基本和食が好き(笑)。

 じゃあ、なぜ料理本を土産にするといいのかというと、その国の台所事情とか素材の種類とか伝統とか……つまり文化が容易にわかるものが料理本だからです。なんたって食事という行為は万国共通。そして、土地に一番息づいている「生きた文化」でもあります。ユネスコの無形文化遺産に「食の分野」があるのも大切なことだと思っていますよ。
b0206901_23305273.jpg 料理本の種類も海外はいくつもあります(日本ほど細分化されていませんが)。ひとつは月刊などの一般料理雑誌。あとは地元のひと向けの創作系料理本(各国の料理をアレンジした系)、伝統料理の本です。伝統料理系は、現地の言語の他に英語訳もついていたりするので、実際に挑戦しやすいですね。

 本のジャンルが料理なので、読むというよりまずは見るのが楽しいです。たとえば、写真2枚目。右の黄色い料理のやつはクロアチアのレシピ、左のはリトアニアのレシピです。リトアニアのは言語がわからなくても、見た瞬間にスープだとわかるし入っている材料もなんとなくわかる。リトアニアは他も肉料理とかコロッケみたいな料理とかポテト料理とかサラダとか、そういうのが多いです(弟が実際にリトアニア料理は美味しいと言っていた)。

 一方、右のクロアチア産黄色い料理は、なにかまったくわからない(笑)。たぶん卵料理だと思うんですが……クロアチア語がわからないので謎です。他のクロアチアのレシピを見ると、なんとなくイタリア料理に似ていて、昔はイタリアと深い関係があったことがわかります(言語もなんとなく似てる部分が活字から察せます)。素材と活用の仕方がなんとなくイタリアと似ているんですよね。こういう発見はおもしろいです。
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 また、エストニア本のレシピを見ると、サワークリームをサラダにたくさん使っていたり(ロシアでもサラダは常に大量のマヨネーズを投入すると、ロシアの子から聞いたことがあります。確かに彼女のつくるコーン+ハム+野菜のサラダは、毎度かなりマヨっていた。笑)、フィンランドの料理もパテもイワシのマリネも肉料理は、ライ麦の酸っぱいパンが一番あうよねーみたいなのばっかりとか、デザートはベリーがふんだんに使われていたりとか……その地域らしい部分をたくさん見つけることができるし、比較もしやすい。ポテトも潰すより固形が多いとか(エストニアとリトアニアは潰したポテト料理が多く、フィンランドは固形、むしろポテトよりパンって感じかな。イタリアはポテトもパンもなく、パスタか米がメイン)。

 本当は実際に行った上で、料理本を見直して比較するのが一番なんですが、それができない場合は……伝統料理専門の料理本と、一般レシピ集をあわせてお土産にしてもらって、眺めながら現地の食から生ける文化を学びます。時刻表を見ながら旅の気分に浸るというひとがいるように、私は料理本を見て現地の家庭の雰囲気を想像して楽しむみたいな(笑)。
b0206901_2331816.jpg 料理本にはもうひとつ利点があって、どんなに知らない言語でも「文章が読みやすい」んです。なんたってレシピだから、書かれている文章の内容も手順もあまり日本と変わらない。はじめは材料と分量が書かれて、長い文章でまとまっているところが、大抵つくりかたの手順です。たとえリトアニア語が読めなかろうが「500g」とか共通表記は見つけられるので、これはメイン材料の分量だなーとか、料理写真で材料名は察せたり、あとはインターネットで単語訳を検索するのも容易です。

 つまり、興味ある言語を勉強するにはうってつけの本になるわけです。私もイタリアに住んで、ほぼ一からイタリア語を学ぶというとっても無謀なことをしたのですが(笑)、教科書の他で最初にまともに読めたのが料理雑誌でした。何が書かれているか推測しやすいので、辞書も引きやすいし文章のつくりかたも学べます。わかりやすい日常の基礎文章が詰まっているというか……あとは、現地の料理を知ることによって日常で必要な単語も覚えるし、スーパーに行っても困らなくなりますね。

 あとは、現地料理の調理法を知っていると、おばちゃんたちと仲良くなりやすい(笑)。食べ物の話は、基本皆好きですからね。料理系の動詞や器具の名前、材料は覚えておいて損ないです。日本料理との違いとか、現地のひとと話せるようになると最高ですよねー。

b0206901_23404297.jpg それと、ひとつの言語をそれなりに知っていれば(英語とか、私ならイタリア語)、他言語のレシピを見たときに単語や文法の違いが比較して学べるのでおもしろいです。(たとえば、フィンランド語は材料名もイタリア語と全然似てないけど、クロアチア語はイタリア語と似ている単語が多いとか。ここまでくると、比較言語とか言語体系論とかになるのでマニアックな楽しみ方になりますが・笑)。

 アートとして楽しむのも有りですね。3枚目写真は右がエストニア、左がフィンランドのサラダレシピですが……写真構成が綺麗。北欧のセンスを感じます。クロアチアのレシピは写真が妙にぼけているし、大雑把ですからねえ。あとは、4枚目写真みたく、たまにイタリアのレシピでアカンやつを発見することもあるんです(笑)。おまえ国が違うからバレないとか思って載せちゃったんだろう! っていう感じのとか、料理本を土産にするのは一等おすすめですよ。
 
 というわけで、次回はイタリアのリチェッタ(=レシピ)の中で、レシピにも出てこない超簡単なデザートを実際につくります。お楽しみに!(ラスト写真はその1シーン。)
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by gosuiro | 2013-11-03 23:43 | イタリア的雑記 | Comments(0)
イタリアの気候(夏)と島の話
b0206901_23482889.jpg 日本の夏は蒸し暑い。家族と話していると、母が沖縄人なので、「沖縄のほうがまだ暑さはまし。だってこんなに蒸し暑くない」という話がでてきます。

 イタリアでも、夏は日光さえ避けて風通しをよくすればけっこう快適です。なんせ、欧州は夏=湿気がない、冬=湿度が高いという恵まれた環境なので、夏は日差しが強いぶん日陰に入るとけっこう涼しい。風が天然のクーラーみたいなんです。一方、日本の夏は湿気が多いから熱が逃げない……エアコンが必要になっちゃうんですね(昔の日本家屋が木と紙でできていたのは生活の知恵だったのだと思います)。

 とはいえ、イタリアにも、私たちから見て不便な点が一点。それは、日中も家の中に自然光を入れられないということ。朝から晩まで家の中は基本的に暗いです(明るくしているのは早朝と夕方くらい)。というのも、太陽の日差しが強い時間帯は、室内に熱気や日光を入れないよう厚いカーテンをしていたり雨戸で窓を閉ざしたりしているんです。これを怠ると、アパルタメント(イタリア語で、コンドミニオという)の上階に住んでいるひとなら、もう夜まで家の中に熱が籠もって大変。エアコンなんて一般家庭には備え付けられていないのでマジ大変です。仕事持っているひとも、朝出かける前に雨戸して外出しているんじゃないでしょうか。

b0206901_23484252.jpg そのため、基本的に日中でも室内はものすごく暗く、ランプを必要とします……が、これも生活の知恵なので仕方がない。日が暮れようとする19時前あたりからの外出がちょうどいいです。……とはいえ、ローマは大都会なので中心に行けば行くほど熱が逃げずむわっとしています。日本の大都市とそれは同じですね。

 ただし、イタリアにも湿気の多い夏というのはたまにあります。それが、アフリカからの熱波がやってきたとき。その名も「シロッコ」といいます。私ははじめにマリナからこの話を聞いたとき、ガンダムが頭に思い浮かんだ(笑)。シロッコは日本の夏を思い出させるような湿気を孕んだ季節風みたいなものです。これが来ると数日間、猛暑。夜も暑くて寝られない。エアコンない上に過密な石づくりの家ばかりですから、もう死にそうになる(苦笑)。南イタリアに来た際にやたらむしむしするーと思ったら、多分シロッコのせいです。シロッコ嫌い!

 さて、夏なので、マリナから聞いた戦前の面白い島の話をひとつ。

 イタリアの南、アフリカ大陸の間にマルタという国がありますが(戦前イギリス領)、ある日、その近くでひょっこり島が海面から顔を出しました。地中海に突如現れた新島。それはイタリアに近いところだったこともあって、イタリア側は当然のように名づけました。その名も「フェルディナンディア島」。

b0206901_2349251.jpg ……ところが、当時アフリカ大陸に多くの植民地を持っていたフランスが、アフリカ大陸にその新島は近いのだから自国のものだと主張して「ユリア島」と名づけだしたのです。そうなると、黙っておれないイギリス(笑)。当時領土にしていたマルタにその新島は近く、それがイギリス領になるのは当然だといって「ガレアム島」と名前をつけたのです。

 いきなり現れて、いきなり3国にそれぞれ名前をつけられてしまった新島。領海権争いに勃発する寸前で、奇跡が起きました。なんと、新島がまたたく間に消えたのです(笑)。たぶん海底火山から生まれた島だったんでしょうね……結局それによる戦争は起きず、めでたしとなりました。

 マリナは笑いながら「イタリアとフランスとイギリスが揉めはじめたのに嫌気がさして、また潜っちゃったのよ。だって、たぶん後でスペインも俺のものだって言い出したはずだもの!」と茶化していましたが……さすが自国民というか欧州人。お互い意地の張り合いと俺様っぷりには負けない4国ですもんね。私の予想では、まずはじめにイタリアが3国に言い負かされていじけて潰れるに一票(笑)。

 なんて、最近知識とか情報というより、完全に小話ばっかりですが……今度こそは、私の好きなジェラート屋さんの話をします! (某更新を挟んで)お楽しみに!(写真はエオリア諸島)
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by gosuiro | 2013-08-05 23:53 | イタリア的雑記 | Comments(0)
平凡な地中海の夏とドイツ的な話!
b0206901_2485859.jpg 盛夏の季節となりました。夏といえば海。早速、写真1枚目は砂浜のリストランテへ誕生日パーティーをしに行ったときの一幕。イタリア人らしくない妙に完全防備のサングラスのおばさまは、そう我らがマリナです。いつ見ても良い体格(とか言ったら本人落ち込むんだろうな。苦笑)。そしてリストランテはどこ!? なんて皆で迷いまくったのもいい思い出……いつもぐだぐだです(笑)。

 ローマという都市は、ちょっとだけ内陸にはいったところにあるんですよね。でもって、ローマから地中海は車で30分くらいの距離にございます。ローマの国際空港はフィウミチーノ空港(レオナルドダヴィスンチ空港)といいますが、ローマ市外の地中海沿岸にあるんです。列車でも30分の距離かな。まあまあ近いので、海産物レストランに行きたいときはローマ市内で食べるより海まで出ていくことが多い。

 1枚目の写真も泳ぎに行くというより海産物料理を食べに行った感じでした。なぜローマ市内で海産物を食べないのかというと、前にも話したとおり(コチラ参照)、魚の鮮度がローマ市内にはいった途端、妙に悪くなるからです。海からたった30分くらいの距離なのに魚の鮮度が保てないローマの残念さに日本人としては唖然とするばかりなんですが……なんかもうそれがイタリアクオリティなのだと諦めの境地(誰か魚の鮮度の保ち方、イタリアに教えてあげて早く頼むよ! 笑)。
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 あと、海沿いに行くと海産物料理の値段も安くなるんですよね。ローマで猛烈に魚が食べたくなったときは、面倒でもラティーノかナポリにでることをおすすめします。(一番はシチリアだけど。)港間近とローマ市内で出される魚料理の値段と味の比較をしたら、間違いなくローマで魚料理なんて食べたくなくなる……。

 それにしても海はいいですね。私が入ったことがある欧州の海は地中海とシチリアの海ですが、個人的に好きなのはアドリア海です。イタリア人いわく、すごくいいのはサルディーニャ島の海。宝石みたいな青です。昔は新婚旅行先として賑わったとか。

 でも、どの海もなんとなく……冷たかった気がします。盛夏の地中海も考えていたより海水温度は低かったなあ。私が故郷の沖縄の海と比較するからいけないんだろうなあ(苦笑)。海といえばローマ近郊の浜に「ヌーディストビーチ」あるらしいですよ! マリナがすごい嫌な顔してましたが……あとは夏夜はレイヴみたいなのがあるようです。ディスコフェスタみたいなのかな? 興味がないというか、怖いので行きませんでしたけど。

b0206901_2493479.jpg ヌーディストビーチといえば、前にタオルミーナに行ったときのことですが(リンクはココとか)、イタリアなのになぜかドイツ人だらけで妙に笑えたっというのとともに……ドイツ人にドン引きしたこともありました。

 ビーチで、全裸で泳ぐ若いドイツ人夫婦がいたんです(笑)。海から浜にでてきた男女の全裸に、二度見しましたよ! おいあの人たち全裸だよ! 周りで泳いでる子どもたちは海パンはいてるのに、両親全裸だよ!! 普通逆でしょ!!! みたいな……私は同行者と水着で海につかりながら唖然としておりました。奇跡的に地元のイタリア人には見られなかったようですが。日本人はおかげで余計なもんたくさん見たってもんです。本当に余計なもんリゾート地で見せつけられたわ、なに考えてんだドイツ人(苦笑)。

 ドイツの人って、開放的なところだと極限まで開放されるんだね。これこそ旅は恥のかき捨てそのまんまだね……と、タオルミーナとエオリア諸島のおかげでドイツの印象が変わってしまったというのも不思議な話です。というか、旅をしているといろんなことに出会いますね。もうドイツの全裸話になっちゃったけど、夏だからまあいいか!

(2、3枚目はマリナと泳ぎに行ったときの写真でございます。平日の晩夏で寒かった記憶が……。)
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by gosuiro | 2013-07-21 02:59 | イタリア的雑記 | Comments(0)