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【02ROMA留学エッセイ2010-01b】 イタリア・ローマの正月とクリスマス
 BLOG開始以前より書きためていた、イタリア留学エッセイの更新第二回目です。 今回は、前々からぼちぼち話していたクリスマスと正月のお話の総決算。読まれる方にも、欧米と日本の生活文化のちがい等が学べることができるよう推敲を重ねていきます。それでは、下記よりどうぞ~!
 ちなみに、初回の引越し話はコチラ。番外編のイタリアトイレ事情話はコチラより、リンクを飛んで楽しんでいただければ幸いです。

 また、拍手やコメントありがとうございます。コメントは後日ご返信いたします! これからもお気軽に声かけてくださるとうれしいです。私自身が活気づきます(笑)。

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 ローマの冬は寒い。といっても、まだ東京の寒さに似ている。冬は雨季にあたり石畳のせいもあって寒気が逃げにくいから、寒いようにも感じるが、太陽があれば別だ。日差しの強さは、薄着になっても暑いくらいで比較的過ごしやすいといえるだろう。しかし、雨が多い季節であることも確かだ。

 正月過ぎの寒い路地を、私はうろうろと歩きまわっていた。探しているものがあった。そして、それはローマのいたるところに散らばっていた。大家であるマリナに教えてもらった、イタリアのこの時期にしかない風物詩探しである。

 日本では、新年にまたがる正月に休暇をすえるのが一般的である。一方、キリスト教文化の根強い欧州では、正月よりもクリスマスのほうが重要だ。なんせ、公的なキリスト生誕の日である。ヴァチカン市国がおかれるイタリアでは当然のごとく、クリスマス前後は大方の企業が休みにはいり、街は静まり返る。スーパーなどのチェーン店も閉まっているのが普通となるが、その分正月明けは早い。元旦の翌日からどの企業も通常営業となる。

 とはいえ、イタリアの完全な正月明け……というよりクリスマス明けは、一月六日からだ。その前後にバーゲンが開催され、クリスマスや正月に欠かせないパンドーロやパネットーネといったパウンドケーキやさまざまなお菓子の在庫叩き売りをはじめる。各家庭には、大方片づかないそれらの未開封箱が積まれているのである。

 さて、イタリアのクリスマスの正式名称は「ナターレ」という。少しかわいらしい響きだ。ナターレのある十二月になると、街のイルミネーションはナターレ仕様に移り変わり、華やかな印象に生まれ変わる。イタリアは夏が乾季で冬が雨季なのだから、湿っぽく暗い夜を暖かなものしてくれるわけだ。

 ちなみに、このイルミネーションは各街の行政が行なっているものである。着飾り方が華やかであるか、華やかでないかで今年の街の財政状況がわかるという話を聞いた。イルミネーションの点灯時期も早かったり、ナターレのギリギリまで設置されなかったりとムラがあるわけだが、これもその年の財政状況が関係しているのかもしれない。

 そして、この時期により欠かせないのが、各教会に飾られるプレゼーピオ(もしくはプレゼーペ)と呼ばれるモチーフだ。イエス・キリスト降誕の一場面を人形劇のように模型で表現し、飾っているものである。聖母マリアと生まれたての赤ん坊、東方三賢者がうまやなどの中におさまっている。新約聖書を少しでもかじっていればわかる、とても有名なシーンのひとつだ。

 私は、このプレゼーピオめぐりを二週間前からはじめていた。どの教会も、この飾りものにひとつとして同じものはない。すべて紙製でつくられているものもあれば、市販のものを上手に組み合わせたもの、誕生シーンだけでなく、他に町の様子と市民の生活も付け加えているもの、電球などを要して誕生の瞬間をより輝かしく見せているものなど、本当にさまざまだ。大きさも小さなテーブルにおさまるものから、三畳以上の空間を要しているものまである。総本山のヴァチカン市国のものは、人形一体が生身の人間と同サイズくらいある巨大なもので、広場の中心に設置されていた。おそらく、あのプレゼーピオがローマ周辺で一番大がかりなものなのだろう。

 十二月から一月初旬までの教会めぐりは本当に楽しい。いつもはなかなか入るのにためらう名もない小さな教会でも、プレゼーピオめぐりとなれば気軽にはいることができる。何より自分のお気に入りのプレゼーピオを探すのが楽しいのだ。昔小物の家具などを揃えた人形遊びが好きだった人は、ハマってしまうに違いないのがプレゼーピオめぐりなのである。

 このプレゼーピオの習慣はとても有名なものでもあり、教会に設置されているだけでなく、家庭に飾る置物として売られているものもよく目にする。ナターレの時期に飾る家庭も少なくないのである。宗教が関わるので、こんな言い方はよくないかもしれないが、日本でいえば正月時にあわせて飾る品々と雰囲気はよく似ている。

 とはいえ、独自のセンスでこの人形劇をつくる場合は、材料の購入が必要になる。材料集めをする場合、手っとり早いのが、ローマだとナヴォーナ広場でナターレ前に開催される、文字通りのナターレ市だ。

 ナターレに必要なお菓子や、子どもへのプレゼントを売る仮設店舗の中に、プレゼーピオづくりに関係する素材屋が多く出店している。広場にはプレゼーピオが飾られ、ちいさなメリーゴランドも設置されるなど、子どもを楽しませる要素を数多く備え、さながらフェスタのようである。シルバニアファミリーなどの小物が大好きだった私は、プレゼーピオにまつわる小物の数々に目を奪われ、幾度となく買い集めたい気持ちを押さえつけた。何より飾る場所がない。

 その気持ちを、教会の個性がよくでているプレゼーピオ探しに切り替えた。私の住む部屋の家主であるマリナも同じように、小物好きかわいいもの大好きの性格だったこともあり、出会いたての親睦も兼ねて、二人でよく教会めぐりをしていた。有名どころよりも、集落の人々が赴くちいさな教会などのほうが、かわいらしい飾り方をしているものなのだ。

 それでも、いつか自分の手でプレゼーピオをつくってみたいと思っている。それは、何よりも新約聖書の中で、プレゼーピオが題材としているキリスト誕生のシーンが一番好きだからに他ならない。

 ところで、冒頭で触れておきながらそのままにしていたものがある。

 イタリアでは、ナターレの時期に欠かせないお菓子がある。イタリアでも地方によって食べられるお菓子の形態は変わっていくようだが、大抵はパネットーネとパンドーロだ。日本でいう、パウンドケーキのようなものである。日本でも輸入店などに行けばちいさい箱に入れられたそれらを見ることができるが、本場の重量は1キロくらいのヘビー級である。無論、一人で三日をかけても食べきれる代物ではない。

 パネットーネはケーキの中にドライフルーツやナッツが練りこんであり、パンドーロはパウンドケーキの基本素材に粉砂糖を振りかけただけのタイプだ。パネットーネは食感が、ケーキというよりパンに近い。大家のマリナいわく、パンドーロよりも、パネットーネのほうがナターレの伝統的なお菓子なのだそうだ。あとは好み次第である。私もマリナもパネットーネのほうが好きだが、娘のエレナはパンドーロ派だ。

 イタリアの各家庭に欠かせない上、市販のパネットーネとパンドーロは単価が安い。ヘビー級のケーキだが、10ユーロを切るのが普通だ。そして、正月が過ぎれば3ユーロ以下で叩き売られることもあるのだからすごいものである。

 ナターレイヴとナターレの日中は基本的として、家族や親戚とともに過ごす。マリナの好意で、ナターレの日、彼女の親戚の昼食会に招待されたときは、前菜、ラザニア、肉料理とイタリア式のフルコースであった。もちろん最後は、重量級の定番ケーキとお菓子である。ナターレの頃は親戚のご家庭も、マリナの家もパネットーネとパンドーロの大きな箱が積まれていた。ナターレが過ぎた頃から、毎日せっせと朝ご飯にパンドーロやパネットーネを消化するのである。ちなみに、味は大味で甘ったるいので、濃いコーヒーとともにいただく他は、あまりおすすめできる食べ物ではない。

 一方、大晦日の夜は、日本と似たような風習がある。新年のカウントダウンを待ちながら食べる一品があるのだ。それは、レンティッケという豆である。日本語では、レンズマメだ。レンズマメは、イタリアで硬貨を意味し、たくさん食べることでお金持ちになることを願う、ということらしい。レンズマメと燻製肉のシンプルな煮込みものは、しつこくなくとてもおいしかった。

 ナターレから三が日あたりまでは、各親戚めぐり友人の食事会めぐりなど食事会が目白押しになる。どれの食事会も半端でなく量が多いので、この時期は食事が一大仕事だ。私もマリナの友人の食事会を一緒にめぐったが、不思議とどの家庭もラザニアに肉・魚料理、ドルチェと続いていた。そして、皆一様に食べて食べて攻撃をするのである。無下にはできず、がんばって私も必死に食べたが……特にチーズとソースの濃さとオリーブオイルを多用するラザニアは日本人の胃腸には重すぎる。イタリアに来てはじめての食地獄に身体がついていけず、すっかり胃腸を弱めてしまった。美食の国イタリアではあるが、濃厚なチーズとオリーブオイルをふんだんに使うレシピには気をつけようと、心に誓ったものである。


◆次回【エッセイ03(2月前半編)】は、2月更新予定。タイトルは「ローマ人の諦観について(仮)」です。
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by gosuiro | 2011-01-31 23:13 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
小説告知だとか、今日のローマだとか
b0206901_6133221.jpg 早速すっかり後回しにしていた、小説更新のお知らせです。

 01月22日名義で、短編小説【 グレイス 】を、UPいたしました。

 こちらから、読むことができます→ 【 グレイス 】を読む 携帯電話からの閲覧は、ケータイサイトはこちらをクリックです。

 小説作品公開も20作を超えました。これからもジャンルはカオスに、コツコツ更新していきます。メインサイトには、拍手クリック欄『CLAPS』にお礼用小説を設置しています。小説やブログのご意見・ご感想を心よりお待ちしております。

 また、サイトやブログ双方から拍手お送りくださいまして、ありがとうございます。これからも楽しめるブログづくりを行ないたいと考えている次第です。ジャンルのリクエストもOKです。お気軽にどうぞ!

 そんな本日は……マリナに頼まれて、年家計簿の用紙をエクセルでつくっていました。イタリアにはそういうものがないという話をしていたんですが……確かに日本のように家計簿が雑誌の付録になったり、たくさんの種類が売っていたりというのは見たことがありません。むしろ、家計簿みたいなのを見たことがない……。

 おそらく、家計簿をつけるマリナがイタリア人として、とても珍しいんだと思います。私が影でマリナのことを前世は日本人といっているのは、このあたりからです。

 一方、ここ数日テレビで「日本人が~」という、会話のくだりを毎日聞いてマリナと盛り上がっています。今夜はとうとう、イタリアのクイズ番組で【日本語が使えるイタリア人は誰? 】という、人当てクイズがでてきました。当人(イタリア人女性)が日本語を話していました。

 「私は日本語を話します」と、そのまま日本語で彼女は披露していましたが、イタリア人司会者は当然のごとく 「Capisco niente!(全然わからない!)」なんて発言していました。そりゃそうだ(笑)。個人的には、最初にLo(ソレ、という意味)がついたかどうか気になっています……まあいいか。

 さて次回は、エッセイをUPして、そこからシエナ旅行等に話題を進める予定です。小説更新も来週はあります。そして、おいしいジェラート屋の話を長々としないままですいません……実は今は寒くてあんまりしたくないんです。書いたらお腹冷やしそうで(笑)。

(写真は、最近通ったポポロ広場です。この時期中心街を歩くと、バーゲンにハマってしまうんですよね……)
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by gosuiro | 2011-01-30 06:23 | 小説作品更新情報 | Comments(0)
イタリアでの不思議な日本紹介欄
b0206901_6435411.jpg シエナ訪問中にお土産としていただいてしまった風邪、いまだに完治しておりません。家主のマリナちゃんも感染してしまうというアウトな状況になり、二人で辛抱強く完治を待つ日々であります。

 一応日本からマスクを持ってきていますが、イタリアでマスクをしている人を今まで見たことがありません。医者すら基本マスクをしないという、すごい文化でもあるイタリア。さすがに私、マスクで外に出る勇気はありません。マリナには、「マスクいいじゃない! 外出時はマスクの上にマフラーをぐるぐる巻いて隠せばいいのよ」と、言われましたが……必要にかられたら、そうすることにします。

 さて、今回は療養中のお供、イタリアの雑誌についてです。イタリアにも山のように雑誌はあり、Edicola エディコラという雑誌屋で売られています(雑誌は新聞と似たような位置。日本と違って普通の本屋に雑誌は売っていません)。

 イタリア雑誌で、おもしろいのは旅行誌とスポーツ誌、住宅リフォーム雑誌とゴシック誌。そして、とりわけて興味深いのが料理雑誌です。テレビ雑誌も多種ありますが、料理雑誌とセットになっているタイプもあるほど、料理雑誌の類が特に豊富です。


b0206901_6455884.jpg その中で、マリナに「この料理雑誌、図書館で借りてきたから見て! 」と、いわれたのが写真の料理雑誌。 『 LA CUCINA ITALIANA 』 は、訳すと『イタリアの料理』。とても写真がキレイな雑誌です。が、後半のページで、でてきたんですよね。

 写真の通り、日本とアルジェリアの食器をテーマにしたページです。SAMURAI、と書かれてあるのが見えると思います。

 SAMURAI……サムライですよ。欧州では、日本=サムライです。私が否定しても、世界ではこれがジェネラルスタンダードなんだそうです。なぜ先人たる海外在住方々はこのジェネラルスタンダードに対抗しなかったのか……といいだしても、サッカーでもサムライジャパンというくらいだから、仕方ないのか(せめて、武士や鎖国のほうが日本にあっている気がしますけど)。

 こういうのがはじまると、胡散臭さが満載になっていくのがイタリア雑誌です。次のページをめくってみましょう。次の写真です……はい、でてきましたグルーミー。後ろに巻かれた漫画も見えていますね。

  な ぜ そ う な っ た、 日 本 の 食 卓。

b0206901_6465273.jpg 日本の食器を紹介しているのに、なぜグルーミー! これは予想できず、私は開いた瞬間目を見張りました。日本の食卓にとりあえず、この子は乗っていません。むしろ飼い主かじっているほうですから! 口元の血見えてないの、イタリアの人!

 よりによってイタリアではじめてグルーミーを見たのが、こんなおしゃれなイタリア雑誌とは……イタリアのこと、おしゃれともハイセンスとも思えなくなってしまったのは、こういうものを見つけることが比較的よくあるためです。グルーミー自体は好きなんですけども。

 日本のアニメやキャラクターはイタリアでも人気があります。私も漫画やアニメに詳しい(というか、コミケに通いつめるような)人間なので、こうした日本のサブカルチャー人気に肯定的ですが……イタリアでのキャラクターの扱い方が、微妙におかしいんですよね。しかも、日本の食器として紹介しておきながら、食器のブランドが北欧って……どうなの(笑)。無理した感がちょっとせつないです。この日本紹介、40点。

 ちなみにイタリアではディズニーよりもキティちゃんが大人気です。専門店もあり、歩けばかなりの確率でハローキティグッズに出会います。イタリア語に翻訳された日本の漫画(Fumetti フメッティとイタリア語でいいます)も、たくさんあちこちのエディコラなどで売っていますから……土産のネタに買っていくのはありだと思います(笑)。
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by gosuiro | 2011-01-27 06:59 | イタリア的雑記 | Comments(0)
【01ROMA留学エッセイ2010-01a】 引越しを決めた日のこと。
 このたびより、ブログをはじめる前から長らく書きためていた、イタリア留学エッセイをはじめます。
 長文ですが、イタリア生活のことを詳細に書いています。(元々留学は、欧州比較文化ならびに西洋哲学を勉強する一環で行なっています。)読む方にも、欧米と日本の生活文化のちがい等が学べるよう、推敲を重ねてUPしていこうと思います(全30回を予定)。それでは、下記よりどうぞ……。

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 クリスマスイヴの前日に、私は引越しをした。これはひとつの大きな賭けだった。場所は前と同じ、留学をしているローマ市内である。

 今まで、学生アパートの形式に住んでいたが、この日からは一般のイタリア人家庭が暮らす住宅の一部屋を間借りするかたちになる。ようするに、ホームステイの自炊型といった感だ。家主たちとの関係が密になるわけだから、おそらくアタリ・ハズレも大きい。そのリスクを踏まえて引越しを決めたわけである。

 以前まで住んでいた学生アパートは、語学学校に提供してもらっていたものだった。アパートメントの一室を他の学生とシェアするもので、海外では比較的よく見られる滞在のかたちである。

 シェアといっても、共有するのはキッチンとバス付きトイレで、部屋はシングルの個室である。鍵も部屋ごとについているのが普通で、プライベートの時間が守れるつくりになっているのだから、このタイプの部屋を留学時に選ぶ人も多い。ただ短期留学者を受け入れるような大家だと、人の出入りも激しいから、気疲れることもある。

 一方、ホームステイ型だと、ともに大家の家族と同居することになり、自炊や入浴時間、門限などそこの家の規則にある程度従わなければならない。制約が格段に増えるのである。家主と気が合えば有意義な留学生活となるが、関係がこじれると最悪なものとなる。その点、学生アパート形式だと、気を遣う必要が大幅に減るのである。

 もちろん、学生アパートのシェアに似ていながらも、大家が同じ家の一室に住みかをかまえているパターンもある。子どもが大きくなって家を出たから、その子どもの部屋を学生に提供するというかたちだ。

 日本ではなかなか考えられないことかもしれないが、そうした部屋貸しは欧米では個人商売として成り立っている。そして、部屋単位での引越しは、手続きがひじょうに楽なのである。イタリアでも、モノロカーレと呼ばれる一人暮らし向けの家を何年も正式に借りる場合は、それなりの程度手続きを要するが、ルームシェアだとそれこそ大家とのやりとりだけで済む。

 私もはじめは、プライベート空間が保たれる学生アパートが一番住みよいだろうと思っていた。しかし、住んで一ヶ月ほどした頃から、引越し先を探すようになっていた。理由は単純だ。自分の生活スタイルに合っていなかったのである。

 留学をはじめてから、一ヶ月以上部屋に引きこもりがちの生活を送っていた。

 愚かなことに、イタリア語は英語の数倍難しいというあたりまえの事実を、留学してから実感したのである。授業はちんぷんかんぷんで、英語もろくにわからないため、同居人の学生たちと会話を成立させるのも億劫となり、学校が終われば部屋に直行して自主勉強か、現実逃避にインターネットで日本語のサイトに癒される生活を続けていた。留学生活は楽しいというが、楽しいどころではない。海外生活開始早々、信じられないほどの心労を抱えていた。

 しかし、自分で留学すると決めた手前、弱音を吐けず悶々としていた。そして気づいたのである。外との交流を絶っていて、イタリア語が上達することはまずありえない。第一、部屋に籠もっているのであればローマに住んでいても日本に住んでいても変わりがないではないか。

 私は、引越しをすることに決めた。中でも、よりホームステイに近いかたちを望んだ。ネイティブのローマ市民と接する機会を欲していたし、イタリア語に慣れる環境をつくるらなければローマに留学した意味がない。そうして、とあるイタリア人家庭の一部屋を間借りすることになったのである。

 引越すにあたり、事前に下見も兼ねて大家と顔を合わせていた。出迎えてくれた大家の名はマリナ。ローマの行動派マンマ、という表現がとても似合う女性だ。雰囲気も性格も体型も、全部まるまるとしている感じだったが、何度も学生に間借りしていたこともあり、肝もすわっていた。芯の強さとやさしさを兼ね備えたひとだと、第一印象から感じていた。それが、彼女とのはじめての出会いだ。

 また、彼女には一人娘がいて、名はエレナといった。エレナは三〇歳台後半をとうに過ぎてはいるが、そうは見えないほど若々しい。イタリア人の中でも細身の長身で、立ち姿の美しい女性だ。抜群の容姿を誇る彼女は、元実力のあるダンサーであり、今はダンスの講師を中心にしていた。彼女の性格も柔和だが、くるくる表情がかわる人で、大胆であり繊細という芸術肌である。マリナが歌とダンスの好きな人なのだから、この母親にしてこの娘ありという感じでもあった。この二人と同居することに異議はなかった。

 マリナの家は、アパルタメントの四階にあった。日本では最早見ることのない手動開閉のエレベーターを使って訪れたそこは、一目見た瞬間から住みたいと思うほど、おしゃれで居心地がよかった。マリナは私好みのセンスを持つ人だった。彼女はおしゃれな絵画や食器、そしてかわいい小物が大好きで、そうしたもを部屋のいたる壁や棚にたくさん飾っていた。しかし、どれも見る目をうるさくさせていないところに、マリナのセンスの良さが感じられた。ものを上手に引き立てるのが上手な人だと思ったものだ。

 そして、借りることになる部屋のベランダからの見晴らしは、言葉に言い表せないほど美しかったのである。

 ローマにあるアパルタメントの大半は、建物同士がひしめきあうように連なり、窓からの景色はよくなかったり道に面としていたり、日光が取り入れられなかったり、ということが多い。

 しかしマリナの住むアパルタメントは違っていた。片面が大きな公園に面していたのである。四階には四世帯の居住スペースが設けられていたが、マリナの家はその中で公園に面する側にあった。公園といっても、日本のようなちいさなものではなく、広大な国立公園といった感じである。遠くかなたに建物が見えるくらいで、あの辺りが公園の反対側なのだろうと推測できるが、いかんせん広い。

 つまり、部屋からのパノラマは、ほぼ草原と森と空だけで構成されていた。信じられないほどの絶景である。ローマで多くの家を見てきたが、マリナの家ほどすばらしい景色を見せてくれる家にまだ出会ったことはない。

 借りる部屋は以前の学生アパートよりも遙かに狭かったが、個人的には狭いほうがありがたかった。ローマでは、基本的に暖房の調整をアパルタメント全体で一括に行なわれている。各部屋にスカルダメントと呼ばれる固定式の暖房が備え付けられ、ついている時間は決まっている。この方式だと、広い部屋の場合、暖まるのに時間がかかるのである。

 ローマの冬は滅多に雪は降らないものの、日本の東京の冬とあまり変わらない気温なのだから寒い。それにも関わらず、空調関係が弱い。暖房器具の感度が悪い部屋だと、家にいながら服を着込まなければ寒くてやっていられないのである。以前の学生アパートがまさにそうだった。広くて暖房の弱い部屋は、こりごりだったのである。

 マリナが提供してくれる部屋は、狭いながら収納場所も上手に備え付けられている理想的なものだった。キッチンとバストイレ、居間は自由に使えるということだったから申し分がない。何より、どの箇所も窓から見える景色は抜群だった。

 そうして、引越しの結果、ローマでの留学生活は一転した。

 世話焼きで面倒見の良いマリナには毎日のように救われていたし、彼女とはとてもヒーリングがあった。イタリア語は変わらず難しかったが、コミュニケーションが拙くても、それぞれが根底に持つ言語構造が違っていても心は通じあえる。そして、人種が違っても考え方が似ている人と一緒にいるのはとても落ち着くことなのだと知った。マリナに会うために、ローマに留学してきたのではないかと思うくらいだ。

 彼女が私のことを紹介するとき、「私の友達の日本人」と、いってくれるたびに、本当にありがとうと思う。彼女のおかげで、信じられないほど多くのものを得ることができた。そしてそれは、現在進行形である。

 出会いというものは不思議なものだ。視野を広げるだけで、こんなにも世界中に転がっている。語学留学は、文字通り現地で語学を勉強するものである。しかし、日常生活で使われる口語と、学校で習うものは若干違う。マリナと一緒に生活したことで、イタリア語をより自然に学べるようになり、ニュアンスも身に付いてきた。会話の中で、いつも親切にイタリア語を教えてくれるマリナと出会っていなければ、完全にイタリア語恐怖症になって早々帰国していたはずだ。

 また、欧州の一般家庭の日常生活を知ることができ、そして自分もその一員として住むことができたことは、私にとって他に代え難い経験になっている。

 言語は文化であり習慣の一部である。言語は生活に息づいている活ける文化なのである。

 その活ける欧州文化を十二分に、そして自然に学ぶことのできたマリナとの生活は、一日も欠けることなく私の糧となっているのである。



◆次回【エッセイ02(1月後半編)】は、1月最終週更新予定。タイトルは「イタリアの正月とクリスマス(仮)」です。
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by gosuiro | 2011-01-25 08:37 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
インフルエンザが欧州で流行中!?
b0206901_614536.jpg 欧州でインフルエンザが流行しているようですが……かくいう私、それらしきものに罹り、寝込んでいました。

 しかも日本から遊びに来てくれた友達と旅行の最中に! マリナは忙しい中で世話をやいてくれ、みなさんにたくさん気をつかわせ、本当にすいませんでした。皆さま、この節はいずれどこかで…!

 今は多少落ち着きましたが、数年ぶりに風邪をひいて(インフルエンザとはいまだ思えない)、しかも異国の地は辛いですね。日本から用心して薬を持ってきたのはいいものの、……イタリアにも外国人がつくれる保険証(テッセラ・サニターリア、ちなみに所持しています)はありますが、いちいちホームドクターの元に行く必要があることを考えると、早いのは薬局行き。マリナがお勧めしたのは、自然派系のもの。ハーブでつくったお薬といいましょうか。

 それは味も回復具合もよかったんですが……個人的には、やはり日本人なのか漢方のほうがよく効いたかなと思います(持っていたのは葛根湯)。効き比べしている場合ではないくらい高熱を出していたんですが、少しおしいことをしました。そういえば、イタリアって体温計一般家庭にないのかな……。

b0206901_6123773.jpg 風邪引き中もビスケットを薦めたり、スープに粉チーズを振りまいたりするんだ~と思いながら、世話してくれるマリナを見ていました。日本だったらお粥とか玉子とじスープとか果物であるところが、やはり文化の違いなんでしょうね。

 実はそんな風邪引きの自分のために、少しでも良くなったところで、辛い身にムチを振り、大きなメルカートに赴いていました。日本食に合う食材を探しでかけたんです。身体にやさしい日本人にあった食材を探すに手間がかかるのが異国。仕方ありません。

 そしてはじめて、新鮮なタケノコとレンコンを見つけ、一瞬辛さが吹っ飛びました。冷凍でも加工済でもないのをはじめてローマで見た! 衝撃のあまり、高いとわかっていても購入……。明日あたり調理しないとタケノコあたりがダメになるので、今日は早く寝てとっととこの風邪治します。

 また、本来ブログの目的のひとつであった、イタリア在住に書き溜めたエッセイ(ブログ立ち上げ以前の生活話等)を、この次から順次UPいきます。他にシエナ旅行の話や、おいしいジェラート屋の話やその他もろもろも書いていきますので……とりあえず、今日はおとなしく寝ます(笑)。

 (写真は、風邪を引く寸前に訪れた町シエナの大聖堂付属、サン・ジョヴァンニ洗礼堂天井とカンポ広場です。)
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by gosuiro | 2011-01-22 06:02 | イタリア的雑記 | Comments(0)
本場で、ティラミスをつくろう!
b0206901_23294792.jpg イタリアで有名なドルチェといえば、ティラミス。お菓子といえば、タルトかとろとろのクリーム系かで、スポンジしっとり中ふわふわ的な中間タイプのドルチェをあまり見かけたことがないですが、……日本人の口にあうケーキというと、イタリアではティラミスが一番なのではないかと思います。(ちなみにゼリー系のお菓子も多くありません。ゼラチンをあまり使わない文化みたいだと、マリナたちの生活を見て思います。)

 さて、イタリア語でティラミスは「Tira mi su」です。Tirare が動詞『引っ張る』、Mi は『私を』、Suは前置詞の 『上に』。つまり訳せば「私を上に引っ張って」という意味です。

 テンションあげて! 私を元気づけさせて! みたいなノリでしょうか。……そんな感じだったと思います。普通はMiが動詞の前に来ることが多いんですが……という文法的な細かい話は置いといて。ちなみに、Suは音を上にあげます。スゥ! という感じになるので、私もはじめ発音に違和感を覚えました。

 イタリアでは、家庭でも簡単につくれるティラ・ミ・スゥ! マリナは忌み嫌っています(笑)。なぜなら、高カロリーだからです。マリナのつくるタルトも同じくらいカロリー高いはずなんですが……まあいいや。

b0206901_23303658.jpg 好きじゃないといいながら、家庭の味が一番と豪語するマリナ、一度娘や私につくりかたを見せたかったのか、Bufanaの関係でこのたび、つくってくれました。

 ティラミスは、オーブンなどを使わないお菓子なので、つくるのも簡単。ただ日本では、材料が手にはいりにくい(というか、高い)のがネックなのかもしれません。生クリームは使用しません。チーズがその代わりになるためです。

 長々と前置きが続きましが、今回はティラミスのレシピをご紹介。一枚目は、完成品です。容器にこのように敷き詰めて冷凍庫にいれるため、ある程度のかさがある容器を使うことが賢明です。

 二枚目は、本場ティラミスの材料です。下記がその分量。生クリームをかためたようなクリーム系チーズである、マスカルポーネの分量から他の材料が換算されるかたちです。ティラミスの味の要はマスカルポーネです。ちなみに、分量は……これたぶん8人前くらいあった気がします……。(イタリア料理は大雑把なんですよねー。)

b0206901_23312775.jpg ☆ティラミスの材料☆

 マスカルポーネ、500g
 卵、4つ(卵白と卵黄をわける)
 砂糖、大さじ4(もっと減らしても甘いかな)
 コーヒー、適量(めちゃめちゃ濃いので……エスプレッソが7杯くらい?)
 ココアパウダー、適量(最後上に大量にかけます)
 マルサラ酒、適量(お酒はご自由に。なくてもかまいませんシチリア名産品のマルサラ酒なので、ない場合はブランデーも可)
 土台にするビスケットかスポンジ、適量
 
 土台については、コーヒーにひたすため、それなりの崩れないビスケットでOK。イタリアでは細くてふわさくっとしたサボイビスケットを使用。ビスケット(または、スポンジ)は土台として敷き詰めるので、容器とマスカルポーネの分量により、用意する量がかわります。

b0206901_2334728.jpg つくりかたは三枚目写真から! まず、ティラミスの卵白だけをミキサーにかけます。メレンゲ状になったらマスカルポーネをすべてミキサーに投入。一気にあわせます。この間に、残した卵黄と砂糖をコップに混ぜ合わせます。マリナがぐりぐりかきまわしているのがそれ。

 メレンゲ状になった卵白+マスカルポーネに、卵黄+砂糖を投入。ミキサーでがっつりかき混ぜ(撹拌し)ます。これで、ティラミスのクリーム生地はできあがり。

 次に、四枚目写真にあたる、ティラミスのような段差をつくる作業。

 真ん中の黒い液体がはいっている容器が、エスプレッソ(コーヒー)をいれた容器。この容器はちいさくてもかまいません。なぜなら、ビスケットを浸すときにしか使わないからです。お酒もこの中にいれたほうがいいのかも。

 そして、右にある容器が、ティラミスを完成に導く容器。まずこの容器へ、写真のようにクリーム生地を流します。土台にするビスケットやスポンジが浸るくらいがベスト。

b0206901_23465157.jpg その後、ラストの写真のように、ビスケット(スポンジ)をエスプレッソの容器に浸してから重ねます。きれいに重ねたら、その上にクリーム生地を浸る程度染み渡らせて、再度ビスケット(スポンジ)にエスプレッソを浸して乗せる。これを、容器の高さまで繰り返すのです。簡単ですが、地味な作業。おそらく、写真のものはビスケット(スポンジ)は三層くらいに仕上がったはずです。

 最後は、一枚目の写真のようにココアパウダーをまんべんなく敷き詰めて完了。あとは冷やすだけです。まずは、冷凍庫で4時間ほど、その後は食べるために冷蔵庫へ入れ替えて、クリーム状になったところでいただきます……という感じで、完成。できあがりです!

 ちなみに、ティラミスの保存には、冷凍庫が良いみたいです。5日くらいは持つと思います。個人的には、冷凍庫のままの、アイスみたいな状態が一番おいしかったです(イタリアの人々には不評でしたが……)。
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by gosuiro | 2011-01-14 23:49 | おいしいレシピ紹介 | Comments(0)
カルカータに、おでかけ後編 (プレゼピオ編)
b0206901_23111351.jpg 天空に浮かぶ城のような町、カルカータ話の後編です。(カルカータ前編のリンクはこちらです→ カルカータ前編

 正月が終わりそうな頃合に行ったカルカータは、当時クリスマス週間の真っ最中。元々芸術家の集まる町として(イタリアでは)有名ですが、この時期にかかせない飾り物も気合がはいっておりました。イタリアの教会でクリスマス時期に飾られるプレゼーピオです。
 
 いままでいくつかの有名ではない町に出歩いたことがありますが、集落の(大抵小高い丘のような位置にある)中心部にはかならず城か教会がありました。おそらく、イタリアの町というものは、城や教会を中心にして形成されるのではないかな~と思っています。

 さて、小さな天空町カルカータにも、中央広場には教会がありました。プレゼーピオが展示されていると書かれていたので、マリナ組の皆さんとともに赴いたのです。

 さすが、アーティストが集う町ということで、プレゼーピオの数も多く、どれもデザインセンスに富んでいます。その中で、今回は中でも気にいったものをふたつ写真に収めました~。

b0206901_2314552.jpg 写真、其の1。 パ ス タ で つ く っ た プ レ ゼ ー ピ オ !

 まさに、これがイタリアよ! としか、いいようがありません(笑)。どれだけの種類のパスタを使っているのだろうコレ……顔の部分だけ、木の実だと思うので、おそらく10種類以上使っていますね。パスタの種類に10種類以上あるんかい! という話ですが、主流のもので20種類くらいは軽くあると思います。

 パスタのかたちもそうですが、米を使ったパスタ(グルテンを抜いた……アレルギー対策とかですね)、そば粉に似たものを使ったパスタ、野菜を練りこんだものや詰め物のパスタ、その他もろもろ。スーパーの一棚ずらーっとパスタコーナーというのが普通です。他に地域のパスタ形状なども考えたら100種類以上はあるでしょう。無限大の世界です。

 このプレゼーピオは、普通のパスタのみを使用しているようですが……個人的には聖母マリアさん宅夫婦の胴となっているコルトな(短い)パスタが好きです。ちなみに、米もイタリアは10種類くらいあるのでございます。それにしても、これを発見したときはある意味感動しました。よくやったよ(笑)。

b0206901_23305614.jpg しかし、私が気に入ったのはむしろこちらの、写真其の2。見た目は普通のちいさくてかわいいプレゼーピオ。

 でも、土台をよくみるとわかります。 パ ン です。食べ物をまた土台にしているんです。

 キリスト教といえば、パンとワインが聖なるお食事として基礎にありますが……このプレゼーピオは、そうした意味合いでとても理にかなっているな~、と、素直に感動したのです。

 生まれた彼が包む世界=パンということで……カトリックでは、パンは「キリストの体」という意味合いもありますから。(本来の聖餐のパンは、イーストを使わない白いウエハースのようなものです。カトリックのミサに赴けば観ることができます。)

 今回のクリスマスも、ぼちぼちプレゼーピオを観ましたが、第一位はこのパンのプレゼーピオに決定です。


b0206901_23474690.jpg どちらにせよ、パスタもパンもイタリアの主食なので実にイタリアらしいな、と思います。イタリアはパスタを食べながらパンを食べるようなてんこ盛り炭水化物の文化なので……それに超オリーブオイル信仰ですから、ね。

 どうりで太るわけですよ。気をつけていても即太るのは、もうどうしようか……ってまた、太る太らないの話になってしまった(笑)。ちなみにパスタの複数形、パステになると、タルトなどのお菓子を意味するものに変貌します。そして、しつこいようですが、イタリアの方々の主食はドルチェ(甘いお菓子)だとかたく思っている私です。

 だって、マジで300mおきくらいに、ケーキ屋(パステッチェリア)があるんですもん!

 このカルカータにもおいしいドルチェ屋さんはあったんですが……たまたまこの日はお休みで、マリナの娘エレ姉はひどく悲しんでいましたとさ。でもまあ、帰宅してお手製ティラミスをがっつりいただいたので、NON C'E' PROBLEMA!
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by gosuiro | 2011-01-10 00:12 | 海外旅行のお話 | Comments(0)
イタリアのイベントBufanaと、小説更新告知
b0206901_21294674.jpg カルカータ後編に向かう前に、小説更新告知です。

 01月08日名義で、短編小説【 冬のdolce 】を、UPいたしました。関東近郊を舞台にした学生さんのお話です。東京に一番近くて広大な風景の場所だと思います、あそこ。詳しくは、お話の中で……。

 こちらから、読むことができます→ 【 冬のdolce 】を読む 携帯電話からの閲覧は、ケータイサイトはこちらをクリックです。

 他の小説作品も、ジャンル隔てなく公開中です。上記・右記の「午睡露」リンクより閲覧ください。メインサイトにおきましては、拍手クリック欄『CLAPS』にお礼用小説も設置中です。また、小説やブログのご意見・ご感想は、当ブログおよびメインサイトの拍手欄等よりご投稿お待ちしております。

 そして、ブログランキングやサイト・ブログ双方からの拍手をいつも、本当にありがとうございます。お送りくださいます方々に、愛をこめて!

b0206901_21315092.jpg さて、作品UP告知だけではおもしろくないので、イタリア的ワンポイント講座もかねて……。

 今回の写真(一枚目)は、1月6日にマリナからいただいた赤の靴下とお菓子の数々です。みるかぎり、まるでクリスマスのようですが、イタリアでは1月6日に贈られるのです。1月6日はキリストが聖なるしるしをもらった日(御公現)だとかで、イタリアの祝日にあたりますが、もうひとつは「Bufana(ブッファーナ)という老婆が子どもにプレゼントを贈る日」でもあります。

 イタリアでは、サンタクロースではなく、Bufanaが1月6日の前夜、子どもが寝た後にお菓子をつめた靴下を置いていくのです。というわけで、この日の朝は、部屋のドアノブに赤い靴下が下がっていました。マリナがBufanaに扮してほどこしてくれたわけです。ありがとうマリナ!

 ちなみに、Bufanaは写真にある人形です。老婆というより、強面のおばあちゃん魔女ですね……でも子どもにお菓子を贈るから、根は良い人なんでしょう(笑)

 最後にオマケで、もうひとつの写真……カルカータの夕暮れ前(車内より撮影)。見事に、逆光で天空の町カルカータは見えません。ガクッ。
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by gosuiro | 2011-01-08 21:45 | 小説作品更新情報 | Comments(0)
カルカータに、おでかけ前編 (さながらベイビー編)
b0206901_5374397.jpg 1月6日のクリスマス週間が終わる前に、ぼちぼちとマリナ組の皆さんと郊外散歩をしてまいりました。

 場所は、首都ローマがあるラツィオ州の少し北寄り、ヴィテルボという地域近郊の、カルカータ(CALCATA)という町。なかなか知られていない場所ですが、凝灰岩の断崖絶壁につくられた集落としてそれなりに知られているところです。ローマから車で、1時間程度もしないで行けるかな、という場所。

 崖に囲まれた絶壁にあるので、さながら風情は要塞でした。まるで天空の城ラピュタです。しかし、その写真はありません。なぜなら、その写真は逆光で写りがすさまじく悪かったのでした(残念すぎる……)。

 気を取り直して、旧市街にはいる前が、このはじめの写真です。この写真の後ろ手が、旧市街にあたります(写っているのは、比較的新しい集落です)。このカルカータという町は、イタリアでアーティステックな人々が集う町として有名なようです。

b0206901_624018.jpg カルカータは元々、古い集落がぎゅっと凝縮したようにできあがった町でしたが、いつからか全国より芸術家が集まるような町になったようです。今ではすっかり、アーティストのための町となっています。

 土日は特にいろいろな催しがあるようで、私たちが赴いた日も、あちらこちらでちいさい個展が開かれ、ガラス工芸や革製品、その他もろもろのアートや衣服が売られていました。

 旧市街は二枚目の写真にあるような路地が迷路のようにつながり、車が通れないため(おそらく、バイクなども無理だと思います。入るのにゆるい階段を上るので)、旧市街の手前には散策にきた人々の車がひしめきあっていました。昼前に来て、駐車に手間取ったりもしたんですが……。

 車が通れない町の散策は、幼い子を連れた家族にはちょうど良いようで、家族連れがそこそこいました。基本的に徒歩しか交通手段がないちいさな集落なので、安全なんですね。石畳と集落の端が断崖絶壁の風景なのが少し危険ですが(実際雨が降っていたので、石畳は少し滑りました)、それさえ気をつければ子ども連れに良いところだと思います。

b0206901_6183939.jpg そんな私たちも、マリナの一人娘エレナお姉ちゃんのお友達のお子さんと一緒でした。二歳の男の子に振り回されつつ、細い路地のところどころに、おしゃれなデザインや色合いに着飾った扉や看板、窓などにであえるのが素敵でした。クリスマスの飾り物がまだ残っていたので、装飾も明るい感じで得した気分。

 また、レストランテやカフェッテリアも多くて、雰囲気はよさげ! 町に住む人の助言により、教会のある中央広場近くの二番目においしいというレストランテで、のんびり昼食を楽しみました(一番目は、満席で無理でした)。

 写真の二歳児とともに(笑)。パスタをフォークでさす様が、さすがイタリアの王子様です。元気でかわいいんだ~、通称はニコちゃんです。

 ここのお店で、私はトリュフときのこの詰め物パスタを頼んだんですが……これが、めっちゃくちゃおいしかったです。皆、私のパスタの選択大成功に悔しがっていました。なんだろう、この達成感(笑)。もう一度食べたいくらいおいしかったです。

b0206901_6413425.jpg  という感じで……今回は、まったりここまで。後編は、町の風景の続きを添えつつカルカータで出会ったプレゼーピオを紹介します~。ここのプレゼーピオは、かなりアーティスティックでした!

 最後はニコついでに、ラスト写真は、レストランテで出会った女の子です。六ヶ月のガイアちゃんだったかな。すっごいおとなしい子でした。

 ニコもかなり美男子ですが、お人形みたいな子に出会えたこの日はちょっと得した気分でした(イタリア出生率超低いというのもあってか、ベビー連れ自体そこまで出会わないんですよね……)。

 なんか、カルカータというより、イタリアの美人赤ちゃん紹介になった気がする(苦笑)。人種関係なく、かわいいものですよね~、いやいや本当に目の保養になります。
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by gosuiro | 2011-01-07 06:50 | 海外旅行のお話 | Comments(0)
明けましておめでとうございます a Roma.
b0206901_19352377.jpg 八時間遅れで元旦を迎え、2011年もぼちぼちがんばってゆきたいと思います。ご閲覧の皆様にも、2011年が良き年になりますよう心よりお祈り申し上げます。そして、今年も当ブログを宜しくお願い申し上げます。

 さて、前回の年越しに続き、今回も家主のマンマ、マリナちゃんの親友ピーナちゃんのお宅でたっぷりのお食事やらゲームやらとともに、楽しく過ごしました。国的なメンツは、イタリア人の他、日本人の私とピーナの息子さんの嫁(ロシアの子)、彼の友人のポーランド男性。そして、犬二匹。

 写真一枚目は、ピーナ宅に飾ってあったプレゼーピオ! すごくよくできています。ピーナママいわく、息子が生まれたときにこしらえた一品だそうで、年季がはいっているとのこと。そういわれると、日本でいうお雛様や兜みたいなノリにも見えてきます。

 ホームパーティ内の撮影を忘れていたので、写真からの状況説明ができませんが(スイマセン…)、大晦日に必須の一品の写真を発見しましたのでup。レンズ豆の煮込みです。イタリア語で、レンティッケといいます。


b0206901_19361375.jpg 日本で年越しそばを食べるように、イタリアでは大晦日の夜、レンズ豆を食します。レンズ豆には「お金」という意味があって、大晦日に食べるとお金持ちになれる! という縁起担ぎがあるそうです。これおいしいんですよね~。このレンズ豆の煮込みは、レンズ豆とパンチェッタという豚バラ肉の塩漬け的なものくらいしか使っていない、シンプルなものです。

 食事は、基本として延々皆さんしゃべりながらになります。しゃべらないと、案外皆食べるのが早い(笑)。イタリアの食卓に憧れる方は、延々としゃべりながらだらだら食事をすればいいと思います。日本のマナー的には若干アウトですが……。

 その後は、テレビで紅白歌合戦ならぬ野外音楽フェスタ(ローマのコロッセオ近辺とリミニで開催されていた模様)を眺めつつ、現金を使った賭けゲームをして(これも日本的に若干アウト? )、カウントダウンはスプマンテで乾杯。男性群が花火を買ってきており、家の窓からバンバン外に花火を飛ばしていました。当然、威力の強いやつです。

 日本的に、完全アウトです(笑)。

b0206901_19404637.jpg 花火はあちこちの家でぶっ放されており、もはや爆竹並というか、雷かというくらいドンドン音を立てて飛んでいました。後日テレビのニュースを見たところ、花火で火事も起きれば亡くなった人もいて、負傷者は500人等。マリナは「元旦の花火は大嫌い。やる人間の気がしれない」といっておりました。実にイタリアらしいダメさだと私も思います。

 新年を祝った後は、プレゼント交換。私も大晦日の朝から、5時間程度かけてマリナと包装しました。和菓子などをメインに……その中で、甘納豆は欧州組の皆さんに大人気でした。マロングラッセに似ていてすごい好きだそうです。正直マロングラッセよりも低カロリーで美味いぞ(笑)。ついで羊羹も大好評。日本の和菓子が世界で一番美味しいと思いますのよ、私。

 そんなラストの写真は、ピーナ宅の大型犬ルーパ。この日は、客人のシベリアンハスキーに寵愛の座を取られ、花火の音におののくなど、ルーパちゃんにとっては散々な日だったのではないかと思います。現に、ものすごく拗ねて部屋の隅でぶーたれていました(苦笑)。

 最後に、今年の私の目標ですが……まちがいなく、体重をイタリア在住前に戻す。ただ一点でございます。本気でジーパンが全部はいらなくなる寸前という、洒落にならない状況になっているので……はああ。がんばろ。
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by gosuiro | 2011-01-02 19:53 | イタリア的雑記 | Comments(0)