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【18ROMA留学エッセイ2010-09b】 リグーリア州を散策しよう「ピサ編」
 イタリア留学エッセイ第18回目は、リグーリア州(ピサ・チンクエテッレ・ジェノバ)の旅行記の前・中・後。今回は前編のピサ観光とおいしいリストランテの見極め方です。後日、旅行道中に関する補足(特に食事場所など)をUPいたします。前回エッセイ「他言語から見た日本語のおもしろさ」のリンクはコチラです。
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  直前に決めた旅行だった。以前から行くと決めていたシチリア旅行の計画を練っている最中、同行者となる友人と北イタリアの話に花を咲かせたときである。

 寒くなる前に北イタリアで行ってないところに行きたいね、という会話からはじまり、友人が「ジェノバに行きたい」と、口にしたのだ。私はイタリアに住んでからというもの、北イタリアには一度も足を運んだことがない。前に旅行したといえば、五年以上も前のことになる。そろそろミラノでも再訪問してみるか、と思っていたところにやってきた機会だった。友人とは最終的に、シチリア行きの前の九月最終週に軽くまわってみることにした。この時期を逃すと、次は寒さに耐えながら旅行することになる。

 私はローマとジェノバの道中にある、チンクエテッレという町に興味をもっていた。日本ではまだあまり知られていないイタリアの観光地だが、欧州ではとても有名なスポットだ。イタリアの人たちから、「あそこは絶対行くべきだ」と、再三いわれていたこともあって、ちょうど良い機会にもなった。

 しかも、調べてみればローマからジェノバ行きの列車はチンクエテッレも通過している。その手前には、未訪問のピサ中央駅もある(ピサは、ピザとも呼ばれるが、個人的に南部読みが好きなので、ピサとする)。三つの行きたい街すべてが一本の列車でつながっていることを知り、頭を悩ませることなくローマから列車で北上するルートに決まった。

 ジェノバからローマは急行の列車で6時間ほどかかるようなので、飛行機で帰ることにする。欧州は超格安航空会社が多いこともあり、約30ユーロで手配することができた。鉄道よりも約半額ほど安いし、なにより一時間でローマへ戻ることができる。

 チンクエテッレの観光に一日を費やすことから、旅は二泊となった。宿泊先はチンクエテッレの一歩手前にあって、玄関口ともなる港町ラ・スペツィアだ。トスカーナ州のピサ以外はすべてリグーリア州であり、海に面した街である。そのピサも元は海運王国だったのだから、海に沿う旅だ。海に沿うということで、海の幸も期待できるともくろんでいた。

 九月中旬から、イタリアはすっかり秋の装いとなっていた。日陰にいると寒いくらいで雨の日も多く、アルプス山脈では初雪が降ったというニュースも耳にしていた。あいにく道中の天気は雨の予報だったが、初日はよく晴れていた。

 ローマの玄関駅である始発のテルミニ駅から、ジェノバ行きの急行列車に乗り3時間近くを要して午前9時前にピサへ着く。駅前はのどかな街といった風情だ。そこから歩いて15分ほどで、ピサの斜塔と大聖堂が見えてくる。クッキーやタルト、クリーム系の菓子などが売られているパステッチェリアでひととき休憩してから、有名どころをめぐった。

 世界中から観光客が来ていることもあって、斜塔の周囲はすっかり観光地化されている。しかし、大聖堂では地元の人たちに向けてのミサが行なわれていた。後ろからそっと鑑賞した後、外から美しい装飾を楽しんだ。

 ピサの斜塔は登ることも可能だが、斜めに傾いた塔なので、一度の入場が規制されている。大勢の人が一度に登ってしまうと、重量で塔が持ちこたえられないのだろう。斜塔へは入場料が妥当な金額だったら登っているつもりだった。果たされなかったのは、つまり入場料が妥当と思えなかったからである。

 なんせ、登るだけで15ユーロ。周囲の博物館料も含まれているそうだが、15ユーロは高い。友人がたまたま2005年以前のパンフレットを持っていたのだが、そこには10ユーロと記されていた。計算すれば、数年で500円以上値上がりしていたのである。

 おそらくイタリアという国のことだから、毎年1ユーロごとにさりげなく値上げしていったのかもしれない。現に、ローマの主要な観光どころや空港から中心部間の列車も年を追うごとに値上がっている。イタリアという国が大方観光で生きているとも、あこぎな商売をしているといわれても、これではフォローしようがない。

 イタリアの商売根性には逆らって、ピサでは一切の入場料を払わず、野外から眺めるのみで終了した。外から建物を眺めるだけでも、十分楽しめるのだ。外壁を飾る彫刻はどれも本当に美しい。

 元々ピサでゆっくり観光する時間はなかった。今日中にチンクエテッレの導入まで進めておきたかったからだ。とりあえず列車に乗る前に腹ごしらえをしようと、斜塔の近間にあるリストランテを物色する。トスカーナの山の幸もいいが、やはり海の幸に惹かれる。

 観光スポットから少し離れたところに、海鮮をメインにした地元の人向けの良心的なレストランを見つけた。イタリアの場合、リストランテのおいしさはピンキリで、口コミ以外は実際にはいって見なければわからない。扱う素材から違うのである。特に海鮮ものは、シーフードリストランテと名を打っていても、冷凍ものを使っていることがよくあり、また大きいお皿にちょっとだけ、ということも多い。良心的な値段でおいしいシーフードを提供するリストランテを探すのは至難の業なのである。

 私はイタリアに住んで、おいしいリストランテの見分け方を少し身に付けた。

 まず観光スポット間近に、おいしいと謳われるリストランテは少ない。ちょっとだけ離れていて、地元のひとがよく入っていると観光客向けというより地域に密着したリストランテといえる。こうした場合、食材や料理が値段に見合っていることが多い。そして、地元の人たちに向けて営業していることもあり、給仕の方々の愛想もとてもいいのである。

 イタリアの人は、観光客相手の接客と地元の人に向けた接客では、少し態度が違うように思う。観光客相手だと、余裕がなくなるのかつっけんどんなところがある。一方、地元の人にはゆったり穏やかに、楽しそうに接客する。肩の力を抜いて、イタリア語が少しでもできればすてきな笑顔をいただける……のが、イタリアという国な気がしてならない(※あくまでローマの話である)。

 その他、良いリストランテ見極め方としては、コペルト(テーブル料)が安い、メニューに載っていないような細かい注文をしても(たとえば、こういうパスタが食べたい、この野菜は抜いてほしいなど)嫌な顔をしない、それこそイタリア語のメニューしかないのも、地元密着型レストランと判断するポイントのひとつである。後は、日本でもそうだが、門構えが野暮ったいからといって、おいしくない店だろうと決めつけてはいけない。良心的で本当においしい店というのは、街や通りにすっかりとけ込んでいるものなのである。

 さて、ピサのリストランテでは、まさにそのすべてが該当した。そしてこの旅で一番おいしいリストランテだった。海鮮もすべて生のものを調理しており、テーブル料に一杯のスパークリングワインがつくところもはじめてだった。一杯のお酒とお代わり付きのパンというテーブル料が1.5ユーロなのだから信じられない。少なくとも観光地料金ではありえない。白身魚のカルパッチョや蒸しタコのサラダ、コッツエのソース煮と半ボトルのワインで一人20ユーロくらいだったのだから、本当に安かった。そのすべてがおいしかった。

 幸せな気持ちのままピサに別れを告げて、ひとまず列車で一時間をかけ宿泊ホテルのあるラ・スペツィアへ移動する。ホテルを探す間に、町のイベントに出会う。鮮やかな衣装の行進隊を教会まで見届けた後、ホテルに着いた。インターネットで予約したときはたいして期待していなかったが、とても綺麗で広々としていた。ホテルについても同様にイタリアはピンキリなので、このホテルはかなり良いほうだろう。スーパーで軽く買い物をしてから、早速この旅行のメインのひとつにあたるチンクエテッレに向かった。


◆【エッセイ18(9月後半)中編】は、随時更新予定。タイトルは「リグーリア州を散策しよう、チンクエテッレ編」です。
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by gosuiro | 2011-10-29 02:20 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
小説更新のお知らせ(+今後の予定をちょろっと)
b0206901_212968.jpg  写真をいろいろ漁っていたら、今ちょうど新作ワインの時期であることを思い出しました。チンクエテッレで飲んだシャケトラ美味しかったなあ……次に更新するエッセイは、そんなリグーリア旅行記の前後編ものです。写真は関連して、そのお酒を飲んだマナローラの暮れていく景色。逆光ですが、空が綺麗だったのでセレクトしました(しかも晴れた唯一の日でした)。

 さて、旅行記にはいる前に、小説更新のお知らせです。このたび、【 雨音 】というお話をUPしました。 【 雨音 】を読む(クリックで閲覧できます)。

 秋の夜長のささいなお話です。お気軽にどうぞ……。ちなみに私は、外出時の雨は嫌いですが、室内にいるときの雨は好きです。窓際で耳を澄ませると、天然のエレクトロを聴いている気分になります。雨という現象が好きというよりも、雨の立てる音が好きなんですね。降る雨ならば……海で遊んだ後のスコールは、天然のシャワーで大好きです。里帰り(沖縄)で遭遇すると水着ではしゃいだなあ。今もはしゃぎますが(笑)。

 そして、当ブログをご閲覧いただきありがとうございます。日々とても感謝しております。拍手・ランキングも嬉しいです。かなり不定期で(好き勝手に)更新しているブログですが、これからも宜しくお願い申し上げます……。
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by gosuiro | 2011-10-23 02:31 | 小説作品更新情報 | Comments(0)
ハッピーアワーは、最高のサービス。
b0206901_23917100.jpg すっかり寒くなり、欧州はそろそろサマータイムが終わる時期になりました。人間の体内時計的には良いのか悪いのかよくわからない制度ですが(ちなみに私とマリナは好きではありません)……今頃は「明るい季節」が終わる前にやっておきたいことが増える時期でもあります。

 そのひとつがオープンカフェでのお酒飲み(※私はかなりのお酒好きです)。イタリアでは冬でも関係なくオープンカフェが出ていますが、冬は日差しがないと寒くて辛い(外専用の暖房があればいいですが。日本も最近あるみたいですね。快適で好きです。ちなみに、イタリアでオープンカフェが多いのは法律上、イタリアの飲食店内で煙草が禁止されているから、ということもあります)。

 そして思うことは、欧州系の人種は日本人に比べて寒さに強いということ(マリナたちおばさま軍団と一緒にいて実感。逆に蒸し暑さに超弱い)。私はイタリアの人々の真似をする体力がない。たぶん意地張ってやっても風邪引きます。辛いんですよ欧州で風邪引くと! (二度も高熱出して寝込んだ経験有)
b0206901_239531.jpg よって、太陽が出ている間にオープンカフェを楽しみたくなるのです。日光浴も兼ねて。というわけで、今回はハッピーアワー(お酒の格安サービス)のおはなし。

 イタリアでは「アペリティーボ(食前酒)」もしくは「ハッピーアワー」という習慣があります。アペリティーボは(日本的に言えば)食事前の軽い一杯を意味します。店によっては、お酒に軽いおつまみ(ナッツなど)がつきます。一方、近年できたハッピーアワーは、お酒一杯にかならず食べ物がついてきます。

 ハッピーアワーがはじまる時間帯は、大抵17時や18時から、遅くても21時まで。料金も5ユーロから10ユーロ程度(お酒一杯+おつまみ)。形態も店によって異なります。一枚目写真にあるのは、トラステヴェレにあるバールとパブの間のようなところ。

 私の知るかぎり、夕刻以降のローマ中心部で値段のわりに食事量が多い一番お得な店です。食べ物はバイキング形式でおかわり自由。写真二枚目はそのハッピーアワーを楽しんでいるときのもの(テーブル席が取れなかったのでテキトーに座っていました)。バイキング内容は、野菜のグリルやクスクス、リゾットやパスタなど。
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 イタリア的には夕食前の軽食ですが、日本人からすれば立派な食事です。というわけで、私がハッピーアワーを利用するときは、完全に夕食として向かいます。8ユーロでお酒がついて食事も摂れるなんて、本当に素敵な制度。店側はわりにあっているのかと疑問に思います(でも、ハッピーアワーで夕食を兼ねることはあまりしないんですよね、イタリアの皆さん)。

 写真にある店は、Piazza Trilussa にあった記憶があります。現地の人が多く英語は通じないかも。店名も掲げられてないので知りません……。トラステヴェレ自体、安くお酒が楽しめる店は多く、若者が集まりやすいところです。観光としてもローマの下町として名高いですが、夜は遊べるスポットになるので、遊び場にはもってこい。ただし、リストランテは高いので要注意。ピッツア食べるならちょうど良いかも。

 しかしながら、ハッピーアワーはどちらかというとバイキング方式より、お酒とおつまみが同時に提供されるタイプが主流です。たとえば、三枚目写真の雰囲気です。
b0206901_2391839.jpg ちなみに、普通はここまで食べ物の量は多くありません。一般的には、お酒一杯にポテトチップスやナツツがつく程度。ここは私が知っているなかで、最も金額と内容が一致していないバールです。写真の量で、6ユーロ! 完全に採算度外視しています(笑)。量多すぎ! 夕食には向かないものばかりですけどね(それがハッピーアワーなんですが)。

 イタリアの夕刻は、ハッピーアワーめぐりが楽しいです。一番行きやすい感じだと……ティラミスで世界的に有名なポンピ POMPI は、18時~21時あたりバイキング形式のハッピーアワーをしていたはずです。ティラミス食べるついでに楽しむというのもおすすめ(ポンピについては、コチラの記事参照)。

 採算度外視のおつまみといえば、友人が帰国するまでよく遊びに行っていたバー(一人で行く勇気はない。ナンパがすごい)は、10ユーロでラスト写真の量がでました。生ハム数種、サラミ、チーズ数種にスナック類、オリーヴ、ナスのオイル漬けなど……日本でいただいたら2000円は絶対かかる量だと感嘆しながら、ワインボトル一本入れて、夕食代わりによく頼んだものです(苦笑)。
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by gosuiro | 2011-10-20 02:46 | イタリア的雑記 | Comments(0)
秋のローマネタと、小説更新のお知らせ
b0206901_2104223.jpg ご閲覧ならびに、拍手・ランキング等、ご協力ありがとうございます。恒例の小説更新のお知らせです。このたび、【 Compleanno 】というお話をUPしました。 【 Compleanno 】を読む(クリックで閲覧できます)。

 タイトルの「Compleanno」は、コンプレアンノと読むイタリア語です。意味は「誕生日」。特に誰の誕生日を記念してつくったものでもないのですが、お気軽にどうぞ! 子ども視点なので、漢字などを細工しております。

 さて、10月といえば……私がはじめて海外に住んだ季節にあたります。特に私が住みだした年は、欧州の12月ばりの大寒気団が押し寄せて、寒さに死ぬかと思いました。

 コンドミニオ(日本で言うマンションというより団地的)の共同暖房器具(リスカルダメント)を使用開始日は、話し合いもあるようですが、基本的に管理人さんの判断で決まります。半分くらい独断です。そして、冬の暖房が動く時間帯も決まります。

 大抵どれだけ寒くても、11月にならないと暖房はつきませんでした。ローマはここが本当に注意です。ローマって、暖房が本当に弱いイメージなんですよね……いやいや、日本に比べたらいけないな。日本以外住めなくなるから(笑)。不自由さも慣れると楽しいものです。そう思わないと、海外は住めない(結局そこに行き着いた)。
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by gosuiro | 2011-10-16 02:18 | 小説作品更新情報 | Comments(0)
ヴィッラ・グレゴリアーナ Villa Gregoriana
b0206901_11571092.jpg ローマから、電車やバスで一時間くらいにある街、ティボリ Tivoli 。ティボリは世界遺産のヴィッラ・デステ Villa d'Este や、ヴィッラ・アドリアーナ Villa Adriana が有名ですが、今回は……ローマに住んでいるならマニアックなほうに行こう! ということで、マリナたちに連れられ、その近隣にあるもうひとつの大きな公園、ヴィッラ・グレゴリアーナ Villa Gregoriana の散策です。

 ひとつ前のエッセイ(コチラを参照。※修正しました)に触れた場所でもありますが、マリナたちおばちゃん連中も初めて行くところというので、ワクワクしつつ朝から四人で向かいました。素敵な遺跡と整った公園を広がっていると、全員で想像していたのですが……

 写真一枚目が、駐車場付近から見た公園の一部。この、くぼんでいるうっそうとした緑のところがその公園にあたります。

 なんだか、公園というより森の谷っぽい(笑)。しかも右側の高台の隠れて見えない奥あたりに入り口があり、中央にある支柱の神殿のようなところに、出入り口その2があります。つまり、この傾斜のきついくぼんだ谷のような場所を、降りてまた登らないといけないという。
b0206901_1157985.jpg 皆、まさかそれはないでしょ、と、思いながら公園内に入ったわけですが……一枚目写真の風景を裏切らない大自然が待っていました。

 それが、写真二枚目です。公園じゃなくて、本当にただの森だった(笑)。どこが古代ローマ時代の別荘のだったのか教えてほしい状態ですが、確かに自然の美しいところでした。

 自然の滝もあるし……写真にある川の右奥には、グランデ・カスタータという大きな滝があって、100m以上の高さからかなりの水量を下に落としています。そして、この川は、谷底のような洞窟に続いていました(かなり怖かったですが、涼しくて気持ちよかったのも確か)。鍾乳洞のような雰囲気に(入れませんが)、アドベンチャー好きの還暦越えのマリナは大はしゃぎ。元気だったのはマリナだけでしたね……。

 上り下りが激しく、公園散策のつもりだった(マリナの友人の)おばさま方は、前半部分で疲労困憊していまた。スニーカーで行かなかったら、かなり過酷な散策になっていたと思います。ティボリは山に近く、夏でも(特に午前中は)比較的涼しいのですが、全員汗でずぶぬれ、もはやトレッキング状態。休日の優雅な散策にはならなかった(笑)。
b0206901_11572415.jpg ヴィッラ・グレゴリアーナは、普通に旅行して観光する、というところではお勧めできません。もっと見所がある場所はティボリにたくさんある。……普通、はじめてのティボリ散策で行かないといますけど(苦笑)。それでも、世界遺産のひとつに組み込まれていたはずで、歴史的にも価値のある自然公園になっています。教皇が整備した公園ですしね。

 人工の公園(庭園)が多いなかで、ここまで自然のかたちを残した『公園』の冠がつく場所は珍しいと思うので……また、写真三枚目のような、古代ローマ時代の人工のグロッタ(洞窟)や神殿もあります。

 空気がすごくおいしかったので、余裕と体力に自信があって、自然が好きな方は是非! 個人的に、けっこう雰囲気は好きです。でも、やっぱり観光で行くところではないと思うけど(毎度、そういうマニアックなところばかり紹介している気がしますが……)

 ティボリという街はローマからほど近く、日帰り旅行にぴったりです。ヴィッラ・デステなどは、本当にきれいな庭園なので一見の価値アリ。ローマの喧騒から離れるには最高に行きやすい観光地ですね……ティボリの観光場所は、徒歩圏内に集中していたはずなので(その分、中の敷地はそこそこ広いです)。
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 というわけで、ラストの写真はヴィッラ・デステの庭園部分。森で谷なヴィッラ・グレゴリアーナは人工っぽくない分、その点特別な公園かも……。また、ティボリへ向かう途中には、テルメ(温泉)もあります(そちらについては、コチラに詳しく書いています)。

 ★最後に行きかたの説明です。今回はバスルートのみです(一番わかりやすいので)。

 メトロB線の Ponte Mammolo(ポンテ・マモロ)駅から、COTRAL社のバスで、Tivoli行きが出ています。Tivoli行きならば、終点が主要観光スポットの広場なはずです(……車でしか行ったことがないので……でもCOTRAL社のバス停は広場にありました)。

 Ponte Mammolo駅は、郊外に行く中距離バスの路線が多かった記憶があるので、「Tivoliに行きたい」旨を伝えれば、簡単にバスは見つかります(チケット売り場があれば聞くのが一番)。また、毎度のことですが、バス復路のチケットも行きがけに絶対買ったほうがいいと思います(店がやってなくて買えないとか普通にあります。しかも案外、融通が利かない)。そして、日曜は便の本数が極端に減ったりするので注意! 平日はストライキに注意(笑)。
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by gosuiro | 2011-10-13 13:03 | 海外旅行のお話 | Comments(0)
【17ROMA留学エッセイ2010-09a】 他言語から見た日本語のおもしろさ
 イタリア留学エッセイ第17回目は、ローマ近郊にある町、ティボリにある公園へ出かけた際の、言語にまつわる話です。前回エッセイ「ローマで学ぶ、JAZZの楽しみ方」のリンクはコチラです。
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 家主である還暦過ぎのマンマ、マリナには友人が多い。気さくで人好きな彼女は、仲良くなれば気がねなく家へと招待するし、とても話上手で退屈しない。男女や国籍は一切気にせず、年齢層も大学生からお年寄りまで幅広いのである。

 明るくてお茶目なわりに、とてもリベラルで、思慮深いところもあるところが愛されている理由なのだろうが、なにより彼女は大変お人好しなのだ。よく友人や親戚の相談ごとや愚痴を聞いて的確なアドバイスをしたり、急な呼び出しを受けては、呆れながらもきっちり出かけ、疲れ果てて帰ってくるのである。気遣い屋すぎて、前世は日本人だったに違いないよ! と、私が言うのを彼女自身納得しているほどだ。

 この日も、マリナの誘いに乗ってローマ郊外の名の知れた公園に来ていた。私の他に、マリナの親友ピーナたちが一緒だ。ピーナは報道関係の仕事をしているマンマだが、暇があるときは大抵マリナとどこかに出かけている。気さくではあるが、手厳しいところもある。

 ピーナはナポリ出身である。ナポリの人は本当に話す言葉が早い。イタリアに住んで半年以上は経つが、いまだ相手によって発音と話すスピードが聞き取りにくいということがあった。イタリア語はどちらかというと母音に頼り、日本語と使う発音が似ているから、聞き取れるようになるのも早いほうだ。

 ただし、発声方法が少し異なる。彼らは喉ではなく腹から声を出す。歌と同じである。イタリア人の話すイタリア語は、大抵鼻をつまんでも鼻声にならない。腹から発声するから、声がよく通る。その分、ハヒフヘホの行が苦手だ。

 マリナは、その中でも声がよく通るが、やかましくない。そして、ゆっくり話す人だ。スラングを嫌い、最も完璧なイタリア語を使うことができるので、一度聞けば何を話しているのかわかりやすい。イタリア語教師にはもってこいの人なのだ。

 一方、私にとって一番聞き取りにくい会話スピードの持ち主がピーナだった。食卓に腰を据えて集中すればなんとか聞き取れるが、公園散策のように動き回っているときに話しかけられると、何度も聞きなおしてしまう。

 特に、今回訪れた公園、ヴィッラ・グレゴリアーナ( Villa Gregoriana )は公園とは名ばかりで、滝あり洞穴ありの半トレッキング状態になっていたからだ。

 ピーナの「毎日10時間も仕事で机に座っているから、膝がきついわ」という嘆きの文句を、このときも私は聞き取れず訊き返していた。ピーナはかかさず「こんな簡単な会話もまだわかんないの」と、呆れたように突っ込み、もう一度ゆっくりわかりやすく話してくれた。情けないが、再度聴けば意味はわかるようになる。ローマに住んで、ようやく一年が経とうとしていたのだ。

 当然ながら、イタリア語は発音から文字の成り立ちから日本語とすべてが違う。ピーナに呆れられようが仕方がない。それに、人それぞれ言い回しにも独特なところもある。多くの人の会話パターンをじっくり聞き慣れなければ、日常会話は上達していかないような気がするのである。

 ピーナの会話を聞き取るのは苦手だが、彼女の話していることが早く理解できるようになれればうれしい。彼女のことは決して嫌いではない。イタリア語が聞き取れるようになることは、本当に生活する自信になるのだ。

 さて、好奇心のかたまりである我が家主マリナは、時おり私が教えた日本語のフレーズを使う。主に「いってきます」「いってらっしゃい」「おやすみなさい」「いただきます」「乾杯」である。娘のエレナは「これ、おいしい」と「かわいい」という言葉も知っている。彼女らは、イタリア語で似た発音を連想させて日本語の単語を覚えているようである。

 中でも、ある日の夕食で「乾杯」という言葉を教えたときは、笑いの渦が巻き起こった。グラスをあわせての祝杯の言葉でもあるが、イタリア語でカンパイというと、「生きる vivere」という単語の遠過去(最も古い時期の過去をあらわす過去文法)の、二人称単数にあたるのだという。つまりカンパイは「あなたは、生きていた」、つまりすでに死んでいるという意味になるわけである。変な話である。

 そして、変な話ほどよく覚えられるもので、グラスをあわせるときはよく「カンパイ」というようになってしまった。そうしたときのマリナたちはやたら笑顔でもある。イタリアではグラスをあわせるとき、「サルーテ salute」の他に「チンチン」もあるのだが、日本語での意味を教えて、また変に覚えられても嫌なのでこのことは黙っておく。しいていえば、「欠ける」を意味するイタリア語「マンカーレ mancare」の一人称単数は、マンにコをつけるものである。イタリア語に耳慣れしないと、この動詞の一人称単数は使いづらい。

 猥談にも似た話になってきたが、もうひとつだけ余談だ。日本語・イタリア語で同発音であり、意味がまったく異なるものに「カッカ」という言葉がある。日本で漢字をあてると「閣下」になる。一方イタリア語では「うんち」を意味する。あまりに落差がある言葉である。マリナにこの話をこっそりしたら、爆笑された。私ももはや、閣下という言葉に威厳を感じられなくなってしまった始末である。

 低次元な話題と化してしまったが、最後は興味深い言葉で終えようと思う。

 それは「いってきます・いってらっしゃい」にあたる単語についてだ。

 外国の人からすれば、少し難しい発音になるかもしれないが、マリナは簡単に覚えられたそうだ。それは、ラテン語で「イッテ」という部分の単語が命令形の二人称単数で、しかも意味も同じ「行く」だというのだ。この偶然には私も驚いて、そして感動を覚えた。

 偶然なのだろうが、言語はかすかにでもどこかつながっている部分がある。それはどんな単語であっても、同じ人間が生み出したコミュニケーションツールだからである。こうした日本語と欧州言語(特にラテン語色の強く残る言語)の、似ているもの、似て非なるもの探しをするのはおもしろいかもしれない。そして、双方の言語をより興味を持って楽しく学べることにつながるのではないかと思うのである。


◆【エッセイ18(9月後半編)】は、10月後半更新予定。タイトルは「リグーリア州を散策する」です。
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by gosuiro | 2011-10-10 19:12 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
ザ・マニアック博物館 in ローマ
b0206901_2394699.jpg 芸術の秋ということで、季節柄らしくローマのマニアックな博物館・美術館についてですが……マニアックというより、それを通り越してレアな数々です。期間限定公開の宮殿や建造物が鑑賞できる日は、イタリアには多くあるのです。

 その中で、秋に開かれる公開イベントが、イタリアの大手銀行が所有する建造物の無料鑑賞! 

 このイベントは、10月はじめの土日に毎年行なわれることが多いです(今年は10月1日だった模様)。一日間か二日間の10時から19時までしか公開されないため、本当にレア率も高く、そして場所によってはそれなりの行列ができます。

 銀行の所有物なのでB級のようにも思われますが、建造物自体も時代を代表する重要建築、そして貴重な絵画や工芸品なども多く展示されています。イタリアの銀行が所有する建築や美術工芸品を見て思ったのですが、……おそらく、銀行があえて重要建築物などを買い取ったのでしょう。
b0206901_2392512.jpg 特にローマは、街が世界遺産になるくらい重要な建築物や美術工芸品が溢れているところです。それらをローマも市や国のみで管理するよりも、いくらかお金のある銀行に渡して管理してもらっているのかな……と(権力の意味合いで、歴史的建造物を所有するという見栄もあるかもしれませんが、互いの利害が一致していればいいわけですし)。

 建築物は手を入れていないと、朽ちるのも早いですからね……そのとおり、貴重な絵画や建築物でもオフィスの一室として使われていることも多いです。

 さて、写真一枚目から……とても美しい広間ですが、歴史的建造物を銀行のオフィスとして使っています。普段は会社の一部なので、普段は未公開となっています。こちらは年に一度、春イベントで公開しているウッフェル邸( Villa Hüffer )。

 きらびやかな建造物が職場になっている証拠が、写真二枚目。一枚目の写真と同じ屋敷、同階の隣の隣くらいの部屋です。貴族的な間が、すっかり雑然としたオフィスになっています。配置されているものが、あまりにもおかしい(笑)。イタリアかと思うほどのセンスです。
b0206901_23949100.jpg 重要建造物だけどオフィスでもあるという、とても不思議なテイストを見られるのも、この銀行所有建築物見学イベントの醍醐味です(ウッフェル邸に関しては、コチラの過去エッセイに、詳細を書いておりますのでどうぞ!)。

 特別鑑賞イベントでは、大抵少人数制のツアー方式で参加することになります(英語がほんの少しわかれば参加できると思います……説明はイタリア語が多いかもしれませんが、入ったもん勝ちかと)。普段は銀行として機能している重要建築物ですので、ルートも見せられるところだけ見せて説明する感じ。銀行によって所有している建物のタイプも違い、趣向を凝らしています。

 秋の銀行主催の鑑賞イベントは、『 Invito a Palazzo (インヴィート・ア・パラッツオ) 』といいます。ローマで公開された中でも一番驚いたところは、見学前に酒付きの軽い立食(アペリティーボ)があった銀行! それが三枚目と四枚目の銀行です……記憶が正しければ大手銀行BNLの Direzione Generale (Via V.Veneto にある)だったと思います。建物鑑賞ちゃうんかと思いつつも、大手銀行の太っ腹加減についついスパークリングワインを数杯いただいて、食べ物もぱくぱく食べ、ほろ酔いのまま見学しました……ダメですね。でも写真を撮っていたので個人的にはヨシ!
b0206901_239522.jpg 三枚目の中央で紙を持っているおじさんが、見学会のガイドでした。こちらの間は、会議室として使われているようです。……銀行の会議室というより、政治を司る間のような雰囲気もあります。

 さらに四枚目は、部屋の一面が歴史的価値のある壁画という間。調度品も良いものばかりで、かなり位の高い役職が仕切る部屋なのは一目瞭然でした。こうした部屋で仕事するって、どういう気持ちになるのだろうと考えてしまいました。心が強くないと、権力に目がくらみそうです(苦笑)。

 銀行所有の建築物見学を通して、私は改めてローマの内包する歴史的重要建造物・美術工芸品の多さを目の当たりにしました。しかしながら、お金のあるところに、こうしたものを所有してもらい、うまく活用しつつ保管してもらうというのは、賢い手だなと思った次第です。

 最後に、このイベントの詳細をネット上で見つけたので公式情報のリンクをUPします。
 ・http://www.comunicaroma.info/2011/invito-a-palazzo/
 (イタリア語のみのようです、ゴメンナサイ! 他ではネット上で詳細が見つけられないくらいレアなイベントなので……一応、イタリア全土で行なわれているイベントのようです。また、トップページのhttp://www.comunicaroma.info/ は、ローマの細かい地元イベントが多くUPされています。翻訳サイトを使って参考にするのもあり! かも! )
 
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by gosuiro | 2011-10-08 01:15 | イタリア的雑記 | Comments(0)
復讐の女神と、小説の更新について
b0206901_23301177.jpg 私がローマで一番好きな博物館が、ローマ国立博物館別館のアルテンプス宮殿です(ちなみに、観光ではマニアックな類の博物館です。初心者にはおすすめできません。彫刻ばっかりだし)。

 そこに、私が世界で一番好きな彫刻があります。それが一枚目の写真のものです。タイトルは「 Erinni 」といいます。その名は二度目の訪問の時に知ったんですが……イタリア語でエリンニと言い、ギリシア神話でエリニュエスと言うようです。

 『 復讐の女神 』なのだそうです。

 もしくは、メデューサと説明文に書かれているし(二枚目写真参照。大きく欠けているため、どちらかさだかではないようです。イタリア語の勉強になりますね)……私はけっこう、好きになるものが復讐とか呪いのなんとかとか、おどろおどろしい曰くありそうな名がつけられることが多いです(苦笑)。こういうのを無意識に引き当てるので……そういう体質なんだと思うことにしてます。
b0206901_2329563.jpg でも、この復讐の女神は、世界で一番好きな彫刻なんです。見惚れます。生首だけなところが、またたまらないのかもしれない。ぞくぞくしますねー。このレプリカ売ってないのかな。しかしながら、一番好きな彫刻が復讐の女神って、我ながらすごいです。人にすすめにくい(笑)。

 さて、小説更新のお知らせです。【 ワールドブリーズ 】というお話をUPしました。38本目のお話です。  【 ワールドブリーズ 】を読む(クリックで閲覧できます)。

 今作品は、思春期の女の子たちの話です。女子校が多いのは、私にその経験があるからです。好き放題していたな、あの頃……というわけで、お気軽にどうぞ! 私の高校生活も似たようなもんでした(笑)。

 また、ご閲覧ならびに拍手・ランキング等、ありがとうございます。これからもマイペースに更新していきますー!
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by gosuiro | 2011-10-02 23:57 | 小説作品更新情報 | Comments(0)