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小説更新に、朝はドルチェとカプチーノ
b0206901_2345339.jpg 小説更新のお知らせを、イタリアの小ネタとともに……。さて、このたびは【 プリマステラ 】というお話をUPしました。 【 プリマステラ 】を読む(クリックで閲覧できます)。

 イタリア語で、Prima stellaです。本当はプリマステッラですが、少し発音は日本語調にしました。訳は「一番星」です。内容は珍しくちょっとした普通の恋愛モノでしょうか……。長くない話なので、お気軽にどうぞ!

 また、小説更新用のサイト(blog)と当ブログの拍手仕様を統一しております。当ブログへ訪問ならびに、拍手をくださいます方々に深い感謝を申し上げます。ありがとうございます。

 さて、イタリアの朝といえばドルチェ。甘いものとカプチーノかエスプレッソで元気を出します。イタリア系のホテルに泊まっても事情は同じ。朝食つきのホテルで、「朝食は近所のバールで、」という触書があれば、指定バールまで赴く必要があります。

 そして、選べるのは大抵コルネット(北部ではブリオッシュ)という中にいろいろはいったりするクロワッサンっぽいのか、タルトなどの甘いものです。サンドウィッチとかパニーニはあまりない……というか朝から食べません。

 とにかく朝の外食ならば、甘いものとエスプレッソかカプチーノで決めればイタリア流です。バールのお兄さんたちに変な顔もされない。ちなみに、写真のドルチェは超甘かった!!!実はまだ大量に旅行記が控えております……そして、おうちの朝食ネタも今度にまわします(笑)。
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by gosuiro | 2011-11-28 23:50 | 小説作品更新情報 | Comments(0)
【19ROMA留学エッセイ2010-10a】異国籍の所在のなさ
 イタリア留学エッセイ第19回目は、イタリアに住むことによって得る「外国人」としての心情についてです。
 前回エッセイ「リグーリア州を散策」のピサ編はコチラ、チンクエテッレ編はコチラ、ジェノバ編はコチラです。

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 ローマで生活していると、しばしば中国人に間違われるときがある。むしろ、私に「日本人?」と尋ねてくれるイタリア人を褒めてあげたいくらいだ。それくらい、今のローマには多くの中国人をふくめたオリエンタルのほか、さまざまな国籍の人が住んでいる。イタリアはアフリカ大陸にもバルカン半島にも隣接する位置にあるため、移民にとってヨーロッパの玄関口という認識があるらしい。さらにイタリアの首都ローマは、観光客も山のように訪れる都市であるから、本当にたくさんの国籍の人がひしめき合っているのである。

 私は日本人であるが、よく中国人に間違えられてしまうことは仕方のないことだと思っている。第一私たち日本人が、ヨーロッパの人種を細かく見定められないように、西洋の人たちが簡単に日本人か中国人か、韓国人かなどを見分けることは難しいのだ。イタリアの人たちいわく、見極め方があるとすれば、目の違いが大きいという。日本人は中国・韓国の人と比べ、目が大きくアーモンドのようだというのだ。しかし、大方それには個人差があるわけだから、見極めが難しいことにかわりはない。

 さて、文化も人種も違う西洋に住むと、時々日本食が恋しくなる。特にイタリアはチーズとオリーブオイルを信じられないほどふんだんに使う国であるから、気を引き締めなければすぐに太る。ダイエットを兼ねても、日本食は絶好なのである。

 ローマにも、日本食レストランはある。しかし、その多くは名ばかりで、中国人が経営するものだから、どうしても味が違う。日本人が経営する、本物の日本食レストランは、そのどれもが寿司や刺身、天ぷらをメインにしていることもあって高い。高い分、味はそれなりに保証されている。しかし、日本人なのだから、日本食は可能なかぎり自分でつくりたい。そうして、日本食材探しの旅がはじまるのである。

 ローマには、日本食材の専門店がない(2011年以降は知りません)。そのため、オリエンタルの食材を扱う店を目指すことになる。多くは、中国人街化した地区に揃っている。中国・韓国などの食材とともに陳列されているのである。そこでは、大根や白菜、もやしなどの生野菜から調味料、せんべいやあたりめなどのお菓子も見つけることができる。その環境に慣れてくれば、中国語や韓国語などでパッケージされた食べ物にも手をだして、この味は日本の何に似ている、何と同じだと有効活用できるようにもなる。どちらにせよ中国や韓国などは日本にとっては近隣諸国なのだから、食材のパッケージを見ればある程度どんな食べ物なのか、どんな味なのか想像できるものなのだ。

 このように、ローマでもどうにか日本食で生活することはできないこともない。特にイタリアはお米を食べる文化(ヨーロッパ一位の米生産国)であるし、濃いソースを使わず素材の味を大切にする調理法が多い。そして最近は、ヘルシーで健康にも良いということで、日本食がかなりの人気を博している。スーパーでも、高価だが日本食を置く棚が見られるようになった。グローバル化が進むおかげで、ローマでも日本食探しはそれほど難しくなくなっているのである。個人的には、ひじょうに有り難いことである。

 一方、定住ではなく、観光としてローマを見る場合、日本食や中華料理は必要のないかもしれない。イタリアに来たのだから、食べるならイタリア料理だ。そして給仕もコックもイタリア人が好ましいだろう。

 しかし、最近バールのバリスタをしているのが、イタリア人以外であるところをよく目にするようになった。中心部は、まだイタリア人がバリスタをしていたり給仕をしているが、少し離れると異国人がその手を担うことが多くなっている。イタリアまでわざわざ旅行しに来ている人からすれば、バリスタがイタリア人ではないと何か複雑な気持ちにかられるかもしれない。差別をしているわけではないが、なんとなくイタリアまで旅行しに来ている感が抜けてしまうだろう。

 それだけ、ローマは移民が急増しているということである。私がはじめてローマを訪れたのは2003年のことだが、そのときはこれほどまで他国の人が住んでいなかったように思う。留学の際、数年ぶりに中央駅であるテルミニ駅に降りたって、異国人種の多さに驚いたものだ。以前、こうではなかったのだ。現在のテルミニ駅周辺は本当に異民街のようなのである。

 移民が急増しているということは、ただでさえ少ない就職求人枠をイタリア人と移民とで取り合うことを意味している。元々求人が少ないところに、多くの移民が入ってきてしまっているのだ。南イタリアは特に職探しが難しく、失業率も半端ではない。日本以上である。イタリアでトップレベルの大学を卒業しても、コネがない限りまともな職につけないという話を大学に通う子たちからよく聞いた。しかも、信じられないほど賃金も安い。日本も職探しは大変であるが、イタリアはその数倍上をいくのだろう。

 さて、話は異国籍の話に戻る。私も異国籍の人間としてイタリアに住んでいる。自分の祖国ではないのだから、どこかしら不安定なものである。国籍を置く母国で、ベースから不安定になるということはない。母国であれば、移民法やその国の移住規則に左右されないのである。

 私は特に仲介や手助けを借りず、単独でローマに留学してしまったものだから、異国に慣れるまで長いことストレスを感じていた。そうしたときに頼りになるのは、イタリアを母国とする人々だ。特に家主であり友人となったマリナおばさまには本当に助けられたし、他のイタリア人の友人たちにもいろいろと励まされた。しかし、それ以上に頼りになったのは、そこに同じように住む日本人の方々である。ローマに私より先に住みいろいろなことを経験をした、文字通り先輩たちだ。彼らには本当に助けられたし、その存在にどれだけ慰められたか。感謝してもしきれない。

 日本以外に住む、ということは困難なことではないが、簡単なことでもない。けれど、怖いものでもない。逆に、本当に大切なものは何かわかるし、人に対して素直に感謝できるようにもなり、精神力がつく。物事の視野がさらに広がったことは、私にとって一番の糧になっていると思う。

 それこそ、日本に住んでいれば、他国の人は、日本人とそれ以外の国の人、というくくりでとらえられる。しかし、ローマに住めば、日本人も外国人だ。日本人もイタリア人とそれ以外の国の人、の後者にくくられるわけである。日本では「あ、外国人」と、思っていた人たちが、急に仲間になるのである。

 どんな国の人であれ、人種と習慣、言語を含めた文化さえのぞけば、同じ人間という種である。母国日本で無意識にしていた区別が、海外生活を経て取り除かれたことは本当に大きい。一方で、移民問題も母国以外に住むという経験から違う角度でとられえれるようにもなったし、難民として移住してきた人たちの、母国にまったく頼れない不安がどれほどなのかも真剣に感じられるようになる。何より、母国が健全に存在しているという幸せを有り難く思えるようになるのである。

 とはいえ、井の中の蛙でいるか、自分が大海の一滴であると知るのとでは、どちらが幸せなのか。人それぞれなのだろう。


◆【エッセイ20(10月後半)】は、12月前半更新予定。タイトルは「シチリアに恋するドイツ」です。
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by gosuiro | 2011-11-23 23:42 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
リグーリア州を散策しよう! グルメ+旅行のポイント
b0206901_22282754.jpg このたびは三回に渡って、エッセイ形式で紹介したリグーリア州旅行の補足です(エッセイのリンク→ピサ編はコチラ、チンクエテッレ編はコチラ、ジェノバ編はコチラをクリックです)。リグーリア州はイタリア半島の付け根部分、東西に延びている州ですので、面積も広くて案外観光地も多いです。ちなみにピサだけはぎりぎりトスカーナ州にあたります。

 私が訪れたのは2010年の話ですが、ローマから特急(IC)でピサまでが3時間弱で40ユーロくらい、ピサからラ・スペツィアまでが鈍行列車で1時間くらいで4.5ユーロ、ラ・スペツィアからジェノバが鈍行で2時間程度の5.3ユーロです。

 宿泊していたラ・スペツィアからチンクエテッレ(はじめの町はリオマッジョーレ)までは9分しかかかりません。チンクエテッレは宿泊スポットが少なく、値段も安くないので最寄りの港町であるラ・スペツィアに泊まるのもいいかも。

 そして観光情報としては、……ピサは特に加筆することがないので飛ばします。チンクエテッレは、観光するときはタバッキでチンクエテッレ周遊パスチケットを購入すると便利です(詳しい金額や所要時間・距離は下記参照)。
b0206901_22291991.jpg ジェノバでは、地下鉄とバスが使える一日券が3.5ユーロだったので使い勝手がいいと思います。美術館で良かったのは、ストラーダ・ヌォーバ屋敷群。世界遺産になった通りにあります。入場料は8ユーロで、急いで回っても2時間くらいはかかります。屋上からのジェノバの町並みが素敵です。

 ジェノバの空港へは、バスがでています。6ユーロで渋滞がなければ30分程度の所要時間。ローマの空港よりも使いやすいです。ジェノバ~ローマ間は飛行機で1時間ほど。電車では乗り継ぎが多く、4時間以上かかります。ローマから電車はおすすめできないかも(ミラノやトリノからだと近いです)。

 最後に、エッセイで紹介した食事処の住所を明記します。定休日はわかりません(苦笑)。ジェラート屋については後日単独で機会を設けます! 以上、エッセイの補足でしたー。

(一枚目写真は、ピサの大聖堂。斜塔のすぐ近くにあります。二枚目写真は、ヴェルナッツア駅のホームから見た風景。狭い土地に無理やり駅を通した状態です。ホームの両脇はトンネルというおもしろいつくり。)
b0206901_22283338.jpg◆ピサPisa・ジェノバGenovaの食事処
◇Pisa(ドルチェ・リストランテ)
 ・リストランテRistorante 「Nando ナンド」 住所→ Via Contessa Matilde 8 ,Pisa
 コペルトが1.5euroで、グラスのスプマンテとパンがつく。英語メニュー表はあったような気もします……。店のサイトはコチラですが、イタリア語のみ。

 ・お菓子屋さんPastecceria「Salza サルザ」 住所→ Via Borgo Stretto 44 ,Pisa
 朝のピサ散策途中で腹ごしらえとして、偶然見つけた一軒。人がたくさんいたので、入ってみたら成功でした。紹介サイトを見つけたので、詳しくはコチラまで……(なんだか回し者みたいですが、違います。笑)。

◇Genova(トラットリア)
 ・Antica trattoria 「Sa Pesta サ ペスタ」 住所→ Via Giustiniani 16r ,Genova
 トラットリアというタイプの飲食店はリストランテ扱いではなく、町の食堂に近い。北イタリアでよく食べられるファリナータがメインの店。入り組んだ路地にあるちいさい店なので、注意が必要。英語のメニュー表があったと思います。サイトはコチラ(英語・イタリア語)
b0206901_2228484.jpg(写真三枚目が、ピサのリストランテ「Nando」、前菜がきたときの一幕。ラスト写真がジェノバの「Sa Pesta」で、前菜のファリナータ盛り合わせです。全部粉モノ+米! 超ガッツリなので、これだけ食べにきている地元の方もおられました……。)

◆チンクエテッレの周遊カード「Cinqueterre treno」
・Levanto~La spezia間 二日間券14.7euro
 一日券から三日券くらいまであった気がします。チンクエテッレ(五つの町)を短期間で一気に見回るならばかならず買って損はないフリーパス。
※各町への所要時間(電車)と距離(徒歩の場合)。
☆リオマッジョーレ~マナローラ 2分/1km
 (愛の小道という有名な歩道なので、徒歩で行き来するのがおすすめ。舗装もしっかりされています。)
☆マナローラ~コルニリア 4分/1km
☆コルニリア~ヴェルナッツア 5分/4km
 (こちらを徒歩で通りましたが、かなり起伏が激しく、時間を要するため、急ぎのかたにはまったくおすすめできません……でも、風景はかなり良いです。)
☆ヴェルナッツア~モンテロッソ 5分/3km
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by gosuiro | 2011-11-20 22:57 | 国内外の美味な食事処 | Comments(0)
小説更新のお知らせです
b0206901_19141284.jpg 少し遅れてしまいましたが……小説更新のお知らせです。このたび、【 あの子のやり方 】というお話をUPしました。 【 あの子のやり方 】を読む(クリックで閲覧できます)。

 海が見える坂の町のお話です。ペットの名前がでてきますが、我が家で飼っていた犬の名前をそのまま採用しました。生き物を飼うことは大変なことですが、一度経験して損のないことだと思います。

 また、小説更新用のサイト(blog)と当ブログの拍手仕様を統一いたしました。当ブログへ訪問いただきますことに深く感謝するとともに、拍手をくださいます方々には厚くお礼申し上げます。

 今回の写真は、弟が夏に旅行してきたヴィリニュスの路地。リトアニアの首都です。食事がおいしかったそうで、私も是非行ってみたい! そんな私は、近頃東南アジアにでかけておりました。機会があれば、ベトナムなどの話も書きたいと思います。が、あくまでメインはイタリア話。次回はリグーリア州旅行の補足に戻ります!
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by gosuiro | 2011-11-14 19:19 | 小説作品更新情報 | Comments(0)
【18ROMA留学エッセイ2010-09d】 リグーリア州を散策しよう「ジェノバ編」
 イタリア留学エッセイ第18回目は、リグーリア州(ピサ・チンクエテッレ・ジェノバ)の旅行記の前・中・後。今回は後編のジェノバ編です。後日、旅行道中に関する補足(特に食事場所など)をUPいたします。
 中編の「リグーリア州を散策・チンクエテッレ編」はコチラ。前編の「リグーリア州を散策・ピザ編」はコチラ、前回エッセイ「他言語から見た日本語のおもしろさ」のリンクはコチラです。

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 ティレニア海に沿ってリグーリア州をめぐっていた最終日の朝は早い。ジェノバ行きの列車に乗るためだ。九時頃ホテルをチェックアウトして、港町ラ・スペツィアに別れを告げる。鈍行列車で二時間近くかけ北上し、目的地ジェノバへ向かった。

 乗車中は細かい雨が降っていたものの、ジェノバは晴れ模様だった。しかし、思っていたよりも寒い。9月下旬ではあるが道行く人々に半袖の人は少なく、ジャケットや薄手のコートを羽織るのが当然という感じであった。

 予約していた格安航空の搭乗時間は19時半である。それまでにジェノバの観光を終えなければならない。幸いジェノバの空港は中心部に程近い。空港に向かうバスを確認して、まず昼食場所を探すことにした。

 ジェノバに来た一番の理由には、「ジェノバで、パスタジェノベーゼを食べる」ことがあったからだ。

 おいしいジェノベーゼのパスタが食べられるところを吟味して、イタリア語のガイドブックにあったトラットリアに入る。中はすでに地元のひとであふれていた。ジェノベーゼ、というよりは、ポテトと野菜や米のトルタ、ファリナータと呼ばれるポテトと小麦粉だけを使ったパイなどを専門にした店のようで、その盛り合わせとスパゲッテイジェノベーゼにワインをつけて頼んだ。前菜はおいしかったが少々しつこかった。そして、期待の一品である本場のジェノベーゼはたまらなくおいしかった。オリーブオイルも質が良く、さらりとしていてジェノベーゼソースを引き立てていた。粉ものとポテトがメインの昼食に、北イタリアに着た実感が増す。

 ジェノバという街も、ヨーロッパの先進的で洗練された街並みとひとつといえた。中世からの建物群もしっかり残されている。今も世界に誇る海運都市ということで、なんとなく危険な風情を予想していたが、良い意味で裏切られた。そう私が思うのは、もうひとつ有名な海運都市、ナポリを知っているからだろう。ナポリはゴミ問題で有名になった通り、街はまったく綺麗ではない。洗練、という言葉から一番ほど遠い。車や人がやかましく、排気ガスもすごい。そしてひったくりなどがイタリア一多く、かなり危険な街として有名でもある。カオスという言葉が似合うのだ。ローマと同じく、毎日がアドベンチャーといったナポリのノリは、案外嫌いではない。

 しかしこの北の海運都市は、そうした風情がこれっぽっちもなかった。車が通れないような入り組んだ路地も多く、バールとお酒を夜遅くまで提供するバーを兼ねているところが多そうだったことから、夜は少し危ないかもしれない。しかし、そこはローマも似たようなものだ。ヨーロッパというより、最早アフリカ大陸に近いローマに住んでいるせいか、ジェノバはとても素敵で快適な街と感じた。とても住みやすそうに見えるのだ。おそらく私が住んだら、半年くらいで飽きるだろう。けなしているようだが、褒めているのである。

 食事前にフェッラーリ広場を通過し、食事後はガリバルディ通りを目指す。2005年ユネスコ世界遺産に登録された貴族の館が連なる通りである。美術館になっている屋敷が三カ所隣接し、入場料は8ユーロ。有名な天才画家、カラバッジョの絵画も置かれているということで、行くことにした。

 装飾の素晴らしいガリバルディ通りを進んで、チケットストアで入場券を購入してから、鑑賞をはじめる。屋敷の美術館は思った以上に広かった。駆け足で見て、三屋敷二時間以上要した。最後の屋敷は屋上の展望台まで行くことができ、そこからの景色は格別だった。ひしめきあう周囲の屋敷の中で、その展望台は一番高い位置にあったのだ。さえぎることなく海まで見える街並みに感動した。ますますジェノバに好印象をもったのである。

 十分満足した私たちは、アクアリウムなどのスポットが集まる海まで赴いて行程を終了した。地下鉄に乗って、空港までのバスが通う停留所へ向かう。乗車時刻まで、居心地の良さそうなバールで過ごした。ジェノバは本当に、居心地のよさそうなバールが多い。

 一方、ジェノバ散策の間に、二度ほどジェラート屋にはいったが、どのジェラートもミルクの味が濃いように感じた。ローマではフルーツ系のジェラートはミルクを使用していないものも少なくない。ミルクが使われると、フルーツの味がごまかされたように感じるのだ。クリーム系のジェラートは、ミルクが濃厚であるほうがおいしいかもしれないが、フルーツ系のフレーバーが好きな私は、残念ながらローマに軍配をあげた。

 バールでのんびりして、ジェノバを後にした。空港も使い勝手がよく、格安航空会社は遅延が多いものの、この日は飛行機はスムーズにローマへ帰ることができた。格安航空会社は座席が自由席だが、数時間乗る程度ならば問題ない。時間余裕があってハプニングも楽しむ心の余裕があれば、是非おすすめしたい交通機関だ。なにより信じられないほど航空チケットが信じられないほど安いのだ。

 さて、ローマの空港から、家に帰る途中の列車はあいかわらずゴミが散乱して汚かった。ジェノバではこんなことはなかった。汚れて雑然としたところが、ローマに帰ってきたと思える点でもあるが、ここだけはせめて少しくらい北イタリアに見習ってほしいと思ったものである。


◆【エッセイ19(10月前半)】は、11後半更新予定。タイトルは「異国に住んで感じる、所在のなさ」です。
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by gosuiro | 2011-11-06 21:30 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
【18ROMA留学エッセイ2010-09c】 リグーリア州を散策しよう「チンクエテッレ編」
 イタリア留学エッセイ第18回目は、リグーリア州(ピサ・チンクエテッレ・ジェノバ)の旅行記の前・中・後。今回は中編のチンクエテッレ観光です。後日、旅行道中に関する補足(特に食事場所など)をUPいたします。前編の「リグーリア州を散策・ピザ編」はコチラ、前回エッセイ「他言語から見た日本語のおもしろさ」のリンクはコチラです。
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 チンクエテッレは、日本語に直すと「五つの土地」という意味だ。名の通り、海に沿って続く崖や窪みに五つのちいさな集落が点在している。宿泊している港町ラ・スペツィアに一番近いのは、各駅列車で9分のところにあるリオ・マッジョーレ、そこから北へマナローラ、コルニリア、ヴェルナッツア、モンテロッソと州区が続いていく。その集落と集落の間隔は、最大でも列車で5分だ。どの町も向かうには車も使えるが、各停列車が一番快適といえる。

 昔はもっぱら徒歩で行き来していたようで、歩道もそれなりに整備されていた。しかし、場所によってはハイキング状態になるところもあり、いかに厳しいところに集落を築いたかが伺われるのである。日本でいえば、東北のビュー白神が通る五能線沿いの大きな崖の窪みに集落をつくったような感じに近い。

 チンクエテッレ観光は、この五つの集落をめぐるかたちとなる。ひとつひとつはちいさい町になるので、一時間もあればこと足りる。観光には、チンクエテッレカードというフリーパス券がとても便利だ。一日券、二日券、三日券、一週間券などがあり、船でチンクエテッレに行くセット券と、ラ・スペツィアなど周辺の町まで共通の列車券もある。私たちは後者の列車二日券を購入した。二日で15ユーロをきるのだから、悪くない金額だ。

 五つの集落をめぐるとなると、いくら町がそれぞれちいさくても観光に6時間以上は必要となる。翌日は雨が降る予報だったので、ひとつでも集落を見ておきたかった。まずは、一番ちいさい集落のマナローラに向かった。

 マナローラは、本当にちいさな集落だった。くぼんだ崖のような傾斜を削って、アパルタメントがひしめきあう。坂だらけの集落だ。しかし、住宅の外壁が色彩豊かで、まるでおとぎ話の世界なのである。浜はなかった気がする。人工的につくった海への玄関口は狭く、海に続く短いメインストリートには、車ではなくボートが両端に幅を利かせていた。

 私たちは一度高台にあがり、寄せ集まったちいさな町並みを見た。後ろは崖のような急斜面がそびえ、そこに段々の畑が上へ上へと伸びている。昔バリの中部で見たライスフィールドやどこか忘れたが日本の山奥で見た段々畑を思い出した。土地を有効に活用しなければ生きていけないような厳しい場所なのだ。

 栽培されているのは、主にぶどうであろう。醸造の季節なのか、ワインのかすかなにおいがする。マナローラは、稀少酒シャケトラの生産地だ。貴腐ワインに近く、度数も35度くらいある。そして値段も一本30ユーロ前後からと異常に高い。

 シャケトラをボトル一本買う気にはなれず、海岸沿いのバールで一杯いただくことにした。これがまた、驚くほどおいしかった。高いのも仕方がないくらい、本当においしかった。チンクエテッレあたりでしか手に入らないお酒なのが本当に残念である。

 この日は、マナローラで夕焼けを見て行程を終了した。翌日雨降らないことだけを祈り、翌日に備えた。
 リグーリア州めぐり二日目は列車の時刻にあわせ、午前中にチンクエテッレの最北にあたるモンテロッソへ降り立った。本日は、ここから最南のリオ・マッジョーレまで下っていくルートである。

 モンテロッソは、チンクテッレでも唯一まともな浜辺が続いている観光地だ。夏になるとちょっとしたリゾート地としてにぎわうようだが、肌寒くなった日和に、その時期は閉じていた。天候も、どうにか雨は降らないといった曇り空だ。道は整備されて歩きやすく、おしゃれなバールやお店が軒を連ねていた。ホテルも多く、チンクエテッレに泊まるならばモンテロッソがベストだろう。かわいい店が軒を連ねる路地を散策してから、次のヴェルナッツアへ列車で移動する。

 このヴェルナッツアが、チンクエテッレの中で最も大きい町となる。その通り、一番大通りも広く観光客であふれていた。海の出入り口には、ボート用に猫の額ほどの人工浜が敷かれている。マナローラと同じく、建物もパステル調の色に塗られていた。観光然としていたが、建物によってはワインの醸造を行なっているところもあり、素朴さも依然残っていた。奥行きがある町並を散策してから、次のコルニリアまで列車を使うか徒歩で行くか考え、徒歩で向かうことにする。

 ヴェルナッツアからコルニリアまでが一番距離のあるコースだ。4キロ、約一時間半要する道のりである。急な坂や舗装されていない箇所が当たり前で、危険なところも少なくない。とはいえ、私は奈良の大神神社のご本尊(小高い山の山頂)まで、ハイヒールでホイホイ登るような人間であった。それなりに山の怖さも知っているので、降り出しそうな天気も念頭にいれてから、トレッキングをすることにした。さすがにこの旅行でハイヒールは履いてきていない。

 この道のりは、思っていたよりも険しかった。しかし、この険しさが逆に嬉しかった。久しぶりに山を登る感覚を得て、悠々とアップダウンの続く道を歩く。行き交う観光客の人たちと、イタリア語や英語で挨拶しながら道中を楽しんだ。コルニリアに着く頃、重くもたげた雲からとうとう雨が降りだす。私たちは、遅い昼食をとることにした。

 チンクエテッレの中で唯一海に面せず、崖の上にある町コルニリアは、マナローラと同じくらいちいさい集落だ。坂はどの集落よりも少ない。食事場所探しついでに歩けば、集落散策もすぐに終わってしまう。

 雨しのぎのついでに、レストランに入ってのんびり食事をすることにした。しかし、食べ終えて外へでても、雨は降り続いていた。仕方なく折り畳み傘をさして、一路最南の集落リオ・マッジョーレに向かう。鉄道駅は崖の下だ。強い雨の中、長い長い階段をなんとか降りて駅に着く。

 鉄道は15分近く遅れていた。仕方なく駅舎のひさしで、雨をしのぎながら待つ。正面は地中海である。雲の動きは早く、遠くのほうはかすかに青空が見える。おそらく30分もすれば止む雨だろうと推測していると、その通り列車が到着する頃にはあがっていた。リオ・マッジョーレは傘を差さず散策が可能となった。

 リオ・マッジョーレの雰囲気は、マナローラとヴェルナッツアの間といったところだ。チンクエテッレの南側玄関口にもかかわらず、ある意味一番観光化されていない印象をもった。海の出入り口までぐるりと散策してから、パステッチェリアで地元のお菓子を買い、バールでエスプレッソを頼み休憩する。チンクエテッレの素朴さを味わった後は、最後の行程だ。リオ・マッジョーレから前日訪れたマナローラへの道のりを歩くのである。

 チンクエテッレの歩道で最も有名なのは、このリオ・マッジョーレからマナローラ間の道である。その名も「愛の小道」。綺麗に舗装された道のりは、ほぼすべて海に面していて、名の通りロマンチックな小道だ。距離もゆっくり歩いて30分程度。道中には、観光客の恋人たちがつけた施錠がいたるところに残されてある。

 愛をつなぐ施錠は、チンクエテッレの売店にも売っているのだからさすが観光地。恋人たちの置きみやげと、暮れる夕日を見ながらマナローラまで歩き、駅からラ・スペツィアへと帰った。雨の日和でありながら、雨の不快さはあまり感じない良い日だった。もちろん夕食は、海の幸をしつこく味わった。


◆【エッセイ18(9月後半)後編】は、随時更新予定。タイトルは「リグーリア州を散策しよう、ジェノバ編」です。
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by gosuiro | 2011-11-03 00:15 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)