【ROMA留学エッセイ番外1*00】 ローマ的トイレ事情、夏編
 ブログ開始の決め手となったのが、長いこと私が書き溜めていたエッセイの存在です。というわけで、今回はそれをUP!
 プレ編となる今回はいきなり番外編で、イタリアのおトイレにまつわるお話です。


 
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 キレイな話ではないのだが、必須条項のひとつがトイレの存在である。

とりあえず、イタリアには無料で使えるトイレというのは少ない。日本のように、デパートが立ち並んでいるわけでもなく、路面店にはトイレがないのがふつうである。トイレに行きたくなった場合は、大抵バールで借りるしかない。バールでは気軽に貸してくれるので、用は足りるわけだが、イタリア語やせめて英語に慣れていなければバリスタに「トイレ貸して」というのは、少し怖じ気づくことかもしれない。

 それに、バールでトイレ借りる場合は、心付けも必要だ。つまり、借りたのならばエスプレッソ一杯くらいは頼まなければいけないのである。強制ではないが、借りるならそれくらいはしなければならない。トイレはある意味、有料なのである。とはいえ、イタリアの場合エスプレッソ一杯は日本円で100円するかしないか、なのだから、借りられるだけましなのである。少なくとも、イタリア生活に慣れてしまった私からすれば、トイレが使えるならそれにこしたことはないと思う。それくらい無料のトイレはない。

 問題は、トイレを借りる場が見あたらない場合である。

 夏、特に8月はトイレが格段に少なくなる。バールのその多くがバカンス期間にはいるからだ。ローマでは、相変わらず8月になると、多くの店舗が長い休みを設けてシャッターを閉じる。観光の拠点となる中心部は、そうしたことは少ないが、少し地区をはずれると、ほとんどの店が休暇をとっているのである。ローマの8月は、日中信じられないほど静かだ。多くのひとがバカンスでローマを離れるため、いつもやかましい車の渋滞もない。人も少ない。そしてやっている店も少ない。店の休暇は、イタリア語で「フェーリエ」という。昨今は8月前半を中心に休暇をとるパターンと、8月後半を中心に休暇をとるパターンが多い。中でも、8月15日はイタリアの祝日となっており、その前後二週間は本当に店がやっていないのである。

 店がやっていなくても、スーパーは休みなく開かれているので住み心地はいつもと変わらない。むしろ静かで良いくらいだ。しかし、外にでた場合、トイレ探しが困難になる。

 この間、まさにその状況が起きた。買い物めぐりをしていた途中で、トイレに行きたくなったのである。いつもならば最寄りのバールで「トイレ貸して、お願い」といえたのだが……8月の15日を過ぎたばかりの頃だっため、近所のバールすべてが休暇にはいっていた。トイレはシャッターの奥に隠されてしまっていたのである。

 さすがに私も焦った。とりあえずどこでもいいから貸してくれそうなところを探すことにした。そして見つけたのがレストランだった。日本のようなファミレスならともかく、レストランである。私にとっては、かなり敷居が高いというか、気まずい。しかしそうはいっていられず、仕方なくレストランでトイレを借りれるかどうか頼んだ。言い訳もとりあえず考えていた。「この辺のバールが全部閉まっているから、頼むから借りたいの」……そう言う必要もなく、従業員の方は快く貸してくれた。無事トイレを使えたのだが、エスプレッソを頼むべきかいやいやレストランでエスプレッソだけって変じゃないかなど、散々考えつつも律儀に飲み物を頼んでレストランを離れた。

 しかも、その飲み物は結局無料になっていた。お金を払うときに、たまたまお札しか持っていなかったところ、従業員の方が「じゃいらないわ、お金」と、言ったからである。小銭ならもらうけど、お札しかないならお釣りだすの面倒だから無料。……このノリがまさしくローマだなと思う。私にとってはラッキーだったわけだが、もう少し商売づけてもいいのに、と思ってしまうのは私が日本人だからなのかもしれない。

 どちらにせよ、8月のトイレ探しは本当に大変なのだと身に染みた。笑い話かもしれないが、この点については実に日本は便利である。……言い間違えた、トイレに限らず、全体的に日本は便利すぎるのである。

 さて、一方で日本になくて案外便利なものがある。同じくトイレにまつわる話である。イタリアの家庭やホテルで、トイレの隣に設置されている便器に似たモノ。それは、ビデである。用を足した後に、水で洗浄するために備え付けられているものという認識が一般的である。私も、一緒に住んでいる家主のマリナお母さんに、ビデの用途を訊いたのだが、基本用途はまさにその通りであった。ウォシュレットが普及している日本では、抵抗を感じる代物かもしれない。

 しかし、他にも使い方はある。足を洗ったり、サンダルやちょっとした洗濯にも使えたりと、単にビデとしての機能以外にも使えるのである。別にそこまで汚いものではない。洗いたいけどシャワーを使うものでもないし、洗面台で洗うには少し抵抗がある…といったものを洗うのにちょうど良いところがビデなのである。

 マリナが見せてくれたビデの歴史資料によれば、生まれはフランスで、その後イタリアに伝わったそうだ。確かに、私もヨーロッパのいくつかの国に旅行したことがあるが、トイレの隣にビデはなかった。基本はフランスとイタリアにしかないようである。

 マリナはものすごく使える代物なのだと熱く語ってくれたが、私も抵抗がなくなった今となっては、同意見だ。案外便利なビデの存在が結構好きなのである。

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# by gosuiro | 2010-09-26 05:21 | ROMA留学エッセイ | Comments(0)
ローマの郊外なら、カステッリ・ロマーニ
b0206901_1615480.jpg  イタリアは祝日が少ない(というか、欧州は祝日が少ない)ので、連休といっても大抵は二日間が限度なのですが…我が家主のマミー、マリナちゃんと日帰りの旅を時折楽しんでいます。今回は、マリナの一声で、カステッリ・ロマーニを散策することとなりました。

 カステッリ・ロマーニとは、ローマの南東30キロあたりの丘陵に広がる、のどかな村々一帯をさします。村なわりに、昔の貴族たちの城や別荘地なども多く、ラツィオ州のワインの産地としても有名なところ。湖もあって避暑地しても最高です。マリナと車を駆使して、ほぼ有名な村を網羅していきました。

 まずはじめは、カステル・ガンドルフォという村から…ここはアルバーノ湖の高台にあって、ローマ教皇の夏の別荘地が在する由緒正しい集落です。湖が見れるレストランがたくさんあって、とても素敵でした。なんだかんだで一番のお気に入り。

 (写真は隣、メインストリート+奥の教皇別荘、湖はひとつ前のブログを参照。)。

b0206901_1624217.jpg  次に、ネーミ湖を経由して、フラスカーティを散策。ワインの産地としても、貴族の屋敷が多く在することでも有名な場所です。

 鉄道でも行けるので、日帰り散策も可能ですね。そろそろ新作ワインの時期だから、フラスカーティは楽しいかもしれませんね~。10月はじめの日曜日に、カステッリ・ロマーニ地域にあるマリーノという村で、新作ワインのフェスタがあるとかなんとか…。行きたいけど、無理だろうな(その翌朝から用事があるため)。

 (写真は上から二枚目。微妙ですが、大広場付近。)

b0206901_1631310.jpg そしてラストは、グロッタフェッラータ。

 サン・ニーロの修道院はもはやちょっとした城といえる敷地でした。それよりも興味をもったのは、向かい側の小さいメインストリートで行なわれていたフリーマーケット! 地元ののんびりした雰囲気がたまりませんでした。マリナと物色しつつ、ゆったり散歩して終了。

 (写真は隣と下、修道院とフリマの様子)

b0206901_1634535.jpg  ……とはいえ、少しスピーディな日帰り旅行でした。

 それはマリナが前世日本人だったからだろうと思います(彼女は、さくっとでかけてさくっと観光してさっさと帰るタイプ)。そして……この道中、めちゃめちゃ道に迷いました。

 マリナ、地元の人に道聞いて、ちゃんと教えてもらったそばから、違う道に行くんだもん!(笑)。イタリア語に慣れない私のほうが、教えてくれた人のいう道順を覚えていたという話でした。

 (今回は、写真多めにお送りしました。少し見にくいかも……)

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# by gosuiro | 2010-09-23 15:53 | 海外旅行のお話 | Comments(0)