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なんでもない日、万歳!
なんでもない日、万歳!_b0206901_9552921.jpg  シチリア旅行記の続きを書けよ! という感じですが、私はあえて今回も書きません! 最近、リアルタイムな日常をUPしていないなーと思いまして、週末のお話です。

 むしろ、今日(イタリア時間で日曜日)の話を、書きたいわけなんです。

 なんせ私、がんばったから。そして、何をがんばったか。

 写真がすべてを物語っているのですが、日曜日は、私、一日中慣れない本気の手料理をつくっていたのでした。料理は、もちろん和食です。

 その前々日の金曜日が、ことの発端です。私が20時頃帰宅したところ、珍しく家主のマリナの一人娘エレナおねーちゃん(私の9歳年上で、ダンサーだからパーフェクトなボディをお持ちの方でございます)が、おりました。私が腹減ったー、夕飯は日本料理の鍋にするぞ! と意気込んでいたところ、エレナ姉が笑顔で、キッチンに来たわけです。

 「ビーフンの炒め物が食べたい」

 おおおま、いきなりビーフンって……! イタリア語で、Spaghetti di riso(米のスパゲッティ)と、なります。彼女がそんなことを言い出しても、私はビーフンを持っておりません。そして、売っている店は知っているけど、すでに閉店時間。私の手ではビーフンの炒め物つくれません。の前に、つくったことないわ。

 「中華料理屋でテイクアウトする? 私、今からなら(エレナの大好物の)みそ汁つくれるけど」


なんでもない日、万歳!_b0206901_9572922.jpg なんて返すと、エレナ姉が「えー私が一人で行くのー(ついて来てよー)」みたいな反応をしたので……ようするに、外で一緒に中華料理を食べたいわけだなと、日本人的空気を読みました(ちなみに、イタリアの人も一定層は、こうした空気の読みあいを超好みます)。

 「久しぶりに中華レストラン行きたいし、一緒に夕飯しにいこう! 」と、言ったところ大正解。エレナが大喜びしたので……こういうところ、かわいいですよね、イタリア人の女の人。私彼女たちのそういうところ大好きです。むしろ、見習いたい。(ちなみに私の日本の友人は、こんなノリの方が多い気がします。人間素直が一番です)。

 その夜は、エレナ姉一押しの中華料理店で中華料理+お刺身と、贅沢においしく楽しく終えたわけですが……つい「日曜日、日本料理の夕飯私がつくるよ~! 」と言ってしまったんですよね。

 あまり、人に料理を振舞ったことないのに、うっかりしました(笑)。一応何度か手料理をマリナ親子に食べてもらっているので、いつものノリで、つくるなら二人の好きなみそ汁と何か一品でいいかな、と思っていたところに、当日です。

 エレ姉が「ステファノ(この秋、エレ姉の年下の彼氏に昇格した)も、今夜夕飯しに来るから! 」と超笑顔で、メンバー追加のお知らせをしたわけです。

 ……テキトーなものをつくるわけにはいかなくなった瞬間でした。

 そして日曜日、私は、はじめてもてなし料理で本気をだしていました。ええ、マジがんばりました。肉と卵を嫌うエレナのために献立を練り(ちなみにローマは新鮮な魚が手にはいらない上、魚自体が鮮度のわりに基本高値なので、献立には使いづらい。そして日曜日は基本スーパーなどすべて休み、ということで和食の献立づくりは困難を極めたわけです)、五時間くらいかけてつくりました。

 献立は以下、(一枚目の写真参照)

・みそ汁(大根・豆腐・わかめ)
・生春巻き(サーモン・豆腐・きゅうり・にんじん・大根・トレビス、スイートチリソースも自分でつくってみました)
・お好み焼き(お好み焼きのもと、キャベツ、ニラ、マリネ漬の魚介類を水で洗って使いました。ソースは少ししかなかったので、もんじゃ焼き形式にだしつゆなどで先に味付け。卵つかっちゃったエレナすまん!)
・魚の煮付け(たまねぎとしょうが入り)+ゆでたほうれんそう
・さやいんげんのごまあえ(くるみを少しまぶしました)
・もやしとブロッコリーときのこの炒め物(にんにく・しょうが入り)
※ワインは、エレナの彼氏が仕事の後、店を探して買ったらしく赤ワインでした。

 いやー、がんばった。皆様にはおおむね好評でした。お世辞の上手な人たちだから、ちょっと疑うけど信じるよ! 

 たぶん一番人気あったのは、炒め物と魚の煮付けだと思います。マリナは、「魚をしょうゆで味付けするなんて、素晴らしいアイディアだわ! 」と、言っていましたね……日本では普通です。しかし、すでにしょうゆ使いレベル4くらいのマリナでも、甘しょうゆの煮付けの発想はなかったみたいですね。そもそも煮付けるという発想が、イタリアにはあまりないかな。(魚の水煮ならあります)

 マリナちゃんはおそらく、魚の臭みがないことに驚いたのかなと思います。しょうがも使いましたが、確かにしょうゆはいい感じに魚の臭みを薄めてくれますね。(イタリアの場合、本気で臭みを消すとしてら、とりあえずトマトソース仕立てになるような気がします)

 それにしても、全部つくり終えて、がんばる日を間違えたと思いました。

 なぜならイタリアでは、誕生日の日は、誕生日の人が食事会をすべてオーガナイズするんです。ホームパーティの場合は、誕生日の本人が全部つくるし、レストランだったら誕生日の張本人がすべてを支払う仕組みです(本気で、日本では流行ってほしくない習慣ですよ……)。

 今夜の夕食、まるで私の誕生日みたいじゃん!!!と、言ったところ、皆本当だと笑っていました。エレナねーちゃんいわく、今日から私の誕生日月間がはじまるそうですよ。まだ一ヶ月以上先だわい(笑)。


 ……でも本当に、マリナ親子は本当にかわいい人たちなんですよ。こんなに離れがたくなっちゃってどうしましょ。最早ローマに住みたいから住んでいるのではなく、この人たちと一緒に住みたいからローマにいる状態です。むしろ、マリナあたりが少しくらい幻滅できる部分を私に見せてくれないかな。そうしたら、私日本に帰りやすくなるもん。(しんみり暗い人間でスイマセン)

 さーて、次回はシチリアに戻るぞー!

(一枚目は、私のつくった和食的な献立。写真画像の悪さが、実のところ私には少しありがたいです。二枚目は、その前日、私の試作生春巻き他と、マリナがつくったパウンドケーキ。たまに彼女がつくります。こういうのつくって食べるから、私たち太るんだよマリナ、早くその事実に気づいて!笑)
 

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by gosuiro | 2010-10-18 10:00 | イタリア的雑記 | Comments(0)


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