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イタリアのテルメと、その行き方
イタリアのテルメと、その行き方_b0206901_1262860.jpg 前回のエッセイでは、ローマ近郊のテルメについてのお話をだしましたが(コチラ参照)、……イタリア国内旅行では、もっとアクロバティックな温泉にはいった経験があります。

 それが、一枚目の写真。天然の泥温泉です! 

 写真の通り、入浴者全員が泥まみれ(笑)。場所はシチリア島近くにある、エオリア諸島のひとつヴルカーノ島です。島全体が硫黄のにおいで立ち込めたすごい場所でした。本当に、船で島に到着した瞬間からずっと硫黄のにおいが付きまとうすごいところでした。硫黄臭が嫌いなひとは絶対に死んでしまうと思う……。

 こちらも、イタリアでいうところのテルメ(温泉)にあたりますが、エッセイで紹介したきれいなテルメと異なり、完全なる天然の温泉でした。こちらも入浴料は一応とられますが、2ユーロ程度の微々たるもの。

 それに比例するように設備は、超簡易更衣室二つ、超簡易シャワー(野外・男女共同)、超簡易トイレしかありません。最低限ギリギリの仕様です。
イタリアのテルメと、その行き方_b0206901_23218.jpg 荷物を置く場所は当然ながらありませんので、写真のようにそのへんに置いておくのみ。貴重品も野放し。盗まれたらそのときはそのときです。気にしていたら、この温泉は楽しめません。すごく覚悟のいるテルメです(笑)。でも、なにより覚悟が必要なのは、その入浴後。

 ものすごい硫黄臭で、荷物も服も身体も全部臭くなることです。泥温泉は地面がかなり熱いため、バッグも岩や土部分に置いておくと焼けるというか、変色するというか、溶けそうになるというか……泥温泉の周囲はサンダルがないと、足の裏が焼けるほど熱いという、とんでもない温泉でした。今考えると、よく入る気になったな私。

 エオリア諸島を訪れた際は、その後日この硫黄臭が残り大変でしたが、確かに角質がとれてツルツルになっていました。泥は硫黄の濃度が高く、肌が弱い人は多分病院行きかもしれません……それくらい、ぴりぴりした感じでした。

 皆が泥を身体中に塗りたくって一所懸命パックしていたことが、とても印象的です。私は、肌への刺激が怖くて顔につけるのは無理だった! 怖すぎる!(周囲はせっせと塗りたくって、すごい形相になっていました。)
イタリアのテルメと、その行き方_b0206901_1264091.jpg 泥温泉は、もう一回かぎりでいいやと思いますが……ヴルカーノ島で唯一救われたのは、テルメの目の前が海になっていて、そちらへすぐ泳ぎに行けたことです(二枚目写真の奥に見えるものが海です)。硫黄のにおいから逃れるために、私は何度も海へはいりに行って、浅瀬にも点在する温泉の湧き口を探して遊んでいました。

 日本でも簡易的な公衆浴場にはいったり(長崎の小浜温泉とか)、長野の山奥の無料秘湯に行ったりとかしていましたが……ある意味で、この泥温泉が一番粗野でした(笑)。是非エオリア諸島に行く余裕があるのならば、ヴルカーノ島に訪れてほしいです! 天然のテルメ以外本当に何もありませんけど! はいらない人全員暇していたけれど!

 さて、私が訪れたテルメはすべて硫黄系の泉質でした。泥のところはヴルカーノ島だけでしたが、ローマ近郊は白濁っぽいお湯の色をしていましたね。エッセイで紹介した三枚目写真のテルメも硫黄泉でした。泥温泉からすれば、本当に設備が良いように見えますが……意外にそうでもありません(苦笑)。簡易更衣室に簡易シャワーです。メインはセラピー棟と併設の高級ホテルなので仕方ないのかなと思います。それなりに快適で、人も少ないです。
イタリアのテルメと、その行き方_b0206901_1263611.jpg ローマ近郊では、ティヴォリ公園の通り道とヴィテルボ付近が有名らしいです(実際、ティヴォリに行くときにテルメに覗きましたが、大型施設で雰囲気も悪くなかった)。本場のテルメを楽しみならば、私が行ってた小規模テルメよりもそちらのほうがおすすめです(ティボリにあるテルメについては、最後に行き方など明記します)。

 エッセイになかった写真のテルメの細かい説明です。イル バーニャレッロ Il Bagnarello というスポットで、テルメ ディ スティリアーノ Terme di stigliano という町にあります(テルメの名を冠にする町名は、イタリアにたくさんあります)。四つ星ホテル併設で日帰り入浴15ユーロくらいだったはず。食事は写真四枚目のようなお洒落な休憩所で食べられます。ただbarが一軒しかないので、食料調達必須。こじんまりとした感じが好きな私は、ここがお気に入りです(住所は、Via Bagni di stigliano 車必須)。

☆最後に、行きやすいティヴォリのテルメ、レ テルメ ディ ローマ Le Terme di Roma(=ローマの温泉)住所など。
 ・ 「アクエ アルブレ( Acque Albule S.p.A.)」 公式サイトのリンクはコチラ(イタリア語)。
 住所→Via Marcantonio Nicodemi, Bagni di Tivoli
 行き方→地下鉄B線ポンテマッモロ Ponte Mammoloから、バス(C.O.T.R.A.L.)で15分ほど。Acque Albuleの名前を出せば、大抵乗り場と降り口を教えてくれると思います。バス停目の前にテルメがあります(私の記憶が正しければ……)。
 

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by gosuiro | 2011-09-03 03:12 | 海外旅行のお話 | Comments(0)


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