ザ・マニアック博物館 in ローマ
b0206901_2394699.jpg 芸術の秋ということで、季節柄らしくローマのマニアックな博物館・美術館についてですが……マニアックというより、それを通り越してレアな数々です。期間限定公開の宮殿や建造物が鑑賞できる日は、イタリアには多くあるのです。

 その中で、秋に開かれる公開イベントが、イタリアの大手銀行が所有する建造物の無料鑑賞! 

 このイベントは、10月はじめの土日に毎年行なわれることが多いです(今年は10月1日だった模様)。一日間か二日間の10時から19時までしか公開されないため、本当にレア率も高く、そして場所によってはそれなりの行列ができます。

 銀行の所有物なのでB級のようにも思われますが、建造物自体も時代を代表する重要建築、そして貴重な絵画や工芸品なども多く展示されています。イタリアの銀行が所有する建築や美術工芸品を見て思ったのですが、……おそらく、銀行があえて重要建築物などを買い取ったのでしょう。
b0206901_2392512.jpg 特にローマは、街が世界遺産になるくらい重要な建築物や美術工芸品が溢れているところです。それらをローマも市や国のみで管理するよりも、いくらかお金のある銀行に渡して管理してもらっているのかな……と(権力の意味合いで、歴史的建造物を所有するという見栄もあるかもしれませんが、互いの利害が一致していればいいわけですし)。

 建築物は手を入れていないと、朽ちるのも早いですからね……そのとおり、貴重な絵画や建築物でもオフィスの一室として使われていることも多いです。

 さて、写真一枚目から……とても美しい広間ですが、歴史的建造物を銀行のオフィスとして使っています。普段は会社の一部なので、普段は未公開となっています。こちらは年に一度、春イベントで公開しているウッフェル邸( Villa Hüffer )。

 きらびやかな建造物が職場になっている証拠が、写真二枚目。一枚目の写真と同じ屋敷、同階の隣の隣くらいの部屋です。貴族的な間が、すっかり雑然としたオフィスになっています。配置されているものが、あまりにもおかしい(笑)。イタリアかと思うほどのセンスです。
b0206901_23949100.jpg 重要建造物だけどオフィスでもあるという、とても不思議なテイストを見られるのも、この銀行所有建築物見学イベントの醍醐味です(ウッフェル邸に関しては、コチラの過去エッセイに、詳細を書いておりますのでどうぞ!)。

 特別鑑賞イベントでは、大抵少人数制のツアー方式で参加することになります(英語がほんの少しわかれば参加できると思います……説明はイタリア語が多いかもしれませんが、入ったもん勝ちかと)。普段は銀行として機能している重要建築物ですので、ルートも見せられるところだけ見せて説明する感じ。銀行によって所有している建物のタイプも違い、趣向を凝らしています。

 秋の銀行主催の鑑賞イベントは、『 Invito a Palazzo (インヴィート・ア・パラッツオ) 』といいます。ローマで公開された中でも一番驚いたところは、見学前に酒付きの軽い立食(アペリティーボ)があった銀行! それが三枚目と四枚目の銀行です……記憶が正しければ大手銀行BNLの Direzione Generale (Via V.Veneto にある)だったと思います。建物鑑賞ちゃうんかと思いつつも、大手銀行の太っ腹加減についついスパークリングワインを数杯いただいて、食べ物もぱくぱく食べ、ほろ酔いのまま見学しました……ダメですね。でも写真を撮っていたので個人的にはヨシ!
b0206901_239522.jpg 三枚目の中央で紙を持っているおじさんが、見学会のガイドでした。こちらの間は、会議室として使われているようです。……銀行の会議室というより、政治を司る間のような雰囲気もあります。

 さらに四枚目は、部屋の一面が歴史的価値のある壁画という間。調度品も良いものばかりで、かなり位の高い役職が仕切る部屋なのは一目瞭然でした。こうした部屋で仕事するって、どういう気持ちになるのだろうと考えてしまいました。心が強くないと、権力に目がくらみそうです(苦笑)。

 銀行所有の建築物見学を通して、私は改めてローマの内包する歴史的重要建造物・美術工芸品の多さを目の当たりにしました。しかしながら、お金のあるところに、こうしたものを所有してもらい、うまく活用しつつ保管してもらうというのは、賢い手だなと思った次第です。

 最後に、このイベントの詳細をネット上で見つけたので公式情報のリンクをUPします。
 ・http://www.comunicaroma.info/2011/invito-a-palazzo/
 (イタリア語のみのようです、ゴメンナサイ! 他ではネット上で詳細が見つけられないくらいレアなイベントなので……一応、イタリア全土で行なわれているイベントのようです。また、トップページのhttp://www.comunicaroma.info/ は、ローマの細かい地元イベントが多くUPされています。翻訳サイトを使って参考にするのもあり! かも! )
 
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by gosuiro | 2011-10-08 01:15 | イタリア的雑記 | Comments(0)


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