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イタリアのスーパー事情。その2!
イタリアのスーパー事情。その2!_b0206901_13311154.jpg イタリアのスーパーマーケットについて! の、続きでございます(前回はコチラ)。日本と大きく違うところは野菜売り場ですが、そのほかにもイタリアらしい部分をご紹介。

 早速、陳列棚の写真1枚目です。この冷蔵棚の縦一面、全部チーズ(笑)。同じようにパスタも棚の縦一面パスタしかないというつくりをしているイタリアのスーパーなのですが、……チーズのほうが圧倒感があります。

 イタリア語で、チーズの総称はフォルマッジョ(Formaggio)。冷蔵棚で売られているのは、主にフレッシュタイプです。モッツァレッラとかリコッタとかマスカルポーネとか。カチョカバッロとかゴルゴンゾーラとかもこちらに置かれています。種類は私もいまだに覚えきれないほど豊富。そして、外国産も普通に売られています。

 写真をよく見ると、「OFFERTA(オッフェルタ)」という文字がありますが、これはお買い得品という意味。右奥にうっすらカゴとお客さんが見えると思いますが、このひとが開いている新聞のようなものが、スーパーにチラシです。チラシは日本のように毎日細かく変わるものではなく、十日くらいお買い得品はお買い得なままです。チラシもスポーツ新聞みたいなページ数で、見ていてとても面白い。日本のお買い得情報は分刻みすぎると思う(苦笑)。
イタリアのスーパー事情。その2!_b0206901_13312324.jpg マリナと私はスーパー好きのお買い得情報大好き人間なので、このあたりで話がよくあって、よくスーパーのチラシを眺めながら「これは安い! これはいいわよ!」と、完全に主婦の装いで盛り上がっておりました。こういう会話がイタリア語の修練にはすごくいいのであります(笑)。

 さて、そのチーズの金額ですが……まあ、明らかに日本で買うよりも安いです。とんでもなく安いものもあります。たとえばモッツァレッラ(一番手前に陳列されています)は、安いものでひとつ1ユーロちょいくらいですかね。日本では700円くらいで売られていてさすがに引いたけど(苦笑)。

 写真2枚目は、燻製もの(ハムとか)とチーズ、パンを直接選んでいただけるコーナーです。どれもイタリアの家庭で欠かせないもので、こちらのものは鮮度もよくて良い品が多い。チーズはハード系のチーズがメイン。頼めばスライスしてくれるし、手元の冷蔵棚からすでに切られてラップに包んであるものを取ってもいいです。ハード系ならばペコリーノ・ロマーノ(羊のチーズ)を是非土産にしてほしいです。これを粉チーズにして食べるだけで、完全に心はイタリアーノ(笑)。そしてイタリアで購入するときはスーパーがやっぱり安い。
イタリアのスーパー事情。その2!_b0206901_13313511.jpg 一方、ハムはイタリア語でプロッシュート(Prosciutto)といい、ハムは加熱したの加熱していないの両方のことをいいます。日本でよく食べられるイタリアのハムは、加熱していない生ハム(プロッシュート・クルド)です。また、サラミ(ドライソーセージ)もこちらに売られています。スライスしてくれるので、名前がわからなくても指差しで「これ約100g買いたいんだけど(ヴォレイ・コンプラーレ・クエスト・チルカ・ウンエット)」みたいに言えばきっと通じるはず。スライスしてもらったハムは、冷蔵棚に陳列されているものよりもはるかにおいしいと思います(風味飛んでないし)。

 パンもいろんな種類が売られているので(ミニフランスパンみたいなのを買えば切ってもらう必要なし)、上手にこのフロアをこなせば安くておいしいパニーニが出来上がります。……というのも、イタリアにはスーパーで弁当みたいなのが基本ありません(観光者向けのスーパーは別)。サラダパックとか、果物とかマリネはパック売りされていますけどね。あとはこうしたところで購入するには……どれだけ押しが強く「私の番よ! 聞いておばちゃん!」ができるかどうかです。私はイタリアに住んでから、これができるようになりました。慣れってすごい(笑)。

 そして、全部買いたいものを選ぶとレジに行くわけですが、店員とやり取りするレジのほかに、セルフサービスで品物を詰めていくところもあります。それが写真、3、4枚目。日本でもこの手のスーパーは増えているので、日本で練習して現地で使う(英語表記が使えるはず)のはいいかもしれませんよ。
イタリアのスーパー事情。その2!_b0206901_13314560.jpg 店員のやり取りするレジの場合、欧州のスーパーは基本カゴを使わない流れ作業。買うものをあらかじめベルトコンベアに置きます。それを店員がホイホイとバーコードを打ってベルトコンベアに流していくわけですが、食品を詰める別の台などあるわけがないので、流れてくる品を急いでビニール袋に詰めていかなければなりません。ちなみにビニール袋は料金が発生します。

 品物を詰めながら、店員の動きを見てお金を支払うという、けっこう慌しいことになりますのでユーロ為替に慣れていないと混乱します。なので、支払いはクレジットカードがおすすめ。2ユーロごときでも嫌な顔せず切ってくれるので(小銭をたくさん出されるほうが嫌な顔すると思う)、私も基本的にはクレジットにしていました。

 最後に、スーパーの全体的な概要ですが……ローマには大手スーパーが約四種くらいかな? ズマ(Sma)、コナド(Conad)、カルフール(Carrefour、仏系)、トディス(Todis、ディスカウント系)あたり。マリナとも話したけど、比較的鮮度がいいのはカルフールかなあ。日本ではアレ?という感じの外資系スーパーですが、ローマとドバイでは優秀なほうです。つまり、日本のスーパーがどれだけ素晴らしいかという話につきるんですが(苦笑)。
イタリアのスーパー事情。その2!_b0206901_13315446.jpg 営業時間も、大抵は8時か9時から、やっていて21時くらい? 休みはきっちりとるほうです。日曜は昼までしかしないとか……私はそれを知らなくて、住んではじめの頃は休日食糧難に遭って大変でした(笑)。あと、夏は21時くらいまで太陽がでているため、裕をこいているとスーパーが閉まって食いはぐれます。日本みたいにスーパーでも親切心はございません。

 ただ、一大観光スポットのローマなので、観光者に向けて開かれたスーパーもあり、そこは私の知るかぎり唯一の24時間営業……なはず。ローマの中心テルミニ駅の地下にありますので、何かあればあそこに行けばきっとなんとかなる(問題は交通手段ですよ)。

 あとは余談で、写真5枚目。イタリアにもポイントカード制度があって、私はマリナに薦められていくつか加入していました。そのひとつ、ちいさいプレートみたいなのが、カルフールのポイントカード。カードサイズはマリナが持っていて、私は家族用カードでポイントを貯めてあげていました(笑)。イタリア人でも、ポイント集めが好きな人は案外いらっしゃるのですよ……。ちなみは冊子は、スーパーの無料誌です。レシピや生産者の話や商品情報などがあって、軽いイタリア語勉強の雑誌として活用していました。

 で、次は、大トリのお酒話ですよ!

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by gosuiro | 2013-04-26 13:39 | イタリア的雑記 | Comments(0)


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